メモ

メール入手に令状が必須となる法律がアメリカで初めてテキサス州で制定

by Wies van Erp

アメリカ政府機関がGoogleやAppleなど主要ネット企業のサーバーから個人情報を盗み見るシステム「PRISM」を稼働させている問題はあちこちに飛び火中ですが、テキサス州ではメールを法執行機関が閲覧するときにいかなる条件でも令状が必要になるという法案に知事が署名しています。これは全米の州の中でも初のケース。

Texas Legislature Online - 83(R) History for HB 2268
http://www.capitol.state.tx.us/BillLookup/History.aspx?LegSess=83R&Bill=HB2268



Texas becomes first state to require warrant for e-mail snooping | Ars Technica
http://arstechnica.com/tech-policy/2013/06/texas-becomes-first-state-to-require-warrant-for-e-mail-snooping/

テキサス州のリック・ベリー知事は先週金曜日、「警察や特別捜査官など政府の法執行機関がメールを入手する際に令状が必要である」という法案にサインを行いました。法案は直ちに有効となり、テキサス州は全米で初めて、メールを法執行機関が自由に閲覧できない州となりました。

アメリカでは1986年にECPA(電子通信プライバシー保護法)という法律が制定されていて、法執行機関はメールを令状なしでも閲覧・入手してOKということになっています。しかし、この法律はインターネットもまだできていないころに制定されたもので、あまりにも時代にそぐわないことから変更を求める声がGoogleやMicrosoftからも上がっていました

by Listener42

今回、法案を提出したのはダラス・フォートワース地区選出の共和党議員、ジョナサン・スティックランド氏。案として出てきたのは3月の話で、PRISM問題が浮上したために慌てて作られたというわけではありません。

この法律がカバーする範囲はテキサス州のみですが、プライバシーを守る方向で法律が作られたという事実がまずは重要。上院委員会ではECPA修正法を上院の議題として取り上げることを4月に決定しており、今回のPRISM問題、そしてテキサス州の法律が時代遅れの法律の近代化を後押しすることになるかもしれません。

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in メモ, Posted by logc_nt

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