海外の安宿を選ぶ際に押さえておきたい大切なこと


物価の安い国では1000円出せば宿に泊まれます。国によっては500円で十分なことも。ただ安宿はクオリティもそれなりで、不便なことも多いです。特にシャワーは値段が反映されがちで、たいていの安宿は水シャワー。セキュリティにも注意が必要です。国によって呼び方も変わってくるので、知っておかないと宿が見つかりません。先進国ではホテルよりキャンプ場に、安い部屋というか小屋があったりしました。

こんにちは、自転車世界一周の周藤卓也@チャリダーマンです。メキシコ南部から、ほとんど安宿に泊まっています。一夜限りなら気にしませんが、連泊するとなれば快適に過ごしたい。そうすると、こだわる点も出てきます。今回は自分なりの宿探しのポイント、そして海外の安宿をまとめてみました。

◆安宿の探し方
その国によって宿の名前も変わってきます。インドネシアなら「ロスメン」「プギナパン」、中国なら「招待所」「旅社」といった呼び方があります。日本なら「民宿」になるのでしょうか。看板を素通りしてしまうこともあるので、宿の呼び方は覚えておきたいところです。中南米のスペイン語圏だと「Hotel(オテル)」は勿論、次の感じで

「HOSPEDAJE(オスペダヘ)」、民宿みたいな雰囲気で、ホテルよりは安いところが多いです。


「MOTEL(モーテル)」


「PENSION(ペンシオン)」


「POSADA(ポサダ)」、メキシコ南部のユカタン半島でちらほらと。


「RESIDENCIAL(レシデンシアル)」


「CABINAS(キャビナス)」、コスタリカはこの名前が多かったりしました。


と、これら全部が宿泊施設になります。

安宿を探すとき地元の人に聞いたりしますが、「1泊10USドル以内で」と自分の予算を伝えて置くのが無難です。そうでないと、高いホテルを案内されます。また断りを入れた上で、普通のホテルに安宿の場所を聞くのも、一つの方法でしょう。はじめての街で、そう簡単に安宿がみつかるわけありません。

安宿は簡単に値下げ交渉ができます。一泊の値段がこれまでより高いときに、自分は値下げ交渉を試しています。たいていの安宿は、料金なんて明示されていませんし。コロンビアだと1万5000ペソ(約850円)が目安。連泊する場合は少し強気に。「いつもこの位の値段で泊まっているんだけど」というのが決まり文句。ホテルがたくさんある場所では、簡単に値下げしてくれます。駄目なら駄目で別の場所探せばいいし、見つからなければホテル側のいい値で泊まります。

◆安宿の中身

宿に入ったらシャワーは浴びたいところ。高いホテルなら設備は整っているでしょうが、安宿はそうはいきません。水シャワーです。でも暑い地域なら、これで十分だったりします。肌寒いときは、少し気合が必要です。


タイの田舎では水がめ。アフリカのバケツに比べると水量に余裕。


中米、南米の安宿では、打たせ湯のように水シャワーを浴びることになります。


レバー式。


頭の高さから蛇口をひねるなんて。


スペイン語でホットシャワーは「AGUA CALIENTE」、シャワーの蛇口もC(CALIENTE=熱い)、F(FRIO=冷たい)という表示。といっても安宿は表示なしが多くて、どっちか分からなく困ることが多いのですが。


電気式のシャワーは水よりはマシですが、出てくるお湯が足りません。出しすぎると冷たい水になってしまいます。


ホステルはこういったボイラーがあったので、シャワーのお湯がガンガンと出て幸せでした。


宿に泊まるとタオルと……


石鹸と……


トイレットペーパーをまとめて渡してくれます。何か足りない場合は、忘れている場合もありますので、宿の人に聞いてみましょう。


トイレシャワーは共同でも、部屋に洗面台があると便利です。


一緒に流せない国だと、トイレットペーパーは隣のゴミ箱に。


照明は電球の場合と……


蛍光灯の場合があります。夜中に作業するときは、明るい蛍光灯がお勧め。


あと窓の無い部屋は室内が暗くなりがち。一泊だけなら仕方ありませんが、連泊するときは日当たりのいい部屋の方がいいです。窓がないと空気の入替もできません。インドネシアでは湿気を含んだ空気に耐えられず、宿を移ったことがあります。

PCを使いたいときには、部屋に机と椅子があると捗ります。


小さな机と椅子だけで十分。


こんなに大きな机とベンチが、部屋にあることも。


暑い場所になると、扇風機が出てきます。安宿にクーラーはついてきません。


強引に壁にかけてある扇風機。


まさかの羽根がむき出しという安宿クオリティ。


扇風機がなければ天井ファンが部屋にあったりします。この天井ファンは出力が足りないこともあるので、泊まる前に確認をしておきましょう。


こういった壁掛けがあると便利です。


荷物が片付いて部屋が広くなるので、クローゼットもあると嬉しいですね。


カンボジアの安宿では衛星放送が映ってびっくりしました。


パナマで見つけた安宿はプール付き。


忘れてはいけないのは鍵です。ごくまれに鍵を渡してくれないオーナーがいますが、自分はできるだけ手に入れています。トイレ共同の安宿なんかは、その度に鍵を閉めておきたいですしね。鍵を開けっ放しで、痛い目に合うのは自分です。


こうして内側からも、鍵を閉めることができると安心。


南京錠を取り付けるタイプは、自分の物に交換すると安全性が増します。


こちらは普通の鍵と南京錠で、二重の対策となっていました。


窓には鉄格子があるか確認。


確認はするのですが、見落とすこともあります。こちらの安宿では、この木枠が簡単に取り外せました。


おまけで、安宿に猫がいると癒されます。


犬でも構いません。


中国では子羊がメェメェと言ってました。


◆世界の安宿
アフリカ中国は記事にしましたので、それ以外を紹介します。旅を始めた頃の東南アジアでは、1泊500円とかなり無理をして安宿を探していました。それでもインドネシア、カンボジア、ラオス、ベトナムでは何とかなるのが凄い。最近は1泊1000円までを目安に安宿を探しています。

オーストラリアではキャラバンパークというキャンピングカーのための宿泊施設が充実していました。そこにあるのが、備え付けのキャラバン。オージーはこのキャラバンを牽引して旅をしています。2007年4月時点のレートで換算すると1泊20豪ドル(約2000円)という価格で泊まりました。


拡張された入り口のスペース。


キャラバンの中にあたる寝室は家のようです。これに加えてダイニングのスペースもあります。


マレーシアは中華系も多いので、漢字で「旅店」と書いてありました。


2008年3月時点で1泊18リンギット(約600円)


ラオスのルアンパバーンは観光客も多くて宿泊施設もたくさん。


2008年1月時点で1泊3000キップ(約370円)、ただし備え付けのテントになります。求められている気がして泊まりました。


カンボジアのアンコールワットがあるシェムリアップはこんな立派な建物のホテルが、


2008年3月時点で1泊3USドル(約325円)で泊まれたりします。眺めのいい部屋でした。


ベトナムのホーチミンでは、安宿がみつからず苦労しました。その中でみつけたのはビル屋上の取って付けたような部屋。写真の一番高いビルになります。


2008年3月時点で1泊5USドル(約540円)とホーチミンでは格安。自分だけしか知らない秘密基地みたいで、一人盛り上がっていました。


韓国ではハングルが読めないので、温泉マークを頼りにしていました。


2009年5月時点で1泊2万ウォン(約1600円)と悪くはない価格でした。


イランではカスピ海沿岸のキャンプ場みたいな場所で1泊。


2009年12月時点で1泊5万リアル(約450円)でした。寝袋にくるまり眠ったのですが寒さに絶えられず、備え付けのストーブを何とか動かした思い出があります。


ギリシアでもキャンピングカーに宿泊。


2010年3月時点で1泊15ユーロ(約1900円)、雨が降っていたので助かりました。


バルカン半島のアルバニアで泊まった安宿はガソリンスタンドに併設。


2010年3月時点で1泊1500レク(約1350円)でした。部屋はとても綺麗。


ボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボでは客引きにマンションの一室を案内されました。ドアも窓も檻に囲まれて緊張。


2010年4月時点で1泊10ユーロ(約1280円)、サラエボならドミトリーも同じくらいでしょう。


北欧のフィンランドでは、キャンプ場のキャビンに宿泊。


2010年8月時点で1泊19.5ユーロ(約2250円)、木の温もりを感じる室内。


フィンランドだけに、共同サウナもありました。


ノルウェーでも、キャビンに泊まっています。


2010年9月時点で1泊200クローネ(約2900円)と、物価が高いノルウェーはキャビンも高い。


アメリカでも一度だけキャビンに泊まりました。


2012年11月時点で1泊38.59USドル(約3100円)、一人でも二人でも値段は変わらないそうです。


メキシコの港町マサトランで見つけた安宿は雰囲気が少し変わっていました。宿の人に「昔は学校だった」という話を聞いて納得。


2013年1月で1泊150ペソ(約1220円)で、お湯シャワーにWi-Fi付きと居心地が良くて5泊もしました。


ベリーズ最後の町で泊まった安宿。


2013年3月で1泊25ベリーズドル(約1250円)、広い室内とWi-Fi付きで快適な安宿でした。


グアテマラではここからティカル遺跡まで往復しました。小さな集落の観光客向けのゲストハウス。


2012年3月時点で1泊50ケッツアル(約660円)。部屋には2段ベッドが2つもあるけど一人でこの値段。


一見すると分かりませんが「RESIDENCIAL」の看板が出ているので宿です。2階にはたくさんの部屋がありました。


2013年6月時点で1泊15000ペソ(約850円)、とコロンビアはこのくらいの安宿に泊まっています。


理想の安宿がニカラグアにありました。


シングルで部屋にトイレと水シャワーが付いて、2013年4月時点で120コルドバ(約500円)という格安の値段。


安宿の2軒隣が食堂だったり……


徒歩1分のところに市場があったり……


徒歩3分のところにはスーパーマーケット、という完璧なロケーション。


そして、Wi-Fiまで付いてました。行く先々でこのような安宿に泊まれると最高なのですけどね。


こうした安宿の中に紛れ込むのがラブホテル。ご休憩料金が設定されていたりします。


こうしたベッドがよく見える鏡は、何に使ったりするのでしょう?


こんなポスターが張ってあったりすることも。一人ラブホテルでも、あんまり気にしません。安く泊まれたら、それだけで満足なんです。


海外ではこんな感じで、安宿に泊まることができます。南米もコロンビア、エクアドル、ペルー、ボリビアと安宿で繋いでいく予定です。快適な安宿が見つかってくれるといいのですが。皆さんも素敵な安宿を探していって下さい。世界の街の数だけ宿もあるのですから。

(文・写真:周藤卓也@チャリダーマン
自転車世界一周取材中 http://shuutak.com
Twitter @shuutak
)

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in 取材, Posted by logc_nt