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整骨医が開発した長時間座っても健康的な姿勢を保つオフィスチェア「The FreedMan Chair」


長時間椅子に座って仕事をしていると、背中を痛めたり、悪玉コレステロール値が上昇しメタボリック症候群の原因にもなります。長時間の座り仕事で背中や腰を痛めてしまった患者から相談を受けていたイギリス人の整骨医が、長い間座っても背骨と骨盤を正しい姿勢にキープするオフィスチェア「The FreedMan Chair」を開発しました。

FreedMan Chair
http://freedmanchair.com/default.aspx

The FreedMan Chairの利点や仕組みは以下のムービーから確認できます。

The FreedMan Chair - A better way to sit. by Simon Freedman — Kickstarter


こちらのThe FreedMan Chairを開発したサイモン・フリードマン氏は、イギリス在住の整骨医。整骨医は、イギリスで手技医療師として国会で認められていますが、日本では認められておらず、整骨医に当たる医療行為は無届医業類似行為になるそうです。なお、日本には手技療法を行える資格として、あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師があります。


フリードマン氏によると、椅子に座ったときに、背中をまっすぐにして太ももが水平から下方向に27度傾いているのが正しい姿勢で、横から見たときに足と背中の角度が90度になるのは正しくないとのこと。


また、背骨が「C」の文字に曲がってしまうのも正しい姿勢ではありません。


世界中で問題となっている「長時間の座り仕事から発生する健康問題」を解決するために、フリードマン氏自ら設計して開発したのがThe FreedMan Chairです。


座面は下方向に27度の傾斜がつけられており、長時間座っても背骨と骨盤を正しい姿勢にキープ。


座面の左右のどちらに体重がかかっても腰や背中へ負担をかけないように、座面は2つに分かれています。中心部に向かって傾けられている座面は、お尻にぴったりフィット。


背面はしっかりと背中をサポートするために、左右に向かってカーブするデザインを採用。また、背面の左右を細くすることによって、背骨回りの筋肉をリラックスさせる効果があるとのことです。


高さは座面をクルクル回転させて調節する仕様。


キャスター部分はイギリスの家具職人トーマス・チッペンデール氏のデザインを基にして作られました。


The FreedMan Chairの重さは7kgで、一般的なオフィスチェアの約3~4分の1程度。使用する部品を最小限に抑えることで軽量化を実現、環境を考慮したオフィスチェアになっています。


The FreedMan Chairは現在商品化のためにKickstarter出資を募っている最中ですが、2013年11月14日現在、目標額である17万5000ポンド(約2900万円)を達成しており、製品化はほぼ確実。319ポンド(約5万2000円)以上の出資でThe FreedMan Chairを1台ゲット可能、日本への郵送にも対応する予定ですが、送料は未定となっています。なお、締め切りは日本時間の2013年11月17日16時44分です。

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in ハードウェア,   動画, Posted by darkhorse_log

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