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アート

アンディ・ウォーホルがPCで描いた28枚の未発表作品がフロッピーディスクから発見される

by Steven Zucker

キャンベル・スープ缶やマリリン・モンローなど大衆的なモチーフを描いた、1960年代アメリカ・ポップアートの代表格とも言えるアンディ・ウォーホルの未発表作品が発見されました。作品は1985年にAmigaのペイントツールで描かれたもので、フロッピーディスクの中から出てきたとのこと。

STUDIO for Creative Inquiry » Previously Unknown Warhol Works Discovered on Floppy Disks from 1985
http://studioforcreativeinquiry.org/events/warhol-discovery



未公開作品は全部で28枚。キャンベル缶や……


自画像。


目が3つあるヴィーナスの誕生など。


作品はウォーホルがAmiga 1000のペイントツールを使ってデモンストレーションを行った時のもの。

2011年の12月にニューヨークを拠点とするアーティストであり、「ウォーホルマニアとコンピュータオタク」を自称するCory ArcangelさんがAmigaを使うウォーホルのムービーを見て、アンディ・ウォーホル・ミュージアム(AWM)に保存されているAmiga 1000のハードウェアを復元してディスクの中にあるデータを見直してはどうかと提案したのが全ての始まり。Arcangelさんは2012年にアートやサイエンスを研究するカーネギー・メロン大学(CMU)の機関Creative Inquiryの教授であるGolan Levinさんに連絡を取り、学生たちが組織するコンピュータークラブのメンバーとともに調査を行ったという流れです。

1985年にリンカーン・センターで行われたCommodore社によるAmigaの記者向け発表会での様子は、以下のムービーから確認可能。ウォーホルはモデルのデボラ・ハリーを撮影して画像をAmigaに取り込み、ペイント用のプログラムを使用して色を付けています。

Andy Warhol paints Debbie Harry on an Amiga - YouTube


ウォーホルがどのようなデジタル作品を保存していたかは調査当時不明のままでした。しかし、チームがフロッピーディスク内のフォルダーのリストを調査しているうちに「campbells.pic」「marilyn1.pic」という有名作品を想起させるファイル名が出現。いずれも現在では馴染みのないフォーマットだったため慌てましたが、チームの中に専門知識を持つメンバーがいたことで無事復元を成功させ、AWMの専門家によって「これはアンディ・ウォーホルの作品である」と判断されたとのこと。


なお、一連の調査の様子は「Trapped: Andy Warhol’s Amiga Experiments」という短編映画としてCMUで上映され、5月12日からはHillman Photography Initiativeというウェブサイト上で一般公開もされる予定です。

今回の発見について、きっかけを作ったArcangelさんは「驚いたことは、これらの絵が、ウォーホルがデジタルという媒体を『自分を表現する手段』として直感していたように見えることです」と語っています。


60年代に「将来、誰でも15分は世界的な有名人になれるだろう」という言葉を残し、現代のインターネット社会を予想していたように思えるウォーホル。2014年5月6日までは森美術館で「アンディ・ウォーホル展:永遠の15分」が開催されており、その才能を見ることができます。

アンディ・ウォーホル展:永遠の15分 | 森美術館
http://www.mori.art.museum/contents/andy_warhol/


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in ハードウェア,   動画,   アート, Posted by logq_fa