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壊れたHDDなどのデータを復旧する最新設備満載「日本データテクノロジー」新オフィス見学レポート


大切なデータが保存されているハードディスクが壊れ、認識しない状態になるのは最悪のケースですが、誰にでも起こりうること。緊急の時には急いでハードディスクからRAIDデータを復旧してくれる業者を探しますが、データ復旧業界には多くの業者が乱立していて、ユーザーはどの業者に依頼するか迷ってしまいがち。そこで「1秒でも早く、1つでも多くのデータを最も安全に復旧します」という信条を持ち、データ復旧依頼件数において7年連続トップの実績をもつのが「日本データテクノロジー」です。今回、銀座に新しく建てられた「歌舞伎座タワー」に最新の設備を導入、新オフィスを完成させて移転したとのことなので、実際に作業が行われる現場を見学させてもらい、データ復旧の現状についてもいろいろと話を聞いてみました。

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歌舞伎座の真上にオフィスビルを構える歌舞伎座タワーに到着


歌舞伎座タワーは東京メトロ東銀座駅と直結しています。


日本データテクノロジーがある8階に到着したら、「お客様用入口」と書かれた方向に向かいます。


待合室から通路を挟んで、奥に伸びる2本の廊下の両側にデータ復旧を依頼しに来た人の話を聞く部屋があります。依頼件数の増加に伴い6部屋から13部屋に増設しており、RAIDサーバーなど機密データを持込む人が多いので全室完全防音になっています。


海外から直接来る人を対応するため、和をベースとした部屋を2部屋増設。昨年だけで取引先が5か国増えているとのことです。


対応スペースの次は新しいオフィスへ移動します。大切なデータが保存されているハードディスクを扱うため、セキュリティにはかなり力をいれているとのこと。従業員は入口にあるカードリーダーで入室管理されていて……


顔認証をパスして奥に進みます。


次に米国大統領専用機エアフォースワンにも採用されている金属探知ゲートを通過してから、オフィスに入室できる仕組みになっています。USBメモリー、マイクロSDなどの小型記録媒体の持込みを防ぐためセキュリティレベルは空港以上に設定してあります。


入口にはロッカーを設置してあり、オフィスを見学するゲストの人は荷物をこちらに預けてから金属探知ゲートでチェックを受けます。


また、52台設置された赤外線暗視カメラで徹底したセキュリティ対策をしています。社内の全導線に監視カメラを設置する事により情報漏えいがないように最善をつくしているとのこと。


厳重なセキュリティチェックが終わってついにオフィス入室。


オフィスに入室してすぐ右側にあるスペースでは、届けられた依頼品から安全にハードディスクだけを取り出したり、修理されたものを組み立てる作業を行っています。


ディスプレイ一体型PCに内蔵されているハードディスクも10分あれば取り出し可能です。


修理依頼品はすべてバーコードで管理されていて、バーコードリーダーで読み取れば、依頼品に関する情報がPC上に表示されるシステム。


初期診断・論理復旧エリアに多数設置されたディスプレイで、ハードディスクのどの部分に問題があるかを調べています。


初期診断で物理障害と診断されたハードディスクはクリーンルームで修理作業が行われます。作業服を着用したスタッフのみがクリーンルームに入室可能で、部屋内は無菌手術室と同じレベルとのこと。


クリーンルームはこんな感じでちょうど3人のスタッフが作業中でした。


クリーンルームの給排気システムは一方向流式を採用。気流が部屋全体で一定の方向に流れる為、足元部分からちりやほこりが気流に沿って押し出され、常にレベルの高い洗浄度が得られます。


見学者に説明するためにハードディスクが展示されており、左がファームウェア障害が発生しているハードディスクで、右が正常なものです。


こちらはクリーンルームに物を出し入れする時に使うパスボックスです。パスボックスを使うことで、入退室にかかる時間を削減して、復旧スピードを上げているとのこと。


ゴム手袋をはめて作業中のスタッフ。


解体・組み立て、初期診断エリアなどすべての作業エリアは、セキュリティの保持と静電気発生による復旧率低下を防止するため、作業服を着用していないと一歩も入ることは許されません。


こちらの場所には部品交換用のドナーハードディスクが大量にストックされています。物理障害が発生したハードディスクの多くは部品交換による復旧が必要になります。部品交換の条件を満たすには、同じメーカー、モデルだけではなく、製造工場やシリアルナンバーまでもが近しいものでなければいけないという厳しい条件をクリアする必要があります。


日本データテクノロジーではありとあらゆる部品交換に対応できるよう、2万個のドナーハードディスクをストック。


棚に入りきらず、棚の上のかごにまで保管されているハードディスクたち。復旧エリアだけでなく、裏の倉庫にも大量のハードディスクが保管されているとのことです。


適当に棚から選んだものを見せてもらうと、珍しいNEC製のハードディスクがでてきて、幅広い種類のドナーハードディスクが保管されていることを実感。


ドナーハードディスクもPCでバーコード管理されており、検索すると一発で必要なハードディスクの場所がわかるようになっています。


ドナーハードディスク置き場とクリーンルームの間にあるのは研究・開発ルーム。ここではデータ復旧のための最新の技術が研究されているとのことで、入室を許可されているのは社内でも3人だけとのこと。日本データテクノロジーの社長でさえ入室を許されていないようです。


そんなわけで、どういう事情でこのオフィスに移動したのか、というような舞台裏を今度は復旧部門技術開発部門総責任者である西原世栄さんにインタビューしてみることにします。

◆3.11の震災から学んだ教訓を生かして、新しいオフィスに移転

GIGAZINE(以下G):
今回新しいオフィスに移転した理由は何でしょうか?

西原世栄さん(以下西原):
「1秒でも早く1つでも多くのデータを復旧します」という信念の元、データ復旧作業を365日行っていましたが、2011年3月11日に発生した東日本大震災によって、当時、入居していたビルに倒壊の恐れが生じてしまったんです。その時に、「どこよりも安全にデータを復旧ができているか」という点に疑問を持ったのが移転を考えた最初の理由ですね。

G:
なぜ歌舞伎座なのでしょうか?

西原:
歌舞伎座って聞くとデータ復旧の現場とはかけ離れているイメージなんですが、歌舞伎座タワーはただ単に新しいビルだけではなく、東日本大震災と同規模の地震が来ても耐えられるよう耐震・免震・制震の3つの機能を備えて設計されています。ですので、データ復旧作業中に地震が発生してもハードディスクに障害が発生することのないように、地震に対して安全性の高い歌舞伎座タワーを選びました。また、歌舞伎座タワーは2カ所の変電所から電力を供給していまして、データ復旧において致命的な問題である停電に対しても対応できます。


◆移転に伴い最新の設備の増設

西原:
「1秒でも早く」という基本理念を追求する為、今回の移転の際に莫大な予算をかけて最先端設備投資を行いました。ただ設備を広げるだけでなく、最新の設備を導入して増加した復旧依頼に対応しています。実は、今導入予定の設備は日本に1台しかないもので、海外の技術者から提供してもらっています。どの行程が早くなるかは話せないのですが、この設備を使えば作業が約2倍ほど早くなります。今後、更に台数を増やす予定になっています。

G:
2倍というと作業時間が2分の1になってかなり早くなりますね。

西原:
はい。新オフィスに移転してきて安全性とともに生産性も上げていきたいんです。とにかくお客様をお待たせしないという信念ですね。1秒でも早く、1つでも多くのデータを最も安全に復旧する為に、私たちは命を懸けております。お客様の中には、今すぐデータが無いと多大な損害がでるという方が数多くいいらっしゃいます。データの復旧が1日遅れると億単位で損害が発生する企業様もいらっしゃいますので、基本理念を行動指針として復旧作業に取り組んでいます。

G:
修理時間は症状によって変わると思うのですが、作業時間が2倍速くなればそういった問題も解決しそうですね。

西原:
今まさにおっしゃった通りなのですが、故障品の症状によって修理時間が変わってくるという固定概念を私たちは崩したいんです。どんな故障症状によっても修理時間が変わらないようにするというのが目標というかゴールですね。

G:
なるほど。ところで、話が少し変わるんですが、最近のデータ復旧依頼は増えているんですか?

西原:
はい、増えています。特に増えているのが高難易度障害が発生したハードディスクやRAIDサーバー機器のご依頼ですね。RAIDサーバー機器のデータ復旧に関しては昨年比で1.4倍ほど増加しています。


G:
なるほど。最近の復旧依頼の傾向として何か変わってきたことはありますか?

西原:
最近はデータ復旧方法をお客様自身で調べて復旧しようとする方が多くなってますね。で、最終的にうちに持ってくる感じです。特にRAIDサーバーを管理しているシステム担当者様やPCに詳しい個人様が自分で復旧を試みた後に持ってくるケースが多いですね。

G:
自分で一度データ復旧を試みる人が増えているということですか?

西原:
そうですね。ただし、その場合難易度がグッと上がるので、故障かなと思ったらなるべく自分でいじらないほうがいいですね。データ復旧依頼の最近の傾向としては、物理障害がやはり多くて、全体のうち物理障害が6.5割、論理障害が3.5割くらいといったところです。

◆プロも使用する全自動洗濯機のように便利なデータ復旧ソフトのリスク


西原:
今は自動で作業してくれるデータ復旧ソフトという非常に便利なものがありますが、あくまでもルーティン的な復旧作業を自動化してくれるだけで、復旧ソフトは修理症状の分析や復旧作業へのアプローチの手法に関しては考えてくれません。これは世の中の事象全てに言えることなんですが、同じ作業を正確に繰り返し行うという点においては、人間より機械の方が優れていると思います。全自動洗濯機ってありますよね。全自動洗濯機はその名前の通り、洗いや乾燥も全て自動でやってくれる便利なものなんですが、ヒューマンエラーに関しては検知してくれません。例えばジーンズと白いワイシャツを一緒に全自動洗濯機に入れてしまっても、洗濯機はジーンズが入っているということまで検知してくれません。これと同じことがデータ復旧ソフトにも言えるんですね。

データ復旧ソフトを使用するの人ほとんどは、以前にデータ復旧ソフトを使ったことがない人たちです。ですので、間違った修復をしてしまう人が非常に多い。そのうちの1つがファイルシステムの修復という例なんですが、ファイルシステムが複雑に壊れてしまっている場合、データ復旧ソフトが間違った認識をしてしまうことがあります。例えばAというファイルシステムなのに、あまりにも複雑な壊れ方をしているので、もともとBというファイルシステムであったとデータ復旧ソフトが認識してしまい、間違った復旧作業が行われることがあります。

もう一点は削除データの復旧に関してなんですが、削除データの復旧というのは本来、データを保存しているハードディスクとは別の媒体に復旧ソフトをインストールして、データを復旧しなければいけないんですね。というのも、削除データが保存されているハードディスクに復旧ソフトがインストールされてしまうと削除データを復旧する前に大切なデータが上書きがされてしまい、復旧できないという本末転倒な状態になってしまうのです。また、一般的に出回っている復旧ソフトは海外製のものが多いため、自分で詳細な設定をすることが出来ないという危険性もあります。こういったリスクが発生するため、データ復旧ソフトは使い方が難しく一般の方は使わないほうがいいと思います。ですので、安全・確実にデータを復旧したいという方はソフトを使うより、手洗いでの洗濯のようにプロによる手作業での復旧を行うほうがいいです。

西原:
ファイルシステムに関してもう少し詳しく説明したいと思います。まず、この文字が並んだシートを見てもらいたいのですが、これはWindowsのNTFSと呼ばれるファイルシステムのフォルダの構成などをつかさどっている重要な部分です。一般の方が見ても何が何かわからないですけど、弊社の技術員はこの文字列が示していることをすぐに判別できます。さらに、弊社の技術員は羅列している文字の中で、おかしい部分や問題を含んでいる箇所を見るだけで認識できます。これらの小さな問題点は、データ復旧ソフトでは認識できないためスルーしてしまうことがあり、ソフトによるデータ復旧が終了して、いざファイルを開いてみるとフォルダが足りないなどの事例が発生する原因となります。


西原:
次に見せるのは写真データのヘッダーで、詳しい方ならある部分を見ることで写真データだとわかります。下から3行目の上にグレーの横線が引かれていて、横線より上の部分が512Bで1セクターと呼ばれています。500GBのハードディスクですと、約10億セクターありますので、単純に言えばこのページが約10億枚保存されているということになります。10億ページのうち、ある1ページのある部分の文字の羅列が間違っているということはソフトを使っても発見することがまずできません。復旧ソフトを使用しても、画像が破損していることがわかるだけで、どの画像が破損しているか特定することは人間しかできない作業です。弊社の技術員は経験と知識から10億分の1の画像データも特定して修復することができます。


西原:
最後にお見せするのはまた同じようなものですが、これはテキストデータの一部になります。


例えば、赤いカギ括弧で囲まれた部分を文字化すると「work/java/」となります。経験を積んだ技術員は、この文字列がテキストを示すということを見ただけでわかります。経験を積むことで、障害ごとの復旧パターンを蓄積し、数多くある障害を瞬時に把握して復旧作業に取り掛かる事が出来るようになるのです。


G:
10億あるページから1つの破損にたどり着くまで、どれくらいの時間がかかりますか?

西原:
その作業はかなり時間がかかりますね、1日はかかりませんが、数時間といったところでしょうか。経験のない技術員が解析を行うとしたら数十億のセクター全てを見なければならないんでしょうが、一定数の復旧経験を積んでいるものであれば解析パターンの応用が出来、確度の高い仮説を立てながらセクター単位の解析・復旧を行うことができます。当社では「1秒でも早く」の使命を果たすべく、全ての症例を病院のカルテの様にデータベース化し、技術チームのナレッジとして共有しています。その結果、国内でもトップクラスのスピードと復旧率を実現しています。この様な復旧作業は、ソフトでは絶対に無理です。また洗濯機の話に戻りますが、ジーンズと一緒に洗濯してしまい青みがかった白いワンピースは元の色に戻すことはできません。元に戻したとしても、それは元の白と同じ色ではありません。ですので、本当に大事なデータは復旧ソフトではなく手作業で復旧したほうが安全です。

G:
確かに復旧ソフトはデータを戻すか、戻さないかをPCの画面上でクリックするだけですね。

西原:
そうなんです、データ復旧ソフトが便利なことは否定しませんが、一定以上のレベルの作業ができない、間違った復旧作業が行われるというリスクがありますね。確実なデータ復旧には専門の設備と、累積経験から培った専門的知識が必要ということですね。これが普通のハードディスクではなくRAIDだと、専門の設備と知識がベースにないと一定レベルの復旧しかできないんですね。例えば1つのハードディスクの復旧率が95%だとすると、ハードディスクが4つあるRAIDの復旧率は81%になります。これが1つのハードディスクの復旧率が99%ですと、RAIDの復旧率は96%になります。なので、1つのハードディスク復旧率をできる限り100%に近づけていくことが重要になってきます。

G:
いくつものハードディスクを組み合わせているRAIDサーバーのデータ復旧には1%の重みが後々響いてくるということですね。

西原:
仰る通りです。ですので、確実なデータ復旧をご希望の方はホームページ内でRAIDの復旧実績や技術的な記述がどれだけあるかを一つの基準にしていただくと、良いかと思います。

◆世界初となる最新技術の開発

西原:
前回、ご紹介した開発予定の新技術に進展がありましたので説明します。データ復旧業界には絶対直らないと言われている症状がいくつかあって、そのうちの1つの症状を直す技術の開発が最終調整段階に入りまして、もうすぐ公表できます。おそらく公表しても同業者さんは信じないと思いますね。それくらい今まで直すのが不可能と言われてきた症状です。

G:
その最新技術というのは世界でも類を見ないものでしょうか?

西原:
そうですね、おそらくデータ復旧業者としては世界初になります。どの復旧会社に持ち込んでも絶対直らないとさじを投げられてしまっていたものです。恐らく、これまでデータ復旧を経験された方で、データ復旧会社から「この症状は世界中どこを探しても復旧できないから諦めて下さい」と言われ、お仕事のデータやご家族の思い出のデータなど、大切なデータを泣く泣く諦めてしまった方がたくさんいると思います。今回、当社の開発した新技術によって、こういった方々のお力になれると確信しています。これは私達からのお願いですが、もしこのような経験や心当たりのある方は、決してハードディスクを処分したりせず大切に保管しておいていただければと思います。

G:
その症状に関する修理依頼はどれくらいの頻度でありますか?

西原:
それを言ってしまうと、どの症状なのかばれてしまうので今は言えないですね。

G:
その技術は他社の復旧業者ではなく、メーカーが聞いても信じないレベルですか?

西原:
メーカーさんは逆に信じると思いますね。メーカーさんはハードディスクを作ることに特化していて、直すことにはあまり興味を持っていない感じですので。ただ、HDD製造メーカーではなく、データ復旧会社がHDDの構造研究に取り組み、こういったイノベーティブな技術開発に成功したことをメーカー関係者の方にお話しすると、皆さん大変驚かれます。なので、すごい技術であることは間違いないです。

G:
それはすごいですね、発表が待ち遠しくなってきました。

西原:
近いうちに発表できると思いますので、楽しみに待っていてください。

G:
今日はどうもありがとうございました。

データ復旧.comはデータの復元実績No.1|日本データテクノロジー
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in 取材,   インタビュー,   ハードウェア,   広告, Posted by darkhorse_log

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