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「WiFi3出荷停止、本来あり得ない理由で」として日本通信のb-mobile4G WiFi3がSIMロックされていたことが判明


「SIMロックが掛かっていることが判明したため、出荷を停止しました」ということで、本日6月14日(金)発売予定であった日本通信のWiFiルーター「b-mobile4G WiFi3」の出荷が停止されてしまいました。日本通信の製品はこれまですべて「SIMロックフリー」となっており、「出荷停止は短期的には業績への影響は出る可能性がなくはないほどの決定ですが、その推進役である当社がSIMロックが掛かってしまっている製品を出荷することはできないのです。日本通信には理念を貫く使命があるからです」ということで、まさにリリースとしてはありえないタイトルとなっており、理念を貫く覚悟を見せてくれています。

WiFi3出荷停止、本来あり得ない理由で|日本通信株式会社
http://www.j-com.co.jp/news/release/1303.html


リリースのタイトルから既に静かな怒り・悲しみなどがひしひしと伝わってくるわけですが、主張していることは以下の通りとなっています。

 日本通信株式会社(以下、「当社」という)は、b-mobile4G WiFi3を本日発売としてご案内していましたが、SIMロックが掛かっていることが判明したため、出荷を停止しました。


 当社は、携帯事業者のSIMロックに対して、これは利用者を不当に縛るものとして反対し、SIMロック解除を一貫して推進してきました。従って、当社がこれまでに発売している製品は、全てSIMロックフリーとなっており、お客様が端末は端末として、SIMはSIMとして好きなものを選んで使える世界をご提供してきています。

 しかしながら、本日発売予定だったWiFi3には、当社の意に反し、ドコモのSIMロックが掛かっていることがメーカーから本日報告されました。各メーカーは、これまで携帯事業者向けに、携帯事業者の意向のもとSIMロックをかけてきていることから、当社のメーカーもその流れに則ってきた結果です。

 当社はSIMロック解除推進こそが、利用者が携帯事業者に縛られない自由な世界に繋がると確信しています。現にSIMロック解除推進により新規参入としてMVNOは345事業者まで急拡大し、メーカーが携帯事業者に頼らずに製品をお客様に届けられる時代になっています。このような中、出荷停止は短期的には業績への影響は出る可能性がなくはないほどの決定ですが、その推進役である当社がSIMロックが掛かってしまっている製品を出荷することはできないのです。日本通信には理念を貫く使命があるからです。

「b-mobile4G WiFi3」は日本通信で3代目となるWi-Fiルーターとなっており、2GHz・1.5GHz・800MHzのどの電波にも対応、重さはわずか約90gとなっており、価格は2万4900円、肝心の出荷再開がいつになるかはまだ不明です。


なお、CNET Japanによると、

 なお、日本通信は今回の経緯について、前モデルとなる「b-mobile4G WiFi2」と同じメーカー(公に開示はしていない)で、これまではSIMフリーでやってきたと説明する。「相手があることなので、これ以上の経緯の詳細は控えたい。報告を受けて、こうした開示をさせていただくことになったが、発売日だったので誠に残念な事態」と語った。

 一方、NTTドコモによれば「情報を整理中」としており、詳細が分かり次第追ってお伝えする。

とのことで、単純な検品ミスではなく、リリースタイトル通り「本来あり得ない理由で」の可能性大となっていますが、果たして一体どうなるのか今後の動きに要注目です。

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in モバイル,   ハードウェア, Posted by darkhorse

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