試食

マクドナルドの高級路線ハンバーガー第2弾「クォーターパウンダーブラックダイヤモンド」のビーフパティは超高級レストランにビーサン・短パンを履いてくる客のような存在感


マクドナルドが1000円のハンバーガーを出すことに対して、販売前ネット上では散々の評価を受けており、以前モスバーガーの高級バーガー「匠味」という失敗例もありましたが、ふたを開けてみると7月6日の土曜日は全国で30万個が完売。原田会長兼社長が7月2日の会見で1000円のハンバーガーを出すことに対して「客単価アップを図るものではない」との旨の発言は全力でツッコミを入れたいところではありましたが、980円ではなくあえて「お金を使ったな~」と思わせる1000円を払わせるという7月13日(土)限定の「クォーターパウンダーブラックダイヤモンド」に果たしてその価値があるのか?ないのか?確かめるべく朝一番でマクドナルドに食べに行ってきました。

QUARTER POUNDER JEWELRY | クォーターパウンダー BLT/クォーターパウンダーハバネロトマト | キャンペーン | McDonald's
http://www.mcdonalds.co.jp/campaign/qlb/jewelry/index.html#black

マクドナルドにアサイチで突撃。


店頭でもちょっと高級感のあるポスターが今日の販売をアピール。


メニューの中央にクォーターパウンダーブラックダイヤモンドが居座っています。1000円札を握りしめさっそく購入。こ、ここはハンバーガーが120円のマクドナルドですよね?


朝一番乗りなので当然番号札も1番。高まる期待。


待つこと5分ほどで白い紙袋に入ったクォーターパウンダーブラックダイヤモンドが到着。すでにもの凄くいい香りが漂っています。


白い袋の中にさらに箱が入っています。


ハンバーガーが入っている箱はこんな感じ。クォーターパウンダーの広告だと黒と赤が良く使われていますが、提供時のパッケージは白。


袋にはクォーターパウンダーブラックダイヤモンドの内容を説明する紙が入っています。


紙はこんな感じ。左の紙はクォーターパウンダーブラックダイヤモンドの簡単な説明書きと、ハンバーガーの構造を説明するイラストが書かれており、右の紙には一品一品の具材の説明が書かれています。


箱の中身を横にずらすとさらに箱が。ハンバーガーの包み紙も出てきました。


さらに開くとハンバーガーとご対面。とてもマクドナルドの商品とは思えない、ホテルのフレンチレストランで香るようないい匂いが広がります。金色の「BITE!」と書かれた輪っかと内箱の外枠が銀で装飾されており、この箱や説明書だけでも100円くらいしそうな雰囲気。ちなみにiPhoneの箱は600円ほどと言われています。


金色の輪っかを外すとハンバーガーの側面が確認できます。


上からブリオッシュ・トリュフソース・グリルマッシュルーム・グリルオニオン・エメンタールチーズ・ビーフパティの構成になっています。


媚薬効果もあると言われているトリュフソースの香りが食欲を猛烈にそそります。香りにこらえきれず包み紙でくるんで食べてみることに。


口に入れるとどこのハンバーガーショップでも食べたことの無いような、上品かつまろやかでなめらかな旨味とコクが口に広がります。この味のキーは黒トリュフ・デミグラスソースフォン・ド・ボーに赤ワインとバルサミコビネガーを合わせた特製のソース。この味がハンバーガーの味を格段に引き上げています。強い旨味とコクがありながらまろやかで舌になじみ、わずかに酸味がありこのソースでごはん何杯もいける感じ。このソースの香りと旨味が凄まじく圧倒されます。試食レビューで「美味しい」は客観性を欠きすぎる言葉なので書かないようにしていますが、今日だけは言わせて下さい「美味い!」


いつものマクドナルドのようにイーストフードの匂いがしないブリオッシュはわずかに甘味がありグッド。マッシュルームの食感やコク・たまねぎの甘味・濃厚で上品なソースにあっさりとしたコクと旨味のエメンタールチーズとの相性も抜群。マクドナルドの店内でハンバーガーを食べていることを忘れてしまうような食体験です。


マッシュルームやたまねぎはこぼれやすいので注意が必要。ソースが指に付いたらなめるべし。


ただこのハンバーガーの弱点は売りであるはずのクォーターパウンダーのビーフパティ。このビーフパティの存在感がまるで高級レストランにビーサン・短パンで入ってくる客のように他の高級素材の存在感に負け、浮いてしまっています。相性が悪いということはないのですが、「見劣り」というよりも完全に他の食材に「食べ劣り」している感じ。これが和牛のパティなら上品な脂の味と旨味が絶妙にマッチしたと思うところですが……ただ黒トリュフなどが入り、これほどコストがかかったソースに原価の安いビーフパティを食べるという体験ができるのはマクドナルドだけとも言えるわけで、この体験の希少性は1000円の価値があるとも言えます。


1000円を払い、凄まじい非日常感のある香りを嗅ぎ、フレンチレストランのソースのようなクオリティのあるこのハンバーガーに1000円の価値があるかというと、ビーフパティの存在感が残念でなりませんが、1度なら食べる価値があると思います。食べる日は今日しかありません。いつ食べる?今で……今日でしょ。

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in 試食, Posted by darkhorse_log

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