ジーンズの発祥から日本での歴史が一目でわかる「日本のジーンズの歴史」

By Dan

ジーンズというと世界各国で親しまれるカジュアルウェアで、絶大な支持を得ているのは言うまでもありませんが、日本のジーンズの加工技術はとても高く、商品を輸出したり海外の人が勉強にくるほど。そんなジーンズの歴史と加工の手順をファスナーメーカーのYKKがグラフィックで紹介しています

あの時コレが流行った!日本のジーンズの歴史を紐解くインフォグラフィック | 製品・サービス | YKKスナップファスナー株式会社
http://www.ykksnap.co.jp/products/infographics/history-of-jeans.html

19世紀、フランスからアメリカに輸出された生地「Serge de Nimes(セルジュ・ドゥ・ニーム)」が、ジーンズの始まりと言われています(イタリア発祥との説もあり)。その後、1850年頃にアメリカで起こったゴールドラッシュ でカリフォルニアに集まった労働者の間でデニム生地によるオーバーオールが愛用されました。1900年代に入ると、当時流行していたカウボーイ映画の影響を受けて、それまでは労働着としてとらえられてきたジーンズがファッションの一つとして定着します。


日本では、1905年にリーバイスが外国商標を登録。1923年に起きた関東大震災の際、支援物資の中にジーンズが入っていて「香港ズボン」と呼ばれたそうです。戦後にはジーンズは闇市で出回ります。


1960年代に入ると規制緩和によりジーンズの輸入がスタート。日本では、製造工程で残ったままになっていた「のり」を一度洗ってから出荷するウオッシュ加工のジーンズが世界で初めて発売されました。岡山では国産ジーンズの生産が始まり、デパートでも売られるようになります。


70年代には学生運動ヒッピーファッションが流行。女性も好んでジーンズを愛用し、若者文化の象徴になりました。ほとんどすべての素材も国内で生産できるようになりました。ベルボトム(ブーツカット)と言われる裾が広がったジーンズも流行。


80年代に入ると、カラーパンツやペダルスリム、ケミカルウオッシュのジーンズが流行。ケミカルウオッシュ以外は近年のトレンドにもなっています。84年からはベストジーニストの選考も始まっており、初代の受賞者は郷ひろみ浅野ゆう子田英夫糸井重里


バブルの崩壊が始まる90年代前半には、レーヨンの入ったソフトジーンズが流行。90年代後半は古着ブームが起こり、リーバイスのビンテージの501などが高値で取引されました。新品をビンテージ風に加工する技術も発展します。ナイキのエアマックスなどハイテクスニーカーブームも起こり、ジーンズと合わせるスタイルが多く見られました。


2000年以降は、デパートのインポートジーンズ売り場がブームに。女性の間ではスタイルを強調するブーツカットやローライズのジーンズが流行し、2000年代後期は男性の間でもタイトなジーンズが人気で、今もややタイトめな作りが主流。


2010年以降はストレッチ加工の入ったジーンズや、GUなどのファストファッションブランドの980円などの低価格のジーンズが流行します。こうしたファストファッションの流行もあってか、2011年には国産ジーンズメーカーのボブソンが倒産するなど、一部のジーンズメーカーは苦境に立たされているようです。


ジーンズの生産量は2001年をピークに徐々に減っていますが、2011年以降は生産数は回復傾向にあるようです。


日本では1960年代より行われているジーンズの加工。生デニムと呼ばれるジーンズを履きやすいように加工販売を初めて行ったのが日本です。


ジーンズに使われるは日本では奈良時代から続く歴史があり、江戸時代は作務衣の着色料としても使用されていました。明治時代に来日したイギリス人は「Japan Blue」と称するほどで、染色技術が当時から高かったようです。


特にジーンズに使う糸を染色する際に内側を染めずに白く残す芯白の技術が高く、日本人は染藍などの繊細な作業のセンスが特に優れていると言われています。


ストレッチデニムや発汗、クール体感など様々な技術が開発されており、海外のメーカーが生地の生産を委託したり、勉強に来るほどです。


ジーンズの加工の歴史はこんな感じ。


70年代には、のりの付いたジーンズを常温の水・お湯・柔軟剤などを使うウオッシュの技術が発展。


75年にはフェード・ブリーチと言われる酸化剤や還元剤を使い脱色を行う技術も生まれました。


80年には、膝とお尻の部分をサンドペーパーなどでこすって中古感を出す加工技術「モンキーウオッシュ」が誕生。ヒゲのような小さなシワも作れてしまうという巧みの技。


82年には小石と一緒に洗濯機で洗うことにより、自然な着古し感を出すストーンウオッシュも誕生しました。


80年代に流行したケミカルウオッシュも当時日本で盛んに作られていましたが、今では時代遅れのアイテムとして扱われることもあるようで、あまり見ることはありません。


87年に誕生したサブレサンドブラストは、ジーンズの一部分に研磨用金網砂を高圧空気で吹き付けて白くする加工。この加工は現在も手作業で行われているようです。


88年に誕生したバイオウオッシュはセルロース分解酵素でジーンズの繊維の一部を分解し、上品なストーンウオッシュの効果が得られる技術です。


日本では広島県の福山、そして岡山県にある井原と児島がジーンズの産地として有名。中には見学ができる工場なども存在します。世界に誇れるような技術なので、ジーンズが好きな人は見学に行ってみるのもいいかもしれません。

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in デザイン,  コラム, Posted by darkhorse_log