メモ

Twitterのカオスな創業ストーリーに学ぶスタートアップで考慮しておくべき8つの教訓

By Garrett Heath

スタートアップ企業のうち75%が事業に失敗するという調査結果が出ていますが、2006年に創業したTwitterは、失敗するどころかFacebookなどと並ぶSNSサイトの最大手にまで成長しました。Twitter成功の裏には度重なる困難を乗り越えたストーリーがあり、スタートアップの成功を目指す人たちがTwitter創業の歴史から学べることは非常に多いとのことで、「Hatching Twitter」という本の著者ニック・ビルトン氏が「Twitter創業に学ぶ、スタートアップで考慮しておくべき8つの教訓」を公開しています。

8 Lessons Startups Can Learn From Twitter's Chaotic Creation Story | Fast Company | Business + Innovation
http://www.fastcompany.com/3021068/most-creative-people/8-lessons-startups-can-learn-from-twitters-chaotic-creation-story

◆1:都市伝説のようなスタートアップの創業ストーリーは神話にすぎない

By Lawrence OP

創業時から何の問題もなく成功の階段を駆け上るようなスタートアップの話は都市伝説のようなもので、実際には、多くの問題や失敗や混乱を乗り越えているから成功にたどり着けるもの。スタートアップは、創業時に思っているものより、はるかに難しいことを理解しないといけません。

◆2:友人関係を持続させたいなら、友人と一緒にビジネスを立ち上げるのは避けるべき

By Rodrigo Muniz

スタートアップの話で悲しい気分になるのが、友人と一緒に創業して、会社の成功を考えるあまり友人関係がむちゃくちゃになってしまうこと。Odeoの創業者ノア・グラス氏は、友人のエヴァン・ウィリアム氏にスタートアップと共に資金提供の話を持ちかけました。ウィリアム氏は当初「資金を提供して一緒に創業したいけど、君は僕の親友だからできません」とグラス氏に返事をしましたが、楽観的なグラス氏は「大丈夫さ。僕らは親友じゃないか」と言い、結局2人は一緒にOdeoを立ち上げます。6カ月後、2人はどちらがOdeoの経営者になるかで争い、結局元の友人関係に戻れなかったそうです。その後、ウィリアム氏はOdeoの社員3人を連れて一緒にTwitterを創設しています。

◆3:もし友人とスタートアップを立ち上げるなら、絶対に友人を会社から追い出さない

By Delmo Dela Cruz

誰も傷つけないでスタートアップを成功させ、お金を稼ぐのにこしたことはありません。どうしても誰かを傷つけなければいけないという状況が発生したら、友人ではなく、会社に本当に必要ない人を傷つけて会社から追い出してしまうほうがましです。

◆4:争うこと自体は問題なし

By Tambako The Jaguar

争いごとは起こらない方がいいと思われがちですが、何の問題もなしで成功した会社はありません。もしグラス氏とウィリアム氏の間に争いが発生していなけば、Twitterは生まれていませんでした。ビルトン氏によると、Hatching Twitterに書かれている「Twitterが抱えていた多くの問題」がなければ、Twitterは今ほど成功していなかったとのこと。

◆5:カオスを受け入れること

By NASA's Marshall Space Flight Center

スタートアップは多くの混乱を招くので、社内がカオス状態になるのが普通。その状態を受け入れて、自分のものにしてこそ成功するのです。

◆6:スタートアップの成功がすべて自分のおかげと思わないこと

By Wazari Wazir

スタートアップがうまく行ったとしても、すべてが自分の手腕によるものと思わないこと。Twitterは12人で創業しましたが、共同創設者の1人であるジャック・ドーシー氏1人によるものと一般的には思われています。しかし、ドーシー氏以外の11人がいなかったら、現在のTwitterは存在もしていなかった可能性があります。もしスタートアップが成功しても、成功から得たものすべてを自分のものにせず、必ず社員やサポートしてくれた人たちと分け合わなければなりません。

◆7:サービスに不具合が出たとしても、コンテンツが良質ならば気にする必要はない

By kentkb

Twitterは初期のころ、多くの不具合が発生しましたが、この不具合が多くのユーザーの目を引きつけたのも事実。なので、不具合が発生してもコンテンツが良質であれば、そこまで深く気にする必要ありません。

◆8:重要な会議やミーティングの前に酔っ払ってはいけない

By D.J. Milky

Twitterの共同創業者であるドーシー氏とビズ・ストーン氏が、メディア企業の人たちと会議をするためにニューヨークに行ったとき、2人はミーティングまで2時間余っていたため、飲み屋でマティーニを2杯飲んでしまいます。その後の会議で、酔っぱらった2人が言葉を発することは一度もありませんでした。

ビルトン氏が何度も強調しているのは、スタートアップに問題が発生するのは当然で、その問題を受け入れてコントロールするのが大切ということ。ただし「重要な会議やミーティングの前にお酒を飲まないこと」は、日本では当然と言えます。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
スタートアップ企業が顧客をゲットするためにするべきこと - GIGAZINE

スタートアップを成功させた企業創設者が絶対に言わない10のこと - GIGAZINE

シリコンバレーのスタートアップ企業が次々と食品業界に参入、その勝算は? - GIGAZINE

スタートアップとして起業するためのビジネスプランの作り方まとめ - GIGAZINE

Twitterでフォローしていない相手とDMでやりとりすることが可能に - GIGAZINE

スタートアップのアイデアを効率的にまとめられるアプリ「Elevatr」 - GIGAZINE

スタートアップ資金をすべて無くしてしまったらどのような世界が見えるのかという体験談 - GIGAZINE

Twitter APIの利用ルールが変更となりリクエスト回数が基本毎時60回以内に - GIGAZINE

技術力のある人が起業してスタートアップのCEOになるとかかる呪い - GIGAZINE

TwitterのAPI規制を回避できる公式クライアントのコンシューマーキー - GIGAZINE

スタートアップとして起業するための資金調達のステップをわかりやすく図式化するとこうなる - GIGAZINE

モバイルゲームを開発した13歳の少年がスタートアップ企業を設立 - GIGAZINE

スタートアップを成功に導くために毎月自身に問いかけるべき10の質問 - GIGAZINE

in メモ, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.