取材

世界最速で公開が始まった韓国での「魔女っこ姉妹のヨヨとネネ」舞台挨拶レポート


日本で公開された映画が好評を受けて海外で公開されるケースは多々ありますが、12月28日公開の映画「魔女っこ姉妹のヨヨとネネ」は、配給にティ・ジョイが韓国に力を入れていることもあり、12月25日から韓国で公開がスタートしました。韓国で公開されること自体は珍しくはないのですが、100館規模の上映が行われるのは異例のこと。初日には平尾隆之監督・ネネ役の加隈亜衣さん・音楽担当の椎名豪さん・近藤光プロデューサーが舞台挨拶を行いました。Q&Aもあり、少しネタバレに触れた部分があるので注意して下さい。

魔女っこ姉妹のヨヨとネネ
http://www.majocco.jp/

今回、舞台挨拶が行われたのはココ、「ソウル劇場(Seoul Cinema)」。


舞台挨拶を行うキャスト・スタッフ一行が劇場の建物に入っていくと……


12月25日は韓国では祝日ということもあり、ロビーは人でごった返していました。


そんな中、初日を迎えた「魔女っこ姉妹のヨヨとネネ」は大きなタペストリーが展示されていたので、その前で近藤プロデューサー・平尾監督・加隈さん・椎名さんの記念撮影。


近藤さんと平尾監督がスッと離脱した後も、加隈さんはビハクを手にポースを取ってくれました。


すると、周囲の人たちも「きっと有名人なのだろう」と雰囲気を察したのか、おのおのスマートフォンやタブレットを取りだして撮影会状態に。平尾監督もこの様子を撮影したりしていました。


今回のメインは、あくまで上映の後に行われる舞台挨拶。ミーティングで段取りを確認して……


シアターの下のフロアに移動して待機。


ここには「PAINTERS」という4つのチームの大きなポスターが貼られていたので……


加隈さんがチームに混ざってみました。


いよいよ上映が終了。劇場入口横の舞台袖で、出番を待つ出演者たち。


そして、舞台挨拶へ……。


左から、司会・通訳を担当したキム・ヨニさん、平尾隆之監督、加隈亜衣さん、椎名豪さん、近藤光プロデューサー。平尾監督・加隈さん・椎名さんは事前に韓国語で挨拶を練習しており、特に加隈さんの「チョウン ヴェッケッ スムニダ(はじめまして)、ネネ ヨッ ゥイ カクマアイ イムニダ(ネネ役の加隈亜衣です)」には拍手と「かわいい」の声が上がっていました。


座席は202席で、初回は完売。近藤プロデューサーは、韓国ではまだアニメは子どものものという意識が強いと話してくれましたが、この日は親子連れとアニメファンらしい若い男性・女性が半々ぐらいの割合でした。ちなみに、近藤プロデューサーは20年ほど前に韓国のアニメ制作会社とともにマーベルの「スパイダーマン」を作った経験があり、その韓国の映画館で自分たちの作品が流れることに感慨深い思いを抱いたとのこと。


Q:
ネネ役の加隈亜衣さんに質問。収録のときのエピソードなど、何かありますか?

加隈:
いま皆さんが見た作品だと私の声はなくて、日本でしか聞けないのですが(※韓国は吹替版のため)、収録時には、ニルス(子安武人さん)や健生(櫻井孝宏さん)との収録のとき、すごく面白いキャラクターだったので楽しかったです。

Q:
ヨヨさんが大きかったり小さかったりすることに、意図はありますか?

平尾監督:
もともとヨヨさんが小さいのには、6歳の時に魔法の影響で氷漬けになってしまったという設定があります。映画の中で、現実世界にヨヨさんが来たときに大きくなってしまっているのは、1つは違う世界への移動のときに、時空のねじれのようなものが発生しているから。もう1つは、孝洋は大きいヨヨさんしか知らないまま分かれるという、ジュブナイル的なものを描きたかったからです。


1つの質問への回答が終わるたび、勢いよく客席から手が上がります。


Q:
「テイルズ オブ レジェンディア」も好きな椎名さんのファンです。今回、音楽をどう作っていきましたか、また一番の聞き所は?


椎名:
監督と僕とで、どういう表現をするかかなり時間をかけて詰めていきました。主人公と環境、どちらに重きを置くかというシーソーゲームでした。1番は、ネタバレになるので「最後のシーンがいいですよ!」ということで、ぜひ劇場でご覧下さい。

女の子がぴょんぴょんと飛び跳ねながら挙手。


最後の質問はこの子が行いました。


「ヨヨとネネは、どこで作られましたか?」


これには困ってしまった平尾監督ですが、近藤プロデューサーが「ヨヨとネネは生きています。ビハクも。きっとどこかにいます」と素敵な回答。


最後は客席と一緒に記念撮影


終了後、サイン入りポスターの配布があって、ちょっと大変なことに……。


ちゃんと女の子たちがポスターをもらえたようで一安心


この舞台挨拶のあと、加隈さんと椎名さんはニコ生の「『魔女っこ姉妹のヨヨとネネ』韓国初日舞台挨拶 生中継」のアフタートークを実施。


「ぜひ劇場で体感して下さい」とアピール


舞台挨拶終了後、1階ロビーに降りてみたらさらに行列が伸びていました。


「魔女っこ姉妹のヨヨとネネ」、日本での公開は今週末12月28日(土)から、新宿バルト9ほかにてスタート。28日~30日の3日間にわたって平尾監督・加隈さんらが全国の劇場を回って舞台挨拶を実施することになっているので、最寄りの劇場での実施時に予定が合いそうであれば、ぜひ足を運んでみて下さい。

なお、この舞台挨拶のために監督らは当日早朝に羽田空港に集合、さらに舞台挨拶後には東京へととんぼ返りしています。ちょっとした珍道中のようになっていた舞台挨拶弾丸ツアーの裏側についても、のちほど掲載予定なのでお楽しみに。

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in 取材,   映画,   アニメ, Posted by logc_nt

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