ハードウェア

分解されると「自壊」するセキュリティ特化スマートフォン「Boeing Black」

By Kyle Saric

航空機メーカーのボーイング社が政府機関専用のセキュリティに特化したスマートフォン「Boeing Black」を開発中であることが判明しました。Boeing Blackは「自壊」機能を持つスマートフォンとのことです。

Boeing’s Black: This Android phone will self-destruct | Ars Technica
http://arstechnica.com/information-technology/2014/02/boeings-black-this-android-phone-will-self-destruct/

ボーイングが政府御用達のスマートフォンを開発中との噂はこれまでにもささやかれてきましたが、アメリカ国内の電波を監督する機関である連邦通信委員会(FCC)に、同社から「Boeing Black」と呼ばれるスマートフォンが申請されていることが明らかになりました。

FCCに「H8V-BLK」という登録IDを与えられたBoeing Blackは、申請の際に提出された資料の中に「主に国防・国家安全保障の関係機関にのみ販売され、製品に関する技術情報や運用に関する情報は一般には公開されない」と記載されていることから、政府機関向けの高度なセキュリティ対策が施されたスマートフォンであることが分かります。さらに資料には、「どのような手段・方法を用いようとも、端末を分解しようとすれば内部の部品が破壊される構造を持つ」とのこと。第三者によって分解される危険を感じれば「自壊」することで機密性の高い情報の流出を防ぐというわけです。

なお、申請書類には、Boeing BlackがデュアルSIMを採用しており、GSM・WCDMAのLTEネットワークを利用可能であることやバッテリーが取り外し可能であること、Wi-Fi・BluetoothをサポートしHDMI端子を持つことが明記されているとのこと。


オバマ大統領がセキュリティを理由にiPhoneの使用を認められていないなど、アメリカ政府の関係者ではセキュリティに定評のあるBlackBerryが広く利用されていますが、Boeing BlackがFCCによるチェックを通過すれば、政府機関の主要スマートフォンはBlackBerryからBoeing Blackに置き換わっていく可能性もありそうです。

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in メモ,   モバイル,   ハードウェア, Posted by darkhorse_log

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