×
メモ

20時間で英語や楽器など新しいスキルを身につけるための4つのコツ


Outliers」という本は「新しく何かを勉強し始めて、あるレベルまで達するには1万時間必要である」とする1万時間の法則を提唱し、実例としてビル・ゲイツ氏など多くの著名人を挙げておりアメリカでベストセラーになりました。しかしながら、「忙しい現代人に1万時間は多すぎる」と感じた作家のジョシュ・カウフマン氏は、The First 20 Hoursという20時間で新しいスキルを身に付けるための方法やポイントをまとめた本を執筆し、その内容についてのプレゼンテーションを2013年にコロラド州立大学で開催されたTEDxCSUで行いました。

The First 20 Hours - How to Learn Anything: Josh Kaufman at TEDxCSU - YouTube


The First 20 Hoursを執筆したジョシュ・カウフマン氏は、奥さんが子どもを産んでからというもの、夫婦で共働きということもあり、仕事と子どもの世話に追われてとても忙しい毎日を送っています。


最近では、忙しすぎる毎日に「もう二度と自由な時間を持つことができないのでは」と考え始めるようになってしまうくらい。


自由時間を使って、何か新しいことを学習することが大好きなカウフマン氏は、一体どれくらいの時間があれば1つのスキルを習得できるのか調べてみることにしました。


いろいろな本を読んだり、インターネットを検索してたどり着いたのは、1つのスキルを手に入れるのにかかる時間は1万時間、毎日8時間勉強しても約3年半もかかってしまうという「1万時間の法則」。


「子育ても仕事もしている自分に1万時間も自由時間があるはずない!」と思ったカウフマン氏がさらに調べていくと、1万時間はゼロからプロレベルに達するためにかかる時間であることがわかります。次にカウフマン氏が気になったのは「ゼロから、プロではなくてある程度のレベルまでスキルを上達させるにはどれくれい時間がかかるのか?」ということでした。


下記のグラフは縦軸が「タスクを終わらせる時間」、横軸は「練習時間」表しており、練習を始めた当初はタスクを終了させるのに長い時間がかかりますが、段々と練習時間が増えるにつれ、タスクを終わらせるのにかかる時間は減っていく傾向にあります。なぜなら練習を積み重ねることで、質の高いパフォーマンスをできる、つまり学習の効率が上がるからです。


こちらのグラフは、縦軸が「成長度」、横軸が「練習時間」を示していて、練習を始めた当初は成長スピードは速いけれど、練習時間が積み重なるにつれて成長スピードは落ちていきます。カウフマン氏が知りたいのは、ゼロから成長が遅くなるポイントまでどれくらい時間がかかるのかということ。


カウフマン氏が独自に調査したところ、新しいスキルをゼロからある程度まで学習するのにかかる時間は20時間だということがわかりました。


しかしながら、20時間で新しいスキルを習得するにはちょっとした4つのコツがあるようで、そのコツをカウフマン氏が紹介します。


◆1:習得したいスキルを分解


スキルはさまざまな要素の集合体。その集合体を分解することが、スキルを習得するために必要であり、また、重要な基礎の部分を明確にします。基礎を明確にしたら、重要であるものから先に練習することで、以降の学習スピードを向上させることができます。

◆2:自己修正できるレベルまで学習する


学習しながら、自分でミスを訂正できるようになれば、さらに学習効率が上がっていくそうです。

◆3:邪魔になる物の排除


テレビやパソコンなど学習の妨げになるものは、できるだけ排除して勉強に集中することが大事。

◆4:少なくとも20時間は練習する


自分には無理かもしれない、などの先入観を捨てて20時間は少なくとも練習。20時間後には、勉強を始める前にもっていた先入観を打ち破るほどの自信を持て、その後に勉強を続けられる要因にもなります。新しいスキルのために1日30分を費やしても、40日間しかかかりません。

カウフマン氏は上記のコツを使ってウクレレを20時間練習。最初はパーツの名前などから勉強し始めたとのこと。


次にウクレレを弾くためのコードを勉強すると、100以上存在するコードの中で少なくとも4つあれば、ある程度の曲を弾けることがわかったそうです。


実際に20時間しか練習していないウクレレを演奏し始めるカウフマン氏。決してプロ並みのレベルではありませんが、その演奏は自信に満ちあふれていました。


聴衆は演奏を聴いて、最後に大きな拍手をカウフマン氏に送ります。


カウフマン氏は「学習の妨げになっているのは、知性や間違った勉強方法などではなく、新しいことを勉強することへの恐怖からくる感情なのです。だからまずは20時間、言語でも料理でも何でもいいので勉強してみてください」とプレゼンテーションの最後を締めくくっています。

・関連記事
チームリーダーが見落としがちな聞き手としての3つスキル - GIGAZINE

プログラマーは年を重ねてもスキルを向上させ続けていることが研究で判明 - GIGAZINE

知っておけば必ず役立つ日曜大工とDIYのスキル25個 - GIGAZINE

何をするにも成功するために必要な10個のスキル - GIGAZINE

なぜ大企業で働く方がメリットがあるかという7つの理由 - GIGAZINE

TEDのプレゼンは素晴らしい説得力だが本当に理解されているのか? - GIGAZINE

若い頃に知っていれば良かったのにと感じるとても大切な20のこと - GIGAZINE

in 動画,   メモ, Posted by darkhorse_log