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Googleが激安でオンラインビデオ会議に必要なすべてがそろう「Chromebox for Meetings」を日本でも発売へ


インターネットを利用して遠隔地から会議に参加できるビデオ会議システムは、グローバル企業だけでなく全国各地に支店を持つ企業でも活用されています。そんなビジネス用途で使えるビデオ会議システム「Chromebox for Meetings」をGoogleが格安で発売しました。

Chromebox for Meetings
https://www.google.com/intl/en/chrome/business/solutions/for-meetings.html

Chromebox for Meetingsは、先日ASUSから発表された激安のスモールPC「Chromebox」のCore i7搭載モデルにカメラ・マイク・スピーカー・専用のリモコンを付属したもので、ビデオ会議には「ハングアウト」を利用します。つまり、ディスプレイさえ用意すれば即ビデオ会議可能というパックになっているというわけです。


Carl Zeissのレンズを備えたLogitech(日本ではLogicool)製のカメラはフルHD1080p画質でのムービー撮影が可能で、全15種類のビデオフォーマットに対応しており、すべての通信情報は暗号化されます。当然、Intel Core i7のハイパワーCPUでスムーズなフルHDムービーを再生でき、会議の様子は10以上の遠隔地へ配信可能となっています。


使い方も、リモコンを手に取るだけで自動的に会議がスタート、パスワードによるロック解除は不要。Chromebox for MeetingsはGoogleカレンダーと同期できるので、定例会議の時間になると遠隔地のユーザーにアラートを表示させることも可能。重要な会議をうっかり忘れることもなくなりそう。


Chromebox for Meetingsはすでにアメリカで販売中で価格は999ドル(約10万円)。専用サポートも用意されており、サポート手数料は初年度無料で2年目以降年250ドル(約2万5000円)となっています。なお、Chromebox for Meetingsの価格は、Polycomのビデオ会議システム機器が数千ドル(数十万円)から数万ドル(数百万円)という価格であることを考えると激安と言え、Vidyoなどのビジネス向けビデオ会議システムサービスを提供するライバルメーカーにとっても脅威となりそうです。

通常のSkypeやハングアウトを使えば無料でできるのになぜわざわざこういうものの需要があるのかというと、理由は単純で「簡単」でしかも「確実」に動作させることができるため。言うなれば、家電メーカーのテレビ録画機器を使う方が、パソコンで録画するよりも自由度は低いのに需要が高い、みたいなものです。


また、Googleとしては自分たちが今まで作ってきた各種プロダクトとの連携も視野に入れているはずであり、特にビジネス分野では30GBに容量が増えた「Gmail」・ミーティングや予定管理用の「Googleカレンダー」・文書作成ができる「ドキュメント」・表計算とグラフ作成ができる「スプレッドシート」・プレゼンテーションの作成ができる「スライド」・そして各種ファイルが保存できる「Googleドライブ」などを組み合わせた「Google Apps for Business」を月額600円/人で提供しており、そこへ今回の激安ビデオ会議システム「Chromebox for Meetings」を組み合わせることで、完全にオフィスをGoogle関連でまとめることを可能にしており、マイクロソフトのOfficeシリーズに価格面だけでなくシステム的にも対抗することがこれでほぼ可能になったと言えます。

なお、Chromebox for Meetingsは2014年後半に日本でも発売される予定となっています。

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in ハードウェア, Posted by darkhorse_log

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