サイエンス

感情によって違う反応を見せる体の部位に色を付けるとどうなるのか?

By katie ruthh

緊張すると手に汗をかいたり、恥ずかしいと顔に熱を感じたり、体が直接感情を表現しているような状態は、誰もが経験したことがありますが、感情は体内における広範囲の生理的変化と関係していることがわかっている一方、体との関係はいまだに議論の渦中にあるそうです。しかしながら、フィンランドにある大学の研究員が、体と感情の関係性を示すために、感情を感じた部分に色づけするという実験を行ったところ、異なる感情によって体のさまざまな部分が反応していることが判明し、感情を体に色でマッピングした画像を公開しています。

(PDFファイル)pnas201321664 1..6 - 1321664111.full.pdf
http://www.pnas.org/content/early/2013/12/26/1321664111.full.pdf

フィンランドにあるアールト大学は、701人の被験者を対象に感情と体の関係を明示する実験を実施。実験は、被験者に映画や本を読んでもらい、ある特定の感情を感じている時に体が反応している部分を、強さに応じて順番に黄・赤・黒・青・水色で、画像に色を塗ってもらうというものです。

実験の結果、感情によって、体の異なる部分が反応していることが判明。例えば「怒り」を感じているとき、体は頭から胴体、腕の先にかけて強く反応しています。


全く反対の感情である「幸福」と「不幸」は、体が反応している場所や強さが全く違います。幸せな気持ちである時は、頭や胸を中心に強い反応が確認されています。反対に、悲しい時は頭と胸に薄い反応が見られますが、その他の部分の反応は非常に弱くなっています。


幸福と似ている「愛」の場合、体の反応も幸せを感じている時と酷似。幸福と比べて脚部の反応は弱めですが、下腹部は強く反応しています。


「驚き」は頭部と胸部に強い反応が出ています。


「不安」なときは胸が強く反応。


「恐れ」を抱いている場合は、不安を感じているときの体の反応に非常によく似ています。


「嫌悪感」を感じた時には、頭や胸ではなく喉の部分が最も強く反応。


落ち込んでいる時や、少しうつのような気分の時は、全身に反応がほとんどなく、体から生気を感じられません。


誰かをうらやましい、と思っている場合は頭部以外に反応はほとんどナシ。


「恥ずかしい!」と感じると、顔の部分、特に両頬が強く反応しています。実際に恥ずかしすぎて赤面してしまうのは多々あること。


誰かに軽蔑されたり、侮辱されたときは、顔が強く反応し、手もうっすらと反応しています。


ほぼ全ての感情において、顔の部分に反応が確認されており、これはどんなことを感じた場合でも、顔に何かしらの反応が出てしまうからだそうです。幸せな時には笑ったり、悲しい時には泣いたりする、顔は感情を表すのに最も適している体の部分とも言えそうです。

・関連記事
「感情を検知するスマートブラ」をMicrosoftが開発中 - GIGAZINE

ソーシャルネットワーク上で最も影響力のある感情は「怒り」 - GIGAZINE

犬はどのようにして人の感情を読み取るのか - GIGAZINE

日本人女性型ロボット「HRP-4C 未夢(ミーム)」が感情表現する様子のムービー - GIGAZINE

恋愛感情は熟年になっても衰えないことが判明、恋愛初期のドキドキ感は冷めない - GIGAZINE

感情によって色が変わる服 - GIGAZINE

in サイエンス, Posted by darkhorse_log