ポンジュースが蛇口から出る都市伝説を再現した「ポンジュース蛇口」を体験してきた

昭和27年から日本中で親しまれている「ポンジュース」は、みかんが名産品の愛媛県で生まれたオレンジジュースです。ポンジュース発祥の地の愛媛県では、「家庭の蛇口からポンジュースが出る」という都市伝説がありますが、愛媛県松山空港では、本当に蛇口をひねるとオレンジジュースが出てくるということだったので、実際に行って飲んできました。

愛媛県庁／ポンジュース蛇口の秘密
http://www.pref.ehime.jp/h35500/kankitsu/juice.html

松山空港に到着。ポンジュースの蛇口は常に設置されているわけではなく「毎月第3日曜日の10時から14時」のみ設置されているとのことなので間違えないよう注意が必要。

中に入ってポンジュースの蛇口を探します。

1階では愛媛みかんの産地直送コーナーや……

紅まどんなを使った「まどんなのよろこびジュレ」といったみかんのお土産が販売されています。

愛媛県今治市のゆるキャラ「いまばり バリィさん」のぬいぐるみも発見。

なお、松山空港には国内線のほかにも、中国や韓国への国際線もあります。

ポンジュースの蛇口は2階にあるということなのでエスカレーターで2階へ。

すると、エスカレーターを降りてすぐのところに何やら行列ができていました。

行列のそばでは、愛媛みかん大使のお姉さんが笑顔を振りまいてくれます。

そして、行列の先には、このような張り紙がされている……

大きなポンジュースボックスを発見！どうやらこれがポンジュース蛇口のようです。

行列に並ぶと、お姉さんがコップを渡してくれます。

前の人を見てみると確かに、蛇口から黄色い液体が出ています。

小さな子でも蛇口を体験できるように、階段型の台も用意されています。なお、3歳くらいの子がここに立った時は、「お手々洗うの？」と困惑していました。

ついに自分の番が回ってきました。3つの蛇口のうち、左が水、真ん中がポンジュース、右はお湯となっていますが、左右の2つには「節水中」と札が下げられています。なお、このサービスを開始して以来ずっと節水中とのこと。

真ん中の蛇口をひねってみるとチョロチョロと蛇口からポンジュースが出てくる、という珍しい体験ができるため、大人でも楽しい気分になれます。

さっそく飲んでみると、キリッと冷えていておいしい！のですが、ポンジュースの味ではないような気がします……。近くにいたポンジュース販売会社のえひめ飲料の方に尋ねてみると、やはり、「中身はえひめ飲料が販売する別のみかんジュース」という驚愕の事実を教わりました。日によって中身は異なりますが、なんと、ポンジュースが入っていることはないそうです。

特に公表はしていませんが、秘密にしているというわけではなく、「どこでも飲めるポンジュース以外の、通販でしか買えない限定のみかんジュースや、いよかんジュースを味わってもらうため」ということでした。

なお、ポンジュースボックスの隣には、えひめ飲料の商品が並べられており、今回入っていたのはこの缶タイプのみかんジュース。

他にも、ポンジュースと牛乳を割った「ポンオ・レ」や……

ポンジュースを炭酸飲料に仕上げた「ポンスパークリング」

みかんのβ-クリプトキサンチンを濃厚に抽出したパック飲料の「アシタノカラダ」

もちろんポンジュースも売られていました。蛇口のジュースが気に入ればここで購入することも可能です。

気がつくと、松山空港のイメージキャラクター「まっくう」も登場していました。

空港では、このように大きなポスターでポンジュースがプッシュされており……

お土産売り場には、ポンジュースとコラボしたお菓子も販売されています。これは「ポンジュースグミ」。

ポンジュースの味がするコロンの「ポンジュースコロン」。

「ポンジュースもち」という珍しい商品も販売されています。

他にも、愛媛県の名物の1つである「じゃこ天」や……

愛媛県は鯛の生産が日本一ということで、空港にいくつかあるレストランでは、鯛茶漬けなどの鯛料理も楽しむことも可能。

ご飯の上に新鮮な鯛の刺身とお茶漬けの具がのったもの。

ここに熱々のお茶をかけると……

鯛に軽く熱が通って白くなります。

焼き魚でも、煮魚でも、刺身でもないまったりと舌に残る、独特の食感になった鯛をお茶漬けで食べられます。

都市伝説を再現したポンジュース蛇口は、ポンジュースではなくさらに上質なジュースが出てきて驚かされる仕組みですが、毎月第3日曜日に松山空港に行けば、誰でも都市伝説を体験できるユニークなサービスになっていました。