世界初のスマホ向け抗菌ガラスパネルが登場、強度・鮮明さはゴリラガラス並

iPhoneやAndroidのスマートフォンに採用されているゴリラガラスを製造しているコーニング社が、世界で初めてアメリカ合衆国環境保護庁(EPA)の認可を受けた抗菌ガラスパネル「ANTIMICROBIAL CORNING GORILLA GLASS」を発表しました。このガラスパネルの表面には抗菌効果を持った銀イオンが組み込まれており、さらに通常のゴリラガラスと同等の強度や鮮明さも持ち合わせているとのことです。

Corning Unveils World’s First Antimicrobial Cover Glass
http://www.corning.com/news_center/news_releases/2014/2014010601.aspx

Antimicrobial Corning® Gorilla® Glass - YouTube


世界中でたくさんの人が使いまくっているスマートフォン。

その表面はきれいに見えても、実はカビや病原菌などの菌が繁殖しています。

そしてこの菌たちは、ガラスパネル部分をタッチすればタッチする程増えてしまうので……

スマートフォンの表面は雑菌だらけ。

そんなスマートフォンを清潔に保つために作られたのが「ANTIMICROBIAL CORNING GORILLA GLASS」で、ゴリラガラスと同等の強度を持ちながら、表面には銀イオンの層があるので藻類・かび・病原菌・バクテリアなどの雑菌の繁殖を防いでくれます。

画像の左側が「ANTIMICROBIAL CORNING GORILLA GLASS」、右側が通常のガラスパネルの上で繁殖する雑菌の状態を表示。

「ANTIMICROBIAL CORNING GORILLA GLASS」ではこの状態から、銀イオン層の効果によりパネル上の雑菌の繁殖を抑制します。また、これらの抗菌効果はスマートフォンの寿命よりも長いものなので、端末を使用している間は常に効果を期待できるとのこと。

この抗菌ガラスパネルに対して、Product Marketing for SteelcaseのAllan Smith氏は「より多くの人が共有するような作業スペースでは、抗菌性のガラスパネルなどの需要が増している」とコメントしています。

胸ポケットに入れたAndroidスマホにゴリラガラスが採用されていたおかげで銃弾が止まり九死に一生を得たという事例もありますが、使用しているスマホにこのガラスが採用されることで食中毒や風邪に感染する確率が減る、ということも起きうるのでしょうか。