過去のデータから天気の似た日を合成して今日の空模様を可視化する「Synthetic Sky」

スマートフォンのバッテリー温度を利用したお天気アプリや、周辺の降雨情報をカメラを用いて確認できるアプリなど天気関連のアプリやサービスは日々進化を遂げていますが、色や数値だけでは天気のイメージが付きにくいこともあります。そんな時に役立つのが、今日の空模様を、過去の気象予報値が似た日の空の写真から合成して可視化してくれるサービス「Synthetic Sky」です。

Synthetic Sky
http://synthsky.com/index.html

Synthetic Skyのトップページはこんな感じ。過去約3年間分の空の写真とその時の気温・気圧・湿度・雲量・雨量・風向き/風力などのデータを基に、k近傍法を用いて今日の気象データと似た瞬間の空の写真を検索し、時間帯ごとに予測される空模様を可視化している、というわけ。

画面右下にある「Tokyo」をクリックすると……

空模様を予測したい場所を選択可能になっています。

選択可能な都市は、「Tokyo(東京)」「Yokohama(横浜)」「Osaka(大阪)」「Nagoya(名古屋)」「Sapporo(札幌)」「Kobe(神戸)」「Kyoto(京都)」「Fukuoka(福岡)」「Kawasaki(川崎)」「Saitama(さいたま)」「Hiroshima(広島)」「Sendai(仙台)」の12カ所。試しに大阪の空模様を表示してみます。

「OK」をクリック。

すると、こんな風に今日の大阪の空模様を予測して表示してくれました。空模様は左から2時間ごとに時間が流れて行き、4時から20時までの予測を見ることが可能。

日付の変更が不可能かつ空模様を表示できるのは全国の12箇所のみですが、その日の天気をイメージのみで想像でき、より多くのデータが蓄積されれば予測の正確性も向上していくツールなので、今後に期待できそうなサービスのようです。

なお、Synthetic Skyの開発者であるKen KawamotoさんはTempescopeという天気を視覚的に教えてくれるインテリアも作っており、このTempescopeはGitHubにて製作手順が公開されているので、材料をそろえれば自作可能となっています。

Tempescope, a box of rain in your living room - YouTube