池から採取した一粒の水滴の中に広がる驚くべき微生物の世界
人間の目で見ると一粒のしずくとしか思えないものでも、顕微鏡でのぞき込めばそこには微生物たちの世界が広がっています。我々の世界とはまったく異なる「小さな別世界」と表現してもいいこの水滴の中の世界を、顕微鏡用のHDカメラでムービー撮影したものがYouTubeで公開されています。
Microscopic Life In Single Drop Of Pond Water: Pond Safari - YouTube
この水滴の中の世界のムービーは、オハイオ州のPeter Matulavichさんによって、顕微鏡用のHDカメラを用いて撮影されました。
微生物はまるで異質な世界のエイリアンのように見えるかもしれませんが、彼らは池の水、わずか一滴の中で仲良く暮らしています。
ゾウリムシのような微生物。
この茶色の微生物は扁形動物です。原始的な2つの眼が身体の前部にあるのが分かります。
こちらは回虫の群れ。一緒にウネウネ動いています。
この緑の生き物は藻の一種。
ヒトデのような形をしたヒドラ。なにか口から吐き出しています。
体内の細胞が動く様子までばっちり分かります。
細胞分裂を繰り返し、増殖。
小さな世界に打ち上げられた花火のよう……
今回撮影された滴は、およそ1mm四方と非常に小さなものですが、ムービーを見る限りこの魅惑的な極小空間には微生物の別世界があるということが分かり、生命の神秘に驚かされます。
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