他社のコーヒーでは動作しない「DRM」搭載コーヒーマシン導入で訴訟に発展

By Patrick Gensel

手軽に本格的なコーヒーが自宅で飲めるカプセル式コーヒーマシンは日本で徐々に浸透してきているところですが、大手コーヒーメーカーのキューリグが他社製のカプセルを入れても動作しないコーヒーマシンを製造すると発表。このシステムの導入に当たって、廉価版コーヒーカプセルを製造しているTreeHouse Foodsが「市場の独占に当たる」としてキューリグに対して訴訟を起こしています。

Keurig’s next-gen single-serve brewers will DRM-lock your coffee
http://www.canadianbusiness.com/companies-and-industries/keurig-2-single-serve-coffee-pod-drm/


アメリカ・カナダの両国では、シングルカップコーヒー(カプセル式コーヒー)の人気が上昇しており、コーヒーメーカーの「キューリグ」・「ネスプレッソ」 ・「Tassimo」の3社で激しい競争が巻き起こっています。

By Manuel

2013年の第4四半期にGreen Mountain Coffee Roastersと子会社キューリグのブライアン・ケリーCEOは、コーヒーマシンの新システムとして「Keurig 2.0」を搭載したコーヒーマシンを2014年~2015年初頭に販売することを発表。Keurig 2.0は無認可の他社製カプセルを入れても動作しない「DRM(デジタル著作権管理)」のようなシステムで、キューリグは自社ブランドのコーヒーカプセルシリーズとして「K-Cup」を販売しており、Keurig 2.0搭載コーヒーマシンではK-Cup以外のカプセルが使えなくなるというわけです。


K-Cupより15~20%安価な廉価版コーヒーカプセルを販売するTreeHouse Foods社は、「市場を独占し競争を妨げる法律に反する技術である」としてキューリグに対して訴訟を起こしています。訴訟を受けたことについてGreen Mountain社は「実体のない訴訟であり、我々は積極的に弁護を行うつもりだ」とコメントしています。

なお、カプセルコーヒー愛好家のウェブサイト「Single Serve Coffee」は、TreeHouse Foods社を構成する企業の1つであるSturm Foods社が販売する廉価版K-Cup型コーヒーカプセルの1つの写真を掲載しています。フィルターとドリップコーヒーの豆が入っているK-Cupとは違い、中身はインスタントコーヒーの粉でフィルターがついていない商品となっています。


廉価版カプセルコーヒーには上記のような商品も存在するためか、訴訟後もGreen Mountain社の株価は上昇しています。

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