メモ

大学の学費を12人いる子ども全員が自分で払えるようになった子育て術


ノースロップ・グラマン社で働くフランシス・トンプソンさんは、妻との15年半の結婚生活の間に12人の子どもをもうけました。トンプソンさんは子どもたちのために十分な収入を得ていましたが、妻と話し合った結果、子どもたちに与えないことを決めたとのこと。その結果、12人の子どもたちは、親から学費を援助してもらうことなく大学に入学し、在学中の息子を除いて全員が学位を取得しています。一体どのような子育て術が行われたのでしょうか?

How I made sure all 12 of my kids could pay for college themselves - Quartz
http://qz.com/165716/how-i-made-sure-all-12-of-my-kids-could-pay-for-college-themselves/

◆ルール1:家事

By Alec Couros

トンプソン家では、子どもたちは3歳からトイレ掃除などの家事当番が割り当てられます。8歳までは洗濯を自分たちで行い、本が読めるようになると、レシピを自分で読んで夕食当番をこなしたり、裁縫を覚えます。この家事当番を1週間にどれだけこなしたかによって子どもたちのお小遣いの額が決まります。

◆ルール2:勉強時間

By FLEE

勉強はトンプソン家で最も重要視され、平日の18時~20時は勉強時間とし、学校の宿題がない日は、小さな弟や妹への本を読む係になります。勉強時間の間は、TV、PC、ゲームは全て禁止ですが、20時を過ぎると外出を除いて好きなことをしていいフリータイムになります。

また、子どもたちは全員APクラス(飛び級)の選択が必須で、飛び級に十分な成績を身につけられるように両親がしっかりと勉強を教えます。社会では嫌いな上司がいたりするものですが、同じように年齢の異なる同級生や教師から「不公平に扱われる」と子どもたちから相談を受けることがあります。両親が「自分で進む道を見つけなさい」とアドバイスすることで、子どもたちは自然に学習に力を注ぐようになるとのこと。

◆ルール3:偏食禁止

By mgfarmersmarket

トンプソン家では、朝食は5時15分、夕食は17時30分に揃って食べることになっています。メニューは肉・乳製品・穀物・果物および野菜を組み合わせた、バランスを心がけたもの。偏食を防ぐため、子どもたちの好き嫌いが始まると、あえて嫌いな食べ物を与えます。子どもたちは食べずに残して席を立つことができますが、空腹を訴えると残した食べ物を温めて再び与えます。再度、ごはんは残しても構いませんが、次の食事の時にも同じメニューが出てくることになるため、好き嫌いを克服できるそうです。その結果、トンプソン家の子どもたちは全員が非常に健康とのことです。

◆ルール4:カリキュラム

By Fabiana

子どもたちは何か好きなスポーツを1つ選択しなくてはいけません。また、ボーイスカウトやガールスカウトなどクラブにも所属し、ボランティアなどの社会活動を行います。また、家族で家中の古い服を集めてメキシコに持っていき貧しい人たちに寄付することで、大家族の中で出てくる不要品だけでもどれほど多くの人たちが幸せになれるか、子どもたちが考える機会を作ります。

◆ルール5:独立

By Joe deSousa

子どもたちは16歳になると、車を買い与えられます。どれも故障して動かないような古い車で、子どもたちはガレージと修理マニュアル、必要な部品の費用を与えられ、すべて自分で修理しなければいけません。実際に動かせるまでは1年近くかかることもありますが、娘のうち1人は「マスタング・ファストバック 1965」の修理に成功し、高校で最もホットな車に乗ることに。

子どもたちは、12歳になると、プロセッサ・メモリ・電源・ケース・キーボード・HDD・マザーボード・マウスを買い与えられますが、彼らはPCの組み立ておよびソフトウェアのインストールを自分で行います。これらの作業は子どもたちにとって困難を極めますが、両親が子どもの失敗に対して罰を与えたりしないことで、自主的に行動する力を身につけるとのこと。

◆ルール6:家族で助け合う

By Nic McPhee

本読みの宿題があれば交替で読み合ったり、幼い弟と妹の家事当番が間に合わない時には年の離れた兄姉が手伝ったりと、12人の子どもたちが常にお互いの役割を果たせるように、助け合うようにと両親は言い聞かせています。トンプソン家には多くのルールがありますが、月に1度はルールの追加・修正の機会があり、「寝室は常に清潔に」「オモチャは遊び部屋から出さない」など、子どもたちが望んで作ったルールも家族みんなで守るとのこと。

◆ルール7:バケーション

By Steve Harwood

トンプソン家では毎年夏の2~3週間は、家族全員でバケーションを過ごします。キャンプに出かけるとテントの組み立て方や、サバイバル能力を養うことができます。また、子どもたちが5歳になった時に、希望者に限って、1人で飛行機に乗ってヨーロッパの親戚の家まで行くことができます。そのためにトンプソンさんは、航空会社から特別な許可を取得しています。

◆ルール8:金銭的援助を行わない

By 401(K) 2012

子どもたちが大きくなっても、家を買う資金、教育費、結婚式費用を援助することはありません。小さい頃から自立するための能力と情報を与えることで、子どもたちは「どのように」生きていくのかを選択する力を身につけていきます。しかし、誕生日とクリスマスは例外で、全員が望むものをプレゼントしているとのこと。

◆ルール9:実際の世界

By pigeonpie

子どもたちは、小さい頃から多くのことを学び、巣立つために必要なスキルを身につけていきますが、彼らがどのような道に進むとしても、トンプソン夫妻は反対することはないとのこと。子どもの決意を鈍らせないように、親元から離れる時は、泣いたり悲しんだりしたくても表には出さず、子どもたちの親としてしっかり見送ることにしています。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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