メモ

Facebookを使っていなくても勝手に作成されている「シャドープロファイル」とは


いまや多くの人がTwitterやFacebookなどのソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)を使っており、高校生の半数以上がSNSを使用しているというデータもあるぐらいですが、そこで重要になってくるのが「個人情報の安全性」です。以前にFacebookでは600万人分の個人情報が丸見えになっていたことが明らかになったためにシステムのバグ修正が行われましたが、その過程でFacebookはサービスを利用したことがない人までも対象にして個人情報を収集し、「シャドープロファイル」をひそかに作成していたことが明らかになりました。

You Might Have an Invisible Facebook Account Even if You Never Signed Up
http://www.groovypost.com/news/facebook-shadow-accounts-non-users/

◆「シャドープロファイル」とは何か?
Facebookにアクセスすると、「すでにFacebookを利用している友達を探しましょう」というメッセージとともにGmailやYahoo、Twitter、Outlookなどのアドレス帳にアクセスする許可を求めてくることがあります。許可するとFacebookはアドレス帳のデータをもとに、あなたとつながりのある友人の検索を開始しますが、それと同時にアドレス帳データをすべて記録し、システムの内部に「シャドープロファイル」を作成します。


このシャドープロファイルは、例えるならばAdobe Photoshopに搭載されている「レイヤー」機能のようなもの。普段私たちが目にしているコンピュータの画面には現れませんが、サーバーの中でひっそりと与えられた役割を担っています。そして、たとえFacebookには教えていない情報だったとしても、GmailやYahooなどの「第三者」から提供された情報は、この「シャドープロファイル」に蓄積されていきます。


以前は、このプロファイルに集められた情報を「Facebookデータをダウンロード」機能からダウンロードすることが可能になっていましたが、バグの修正後は不可能になりました。しかし、Facebookはその後も依然としてこのデータ収集を続けており、さらにこのプロファイルはFacebookアカウントを作成したことがない人のものまで作成されているのです。

Facebookはこれらの情報を収集するために様々な方法を用いていますが、なかでも脅威となるのがスマートフォンの存在です。スマートフォンにFacebookアプリをインストールするとき、アドレス帳・通話履歴・位置情報・アカウント情報へのアクセスを求められていますが、これこそがFacebookの求めているものだというわけ。アプリさえ入れなければ……というところなのですが、最近ではFacebookアプリをプリインストールしていたり、OSレベルでバンドルしている機種もあるほどです。

By Martin Hajek

◆どうすればプライバシーを守ることができるか?
一言でいうと「不可能」といえます。あなたの情報を持っている誰かがFacebookにアクセスして、アドレス帳へのアクセスを許可した時点で、情報は流れ出てしまいます。FacebookはPacket Storm社からの「個人の情報は誰の所有物か?」という質問に対し「情報はあなた自身のものではなく、友人が所有しているものだ。」と回答しています。

◆結論
Facebookの試みは、実際の人間社会の繋がりをひとつのSNS上で再現(マッピング)するようなものです。そして、ユーザーはそれについて一切の意思表示ができません。Facebookだけがそのような「マッピング」を行っているわけではないものの、同業他社は保存された個人情報を消去するオプトアウト機能をユーザーに提供しているという事実は忘れてはいけないポイントです。

シャドープロファイルがあるかどうかを確認するフローチャートはこんな感じ。過去にFacebookのアカウントを作ったことがなく、Facebookを利用している人とアドレスなどの交換をしていないという場合のみ「あなたのシャドープロファイルは作られていません」に辿り着くようになっていて、ほとんどの人は何らかのきっかけで「シャドープロファイル」が作られてしまっていると考えなければならないようです……。

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