取材

本場のトルコ式風呂「ハマム」に行ってみた


トルコ式のお風呂は地元では「ハマム」と呼ばれ、地元の人に親しまれており、たくさんの方が日常的に通っています。Wikipediaの「ハンマーム」の記事によると、ハンマーム(ハマム)の語源は「温める」「熱する」を意味するアラビア語の動詞「ハンマ」が由来だそうです。

こんにちは!世界新聞特命記者の赤坂惟名です。薄汚れた旅人アラサー女子が、トルコ最大の都市イスタンブールでハマムへ行って来たので報告します。

◆ハマムの外観ってどんな感じ?
トルコ最大の都市イスタンブールは、この辺りです。今回訪れたハマムはTürkeli Caddesi No:45 Kumkapiにあります。


ハマムに行くと、地上に男性用の入口があり……


地下に女性用の入口がありました。入口から完全に男女別になっているんですね。知らずに道を歩いていると通り過ぎてしまいそうな外観です。


では、いざ入場!


◆セクシーなスタッフのおばさん
いきなり下着姿でかなり恰幅の良いおばさんに個室の更衣室に通されます。この様にズラッと更衣室が並んでいます。更衣室は施錠する事が可能ですので、貴重品盗難の心配もありません。


片言にもほどがある英語で「すっぽんぽんでバスタオルを巻いて出てきなさい」というようなことを説明されます。


外に出ると、更衣室の前はこのようなリビングスペースになっており、下着姿のおばさん達(スタッフ・お客さん問わず)が談笑しています。


◆始まりは「湯浴み」から
まずは、このような蛇口と備え付けのシンク(?)のようなものが三つある部屋へ通されます。分かりやすく「シンクの間」と名付けましょう。


天井に採光窓があり、幻想的です。壁も大理石らしきもので出来ています。天井がドーム状になっており、ぬるめのサウナに居る気分です。


先ほどのシンクの横の床に腰掛けます。おばさんから「しばらくお湯をかけていなさい」と洗面器を手渡されました。このお湯がおそらく40度程度の絶妙な温度で、海外のぬるい温泉に何度も裏切られて来た身としては、生き返るような心地よさでした。約30分程お湯をかけながらのんびりします。20分もすると、顔や体から汗が吹き出てきます。


◆おばさんのゴッドハンド
その後、おばさんの先導で、隣室の大きな石台の上でアカスリのスタートです。正直、このおばさんに期待していなかったのですが、絶妙な力加減にすぐに至福を感じてしまいました。皮膚の柔らかい部分と、固い部分での力加減も絶妙で、まさにゴッドハンドでした。約10分弱だったと思います。しっかり11ヶ月分の垢を擦ってもらいました。

ちなみに、こちらのハマムには、この様な一般的なサウナもあります。


◆泡泡マッサージ
その後、再度シンクの間で10分間程お湯を浴びます。その後、再び、おばさんの先導で大きな石台に横になると、なめらかな大量の泡で洗いながら「泡泡マッサージ」の開始です。

おばさんの豊満な胸やお腹にときどき手が当たってしまうのですが、おばさんは全く気にしません。最後に座り直してから、大量の泡で丁寧に顔面や耳まで洗ってくれます。突然の洗顔にかなり驚き、笑ってしまいました。こちらもトータル10分弱だったと思います。

◆極楽の洗髪
そして、三たびシンクの間で湯浴みです。本当にこの部屋は幻想的で、思わず一人でうっとりしてしまいます。


最後に、シンクの間におばさんが乱入。最後の洗髪が始まります。私の顔面に水やシャンプーが垂れ流れるのもお構いなしにじゃぶじゃぶと洗われます。気分はもはや、親に頭を洗ってもらう幼子です。でも、頭や首をマッサージしてもらって、やはり極楽でした。

◆自分のお肌にウットリ
トータルの所要時間は1時間半程でした。最終的に、アカスリ後はスベスベになったと思った肌が、泡泡マッサージの後では、更に引き締まった印象で、完全に23歳くらいの肌を取り戻したのではないか!と錯覚しました。至福の一時で、身も心もとろけそうでした。


化粧水やヘアーオイルを持参すれば保湿も完璧に行えます……が、私は持って行き忘れてしまいました。

終了後に飲んだジュースが体に染み渡ります……。


◆今回のハマムの基本情報
こちらのハマム、料金表等はありませんでした。アカスリ+泡泡マッサージ+洗髪のメニューで50リラ(約2500円)でした。

おばさんは「案内のための最低限の英語は知っている」という程度で、ほとんど会話は不可能でした。けれど、笑顔で色々教えてくれました。


トルコでハマムに興味のある方、一度チャレンジされてはいかがですか?

文・取材:赤坂惟名
監修:世界新聞 sekaishinbun.net


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in 取材, Posted by logc_nt

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