普通のアラサー女子が世界一周するとこんな1日を過ごすことになる
バックパッカーといえば男のイメージが先行しがちですが、「世界一周」ブームなどもあり、一昔前に比べると、海外を旅する女子もかなり増えてきました。今日は知られざる女子バックパッカーの生態をご紹介します。
皆さん、はじめまして!世界新聞第二代目特命記者を襲名しました赤坂惟名です。毎月第2週は、フツーの女子目線で旅ネタをお届けします。
世界一周中の私は現在、クロアチアの首都ザグレブに滞在しています。これまでのルートは、2013年6月ニューヨークをスタート→7ヶ月かけてアメリカ大陸を縦断→現在ヨーロッパを東へ移動中。トータルで10ヶ月が経過しました。
クロアチアのザグレブはこの辺り。
私には何か立派な旅のテーマがある訳ではないし、何しろフツーのアラサーなので初回のネタを何にしようか迷ったのですが、今回は私の旅のある1日を紹介したいと思います。最近、女子のバックパッカーも増えていると感じますし、これから旅する人に少しでも参考になればと。
◆11:00 宿へ到着、荷物を整理
こちらが今回泊まる宿です。ザグレブのきれい目のホステル「Palmers Lodge」。一泊9ユーロ(約1265円)。西にいた時は相部屋で20ユーロ(約2812円)もざらという宿の高さにビクビクしていましたが、ヨーロッパも東に来るとかなり安くなってきた印象です。
今回のお部屋はドミトリーという8人部屋(女子専用)です。部屋に先に入っている人がいれば、軽く自己紹介と挨拶をします。ドミトリーは酔っ払って部屋に帰ってくる人も多く、以前、スペイン人の女の子が私が寝ているベッドに入ってきた時は、全力で止めました。
私の場合、宿を選ぶ基準は、値段が安いか、行きたい場所(街の中心)に近いか、キッチンがあるか等で判断します。
最近は、バックパックが重いのでバスターミナルや駅の近くの宿をチョイスすることもあります。私と同じくらいの大きさのこのバックパック、重さは約20kgです。
お!ありがたいことに、ベッドの下に収納がありますね。
バックパックを入れて、マイ南京錠で鍵をしちゃいます。このタイプは、防犯上はもちろん、必要なものをすぐに取り出せるので便利です。
時々、ロッカーがないドミトリーもあるので、そんな時はこのようにカバーをかけて、端っこに置いておきます。この、いい味の出たカバーをしておけば、みんなあまり触りたがりません。防犯効果抜群です。
◆13:00 海外の米をおいしく炊く方法
重い荷物を置いたら、すごーくお腹が空いてきて、美味しい白米が食べたくなってきました。安宿にはたいてい、このようなキッチン兼ダイニング兼リビングのような共有スペースがあります。
当然、炊飯器はありませんので、鍋でご飯を炊きます。この米はオーストリアで買いました。案外、米はどの国でも売っているのを見かけます。
こちらはマイ調味料たちです。コーラのボトルに入っているのは、醤油です。
米を洗い、30分くらい水につけておきます。こうすると、海外の米でもふっくら炊けるんです。
米を鍋に移して同量の水を入れ、蓋をして強火で炊きます。吹きこぼれそうになりますが、しばらくグツグツと炊きます。水がほとんど見えなくなるまで炊きます。
その後、極限まで弱火にして10分ほど炊きます。すると……
あら!美味しそうな白米です!味噌汁は、先月モロッコで合流した叔母が差し入れで持って来てくれました。ありがたい限りです。旅に出るまで、料理をほとんどしなかった私ですが、鍋で米を炊けるようになりました。
◆14:00 シャワーで洗濯
お腹も満たされたので、出かける前に服を洗っておこう!というわけで、シャワー室へ。
お湯が出るかチェックすると……うん、しっかり出ます。だって、ヨーロッパでも安宿だと出ない時があるんですよ。職業病みたいなものですね。
固形石鹸を使ってゴシゴシします。こればっかりはコツなんてありません。ゴシゴシするだけです!
靴下や下着なんかは、こうやって2段ベッドのハシゴに干しちゃいます。上に人がいると「昇り降りする時邪魔かなぁ」と申し訳ない気分になりますが、こっちも死活問題です。女子として、服が臭うのは最も避けたいポイントですから……。
◆15:00 次の街へのバスと宿を予約
「そうだ!出かけるついでに次の街へのバスを買っておかなきゃ!」と思い立ちました。滞在の日数が決まっている場合は、着いたその日に次の街への足を押さえてしまうことも珍しくないです。海外では何があるか分からないので、何でも「やれる時にやっておく」という習慣が身に付きました。
バスターミナルの場所をレセプションのお姉さんに聞いたところ、便利なサイトを教えてもらいました。クロアチアなら「AUTOBUSNI KOLODVOR ZAGREB」というサイトでバスの時刻、値段を確認することが出来ます。
ついでに、次の街の宿もネットで予約しちゃいます。こちらのHostelworld.comは、簡易日本語翻訳も見られるので、調べやすいですよ。
◆19:00 食後はビールを飲みながらゆっくり
無事バスターミナルでチケットをゲットし、宿へ帰ってきました。ザグレブ(9:00発)→スプリット(14:00着)で2800円ほど。いい時間帯のバスがあってよかった……。深夜着は極力避けたいですから。
帰りに立ち寄ったスーパーで、ビールが安かったので買っちゃいました。クロアチアは500mlの瓶ビールが120円ほどですが、缶ビールだと180円もします。こういった国ごとの特徴を見つけるのが、密かな楽しみです。
ご飯の後は、ゆっくりビールを飲みながら、ザグレブの街や次の街の事などをリサーチしたり、旅人とおしゃべりしたりします。
◆23:00 リンスは持ってません
そろそろシャワーを浴びて寝ます。私はロングヘアーなので、シャワー終わりにすぐに拭くタオルと、寝る時に枕に敷くタオルの二枚が必要です。後者をあらかじめベッドにセットしておきます。すっぽり被れるタイプ。重宝しています。
ただし、シャワーやトイレは共用なので使いたいときに使えるとは限りません。収容人数20人に対し、トイレ・シャワーが2つなんてこともよくあります。ちなみにヨーロピアンは朝シャン派が多く、アジア系は夜シャン派が多いです。順番待ちが少ないので、私は夜シャン派です。
ちなみに、私はシャンプーしか持ち歩いていません。トリートメントはどうしてもかさばるので……。今はドイツで買った、リンスインシャンプー(写真右)を使っています。
風邪をひくと何かと厄介なので、シャワー後はすぐに就寝です。
夜遊びは、現地に友達が居る時や、宿で仲良くなった子と出かける時以外はほとんどしません。やはり、女子の一人歩きはアクシデントの種になりやすいですから。リスクを最大限避ける事が、旅を続けるにも、自分を守る上でも重要だと思っています。
南米で仲良くなったフランス女子とパリで再会し、一緒に晩御飯を食べに行きました。
アラサーバックパッカー女子の日常、いかがでしたか?日本にいるとなかなか気づかない便利さに、海外で痛感させられたりしております。また、華やかなイメージの世界一周ですが、大半はこういう細々としたことを気にしながら生きています。
文・取材:赤坂惟名
監修:世界新聞
sekaishinbun.net
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