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Googleに「忘れられる権利」を申請し個人情報を削除するフォームの使い方

By opensource.com

EUの最高裁判所に相当する欧州司法裁判所が、「インターネット上から情報が削除されることで、それ以降、第三者に当該情報を探索されない権利」と定義されている「忘れられる権利」を認め、Googleに対して要請に応じて検索結果から個人情報の削除を要求できるという判決を下しています。これを受けてGoogleは「忘れられる権利申請フォーム」を公開しました。

Legal ヘルプ
https://support.google.com/legal/contact/lr_eudpa?product=websearch


対象国はオーストリア・ベルギー・ブルガリア・クロアチア・キプロス・チェコ共和国・デンマーク・エストニア・フィンランド・フランス・ドイツ・ギリシャ・ハンガリー・アイスランド・アイルランド・イタリア・ラトビア・リヒテンシュタイン・リトアニア・ルクセンブルク・マルク・オランダ・ノルウェー・ポーランド・ポルトガル・ルーマニア・スロバキア・スロベニア・スペイン・スウェーデン・スイス・イギリスのEU諸国のみ。


申請する方法は「申請する国名を選択」→「検索から除去を希望する名前をフルネームで入力」→「本名を記入(除去を希望する名前と本名が異なる場合)」→「本人との間柄を入力(代理人申請の場合)」→「確認用メールを受信するメールアドレスを入力」→「除去を希望する情報が書かれているURLを入力」→「URLのページの説明を記入(必要であれば)」の必要項目を入力し……


次に身元証明書をデータ化して添付し、「入力漏れがあったり、申請内容が不適切な場合は処理が行われないことがあるので注意して下さい」の項目に問題がなければチェックボックスをクリック。「署名」下の署名日をクリックしてカレンダーから当日の日付を選択、その下に本名を入力します。最後に「送信」をクリックすると申請が行われます。


「オンライン申請フォームをご利用いただきありがとうございます。すぐに通知メールが送信されるので確認して下さい」と表示されればOK。通知メールが届けば正式に申請受理となり、削除ポリシーに基づいて申請が認められれば検索結果に表示されなくなります。処理は数カ月ほどかかる見通しで、削除が完了すると完了通知メールが送信されます。


Googleは検索結果の修正が「知る権利」やインターネットの利点の1つでもある「表現の自由」を損ないかねないという姿勢を崩していませんが、ウォール・ストリート・ジャーナルによると、フォーム公開からすでに1万2000通以上のリクエストを受け取っているとのことです。

なお、今回の申請フォームはEU諸国を対象としており、日本を含むアジア圏やアメリカなどの国は対象外となっていますが、今後日本でも同様の申請フォームが登場してくる可能性も十分に考えられます。

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in ネットサービス, Posted by darkhorse_log

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