Bitcoin創設者と違法取引サイト「Silk Road」の不可解な関係が浮き彫りに

By Antana

2013年10月、ネット上で薬物や殺人依頼を取り扱う違法取引サイト「Silk Road(シルクロード)」の管理者がFBIによって逮捕され、サイトが閉鎖されました。現在、その調査が進められているところですが、その中では仮想通貨「Bitcoin(ビットコイン)」の創設者とSilk Roadの間に不可解な関係をうかがわせる事実が存在することが明らかになっています。

Study Suggests Link Between Dread Pirate Roberts and Satoshi Nakamoto - NYTimes.com
http://bits.blogs.nytimes.com/2013/11/23/study-suggests-link-between-dread-pirate-roberts-and-satoshi-nakamoto/


国際金融機関Citi(シティ)によるCiti Foundation(シティ基金)の援助を受けて調査にあたっているのは、イスラエル・ワイツマン科学研究所のDorit Ron研究員と、応用数学教授で暗号解析の専門家であるAdi Shamir氏。報告書では、FBIに逮捕されているウルブリヒト容疑者がいかにして数百万ドル(数億円)ともみられる利益を得て隠し持っていたのかが明らかにされています。ウルブリヒト容疑者が逮捕された時点でのSilk Roadの取引額は12億ドル(約1220億円)、容疑者が得た利益は8000万ドル(約82億円)にのぼるとみられており、急騰するビットコイン相場を勘案するとその額はさらに大きくなることが予想されます。

How Did Dread Pirate Roberts Acquire andProtect His Bitcoin Wealth?
http://ja.scribd.com/doc/186892337/Untitled?secret_password=126rwxg2r83l2ry9l84p


報告書の中ではSilk Roadの取引と容疑者の行動が明らかにされていますが、特に注目されたのが「ある口座」からウルブリヒト容疑者の口座に送金された取引でした。ここでポイントになるのが、この「ある口座」はビットコインネットワークが2008年後半に開設された直後の2009年1月に開設されていたという事実です。裏付けとなる直接の証拠はないものの、この「ある口座」を保有しているのはビットコインを生みだした「中本哲史」(なかもとさとし)という名前の人物であると考えられています。記録によると、取引の時点では6万ドル(約600万円)、現在の価値で84万7000ドル(約8500万円)に相当する1000ビットコインもの大量の送金が「中本」氏の口座から容疑者の口座へと行われていたことが明らかになったのです。

報告書では「通常、Silk Roadで行われる薬物取引のケースでこれほどの大規模な送金が行われることはない。何らかの特別な動きか、投資あるいはパートナーシップの関係が構築されたように推察される」とし、「ビットコインの世界で謎とされる2つの当事者である『中本哲史』と『「ロス・ウルブリヒト』を結びつける驚くべきつながりがあることを示唆している」と述べています。

By Robert D. Brooks

ビットコインの特性上、このようにして不正に取得されたビットコインを押収することは非常に困難となっています。また、ウルブリヒト容疑者は現在行方のわからなくなっている「第二のPC」を使って取引を行っていたとみられ、FBIでもまだ全貌を把握していない状況です。

ちなみに、Silk Road閉鎖からわずか1ヶ月で新たなSilk Roadが開設されていますが、このサイトの管理者も正体不明。今後の捜査次第で、何かが明らかになるのでしょうか……。

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