試食

真夏の炎天下で3時間もの行列ができる「阿左美冷蔵金崎本店」のかき氷を並んで食べてきました


夏にかき氷といえば定番中の定番の食べ物ですが、そんなかき氷を食べるために夏の炎天下の中非常に長い行列のできるお店が、埼玉の皆野町にある「阿左美冷蔵金崎本店」です。天然氷の蔵元が運営するお店で、飲食店の評価サイト食べログでも8月15日現在3.72の高い評価を受けており、夏場は長い行列ができるようなお店なので、かき氷を食べにお店に行ってきました。

長瀞/阿左美冷蔵
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最寄りの上長瀞駅に到着。お店は駅から300mほどの場所にあります。


都内などから電車で向かう場合、秩父鉄道の秩父路遊々フリーきっぷを買うとオトク。ちなみにこのチケットのデザインに使われているのだめカンタービレの作者、二ノ宮知子さんは阿左美冷蔵のある皆野町の出身。


駅を出たら右側にある線路を渡ります。


阿左美冷蔵金崎本店は繁忙期は多くの人が集まるので、近隣の人が駐車場を開くほどです。お店近くの駐車場は車で埋め尽くされており、横浜、千葉の袖ヶ浦や練馬など他県のナンバーも多く見かけます。


大通りに入りしばらく歩くと……


阿左美冷蔵の看板を発見。


開店時間にお店に着いたにも関わらず、先が見えないほどの行列。繁忙期は早い時間からお店を開いているとのこと。


阿左美冷蔵金崎本店にどれだけのお客さんが集まっていたかは、以下のムービーから確認できます。

阿左美冷蔵金崎本店の行列の様子 - YouTube


警備員さんもおり、水分をこまめに摂るように呼びかけています。


しばらく行列を進むとテイクアウト用の行列と店内で食べる人向けの行列に分岐します。並んだ当日はテイクアウトで2時間待ち、店内で3時間待ちとの説明でした。


行列に並んだ後のテイクアウトの売り場はこんな感じ。


奥で休みなく氷を削り続ける店員さん。


テイクアウトメニューはこんな感じ。ちなみにテイクアウトと店内で食べるかき氷はメニューが違います。


何もかかっていないかき氷に、お客さんがセルフでシロップをかける方式。何種類かシロップをかけることも可能なようです。


今回はせっかくなので、テイクアウトではなく店内で食べるための行列に並びます。写真の通り、並ぶ場所によっては強い直射日光が照りつけるので、日傘や水は必須。


並んでいる最中、救急車が駆けつけて熱中症のお客さんが病院に運ばれていました。列に並んでいる年配の女性が「氷を食べるために水分補給しなくちゃいけないなんて笑っちゃう」と言っていましたが、氷を食べるために熱中症になるというのもなんとも皮肉な話。


並んでいるとメニュー表が前のお客さんから手渡しでやってきました。


店内のメニューはこんな感じ。メニューによっては、なぜか店内で食べるほうが安くなっています。


店内に近づき、やっと直射日光の当たらない場所に。近くに川があるので、時折涼しい風が吹き抜けますが、それでもうだるような暑さです。行列に並ぶ人の中に、深海魚の写真集を見て涼みながら(!?)行列に並ぶ猛者も発見。


お店に入る前に店員さんがやってきて、注文を取ります。お店に入ったらオーダーシートを渡す仕組み。


行列を抜け店の前へ。ここまで到着するのに3時間……GW・夏休み期間中は非常に混雑するようです。


店外には「和Cafeあさ美」と書かれた看板が立てかけられています。


店員さんに呼ばれたら店内へ。


のれんをくぐると、ちょっとした和風の庭園が広がっています。


「氷然天」と書かれた昔風の看板を発見。


店内にはお土産コーナーもあり、Tシャツやオリジナルのシロップなども売られています。


繁忙期なので、かなり多くの店員さんがいる様子。


小道を通って奥へ奥へ。


今回は裏庭の客席に案内されました。多くの席は木陰になっており、蚊取り線香の匂いが漂っています。


庭園には古いかき氷機が飾られています。


席に座ることに。


待つこと10分ほどで、蔵元秘伝みつのかき氷(税込1000円)が到着。別添えで梅干し・白あん・急須に入った秘伝みつが付いてきます。


さっそく蔵元秘伝みつのかき氷にみつをかけます。


白あんを載せれば完成。


iPhone 4Sと比べるとこんな感じ。かき氷に高さがあります。


すぐに溶け始めてしまいましたが、氷は柔らかそう。


みつをかけた部分が溶け始めています。さっそく食べてみることに。


氷はキンキンに冷たすぎることはなく、舌の上に冷たさを残してすぐに水になり、真夏の暑い中で食べる氷は爽快です。ただ湿度・温度が高く、氷が再結晶化してしまうので、天然氷の柔らかい食感を夏の野外で楽しむのはちょっと厳しいものがあります。


秘伝みつは非常に上品なみぞれのような味になっており、甘さ控えめで、氷の味を引き立てます。白あんもクセがなく、氷との相性は抜群。


蔵元秘伝みつのかき氷が到着した直後、黒みつ抹茶あずき(税込800円)も到着。


いろいろな味を楽しみたいので、まずは抹茶シロップだけをかけてみます。


ミルク・黒みつはあとから足してみることに。さっそく溶けないうちに食べてみます。


抹茶の風味、甘味は弱めで、抹茶だけで食べると少しバランスが悪いようですが、抹茶シロップを多めにかければ、抹茶単体で食べても問題無さそうです。


食べ進むとあんこが出てきました。あんこと抹茶のかき氷を一緒に食べてみます。


あんこも甘さが控えめのつくりになっているので、どうやらシロップを全てかける前提の作りになっているようです。


ということで黒みつ、ミルクをかけてみました。


シロップを何種類もかけたせいで天然氷の食感は無くなり、シャクシャクとした食感になります。抹茶・あずき・黒みつの和風の組み合わせに、ミルクのコクが加わりバランスのよい味になりますが、柔らかい雪のような食感を楽しむはずの天然氷に、シロップを何種類もかけるような作りになっているかき氷には少し疑問が残ります。


シロップをかけると氷が溶けるスピードが早まり、ものの数分で液状に。割り切って抹茶シェイクや冷たい抹茶ラテのようにして楽しむのもアリ。


最後に蔵元秘伝みつのかき氷に付いていた梅干しを食べて口もスッキリ。


お店を出たのはお昼過ぎでしたが、行列は短くなることはありませんでした。開店の時間に行かない限り行列に並ぶことになるので、夏にこのお店に行くのは相当な覚悟が必要。


現在天然氷の蔵元は日光に3軒、長野に1軒、そして埼玉の阿左美冷蔵の計5軒のみになり、特に阿左美冷蔵金崎本店は観光地のように多くの人が訪れています。都内から日帰りで行けるような距離にあるので、このお店でかき氷を早い時間に食べ、長瀞・秩父あたりを散策するのもいいかもしれません。

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in 試食,   動画, Posted by darkhorse_log

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