Googleが本をスキャンする行為は合法との判決が下る

By 世書 名付

Googleが本をスキャンしてオンライン上の検索サービスに利用しているのは著作権法違反であるとして、著作者連合が法的措置をとり長年裁判が行われてきましたが、このたび「スキャン行為は合法」という判決が下りました。

Google wins book-scanning case: judge finds “fair use,” cites many benefits — Tech News and Analysis
http://gigaom.com/2013/11/14/google-wins-book-scanning-case-judge-finds-fair-use-cites-many-benefits/

ニューヨークの巡回裁判所のデニー・チン判事は、GoogleがAuthorsGuild(著作者連合)と8年にも渡って争ってきた著作権侵害訴訟で「Googleによるスキャニングは合法である」との判断を下しました。

これまで、Googleは、出版された2000万冊を超える本をスキャンし電子化、書籍の全文から検索を行えるサービス「Google Books」を提供してきました。Google Booksでは、書籍内の全文を対象に検索を行うことができ、検索結果には書籍の内容の一部が無料で表示されます(著作権が消滅している書籍の場合は、全文表示)。また、Google Booksでは、検索された書籍は、ネット販売サイトへのリンクが表示されています。

By Dave Carter

今回の判決の中で、チン判事は、Googleのスキャン行為が、米国著作権法107条の規定するいわゆる「フェアユース(公正な利用)」に該当し、著作権の侵害にあたらないとの判断を下した理由として、Googleの複製行為は、全文から検索された部分のみを一部表示するもので、また著作物へのリンクがつけられるという点で"高度に改変(highly transformative)"されたものであり、原著作物の市場を侵害するものではなく著作者は収入を奪われるという結果を招いていないこと、むしろ、読者が本を発見するのを助ける役目すら果たしており著作者の利益に寄与していること、また、物理的に損傷する古い本を保護する役割を果たしていること、さらに、盲目の人への書籍アクセスを助けていることなどを挙げています。

今回の判決に対してGoogleは、「Google Booksは、読者に買いたい本・借りたい本を見つける手助けをしている、というGoogleの主張が認められた今回の判決に満足しています」と声明を発表しており、また、判決で示された判断基準に対しては、多くの司書や学者から評価する見解が、Twitterを通じて表明されています。

この判決内容は、「Googleによるスキャン行為が著作者の利益を損ねている」という著作者連合のかねてからの主張を完全に否定するものであり、著作者連合の理事を務めるポール・エーケン氏は、「私たちは今回の判決に失望しています。Googleは、著作権で保護されている著作物の価値を無断でデジタル化しそこから利益を受けています。わたしたちの見解では、Googleの行為は公正な利用の範囲を超えた違法なものです」として、上訴する考えを明らかにしています。

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