App Store内に海賊版アプリが複数出現していることをアプリ開発者が指摘

By PhotoAtelier

違法ダウンロード海賊版ソフトの使用はネット時代の大きな問題の1つになっていますが、TouchDrawというアプリの開発者であるジョン・リプスキーさんは2013年の初め頃に、自身の作ったアプリそっくりなものをApp Storeにて発見、そのアプリはTouchDrawをクラッキングして作られた海賊版アプリだったそうです。

Pirated Apps in the App Store — Jon Lipsky
http://lipsky.me/blog/2013/7/2/pirated-apps-in-the-app-store

この事実に気づくきっかけとなったのは、Diagram Touchというアプリを購入したユーザーからリプスキーさんのところに届いた、サポートを求める1通のメールでした。

そのアプリに心当たりのなかったリプスキーさんは「開発者に直接連絡を取るべきですよ」とアドバイスしてあげようと思いましたが、自分のものではないアプリのユーザーから質問されることがこれまでにも何度かあったので、参考になればと思って開発者のウェブサイトへのリンクもつけてあげようと考えました。

リプスキーさんがApp StoreでDiagram Touchを検索すると、ページには開発者のサイトや連絡用メールアドレスの表記が一切なく、それにも関わらずユーザーからリプスキーさんのもとへ連絡が来たことに違和感を覚えて、調査のためにこのアプリの購入を決定。


すると、Diagram Touchは、リプスキーさんのアプリ「TouchDraw」の2年前のバージョンをクラックして、見た目や音だけを変更したアプリであることが判明。アプリで使っていたありとあらゆるアイコンは削除されるか別デザインのものに変えられていましたが、ソースコードの多くの部分で特定環境で動作することを前提にしたハードコードにしていたため、TouchDrawの時のまま変更されていない部分がいくつも見つかったそうです。

以下の画像は、右上部分に「TouchDraw」と入っていることもあってTouchDrawのスクリーンショットのように見えますが、実際はDiagram Touchのスクリーンショット。ハードコーディングの影響で、TouchDrawという名前を消せなかった部分がいくつも確認できます。


自身のアプリの海賊版を見つけてから、リプスキーさんは他にも海賊版があるのではないかと考えてApp Store内を探しまくり、「Diagram to Go」というアプリを発見しました。


サンプルのスクリーンショットにはTouchDrawのスクリーンショットをそのまま使用しており……


さらにアプリのアイコンはAndroid版のTouchDrawのアイコンを盗用しているのが分かります。



リプスキーさんが調べた限りでは、TouchDrawのスクリーンショットを使用しているアプリが4つほどあり、7月3日(水)の時点で、最初に発見した海賊版であるDiagram TouchはApp Storeから削除、Diagram to Goはエジプト以外では販売中止になりましたが、他の物は依然として販売中とのことで根本的な問題の解決には至っていないようです。

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in モバイル,  ソフトウェア, Posted by logu_ii