二クロム酸アンモニウムとチオシアン酸水銀が出会うととんでもないものが出てくる
子どもの頃、夏休みの課題研究としていろいろな実験を行ったものですが、化学実験は大人になってからもワクワクさせられる永遠のテーマ。そんなロマンあふれる化学実験では化学反応により想像だにしないとんでもないモノが生まれることがあります。二クロム酸アンモニウムとチオシアン酸水銀を反応させるこちらの実験ムービーでは、まさにそんな化学反応を見ることができます。
Chemische Reaktion NH4Cr2O7 mit HgSCN - YouTube
赤褐色の粉末は二クロム酸アンモニウムで、中にはすでにチオシアン酸水銀の結晶が混合されています。
固体同士では反応が進まないため、熱を加えることで反応速度を高めます。
ライターで着火。
メラメラと炎を上げて燃え出します。
炎の勢いは増し……
マグマのような状態に。
黒いすすが吹き出し、
火柱が上がるまでに。
炎に注目して見ていると……
何か出てきました!
出てきたのは触手のような物体で、次々と炎の中から現れてきます。
この触手、まるで生命を宿しているかのようにウネウネ動きます。
しかし、炎から離れてしまうと生命を失ったように固まっています。
炎の勢いが小さくなると、触手は現代アートのオブジェのような姿に……。
「化学反応」という表現は、比喩的に「複数のものが組み合わされて、予想しなかった効果の生じること」という意味でも使われますが、このムービーはストレートにその意味を表現したものとなっています。なお、実験に使われた二クロム酸アンモニウムもチオシアン酸水銀も人体に有害な物質ですので、くれぐれもまねしないようにしましょう。
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