児童ポルノ禁止法改正案に反対することを日本アニメーター・演出協会「JAniCA」が表明

by Grady Ng

主にマンガ・出版・同人誌などの側が既に児童ポルノ禁止法に反対することを続々と表明していますが、アニメの側からもこの動きに賛同する動きが出てきました。

【PDFファイル】児童ポルノ禁止法改正案に対する反対声明
http://www.janica.jp/press/press20130530.pdf


趣旨がかなりはっきりしており、以下のようにまとめられています。

本改正案の附則第2条には「児童に対する具体的な虐待や搾取の行為を禁ずる」という児童ポルノ禁止法の立法趣旨と法的性質を全く異にする内容が定められているところ、同条はアニメーションや漫画等における表現の自由に対して重大な萎縮効果を及ぼすものであり、これによって我が国アニメーション文化の衰退するおそれが極めて高いため。


なお、既に昨日、5月29日の13時30分に法案自体は国会に提出されています。

児童ポルノ禁止法の改悪案が国会に提出されました | 参議院議員 山田太郎 公式webサイト
http://taroyamada.jp/?p=3145


今後の流れはまだ明らかになっていませんが、以下が予想されます。

1.衆議院の法務委員会で審議→可決
2.衆議院の本会議で審議→可決
3.参議院の法務委員会にで審議→否決??
4.参議院の本会議で審議

ポイントは、

・法務委員会における内閣提出法案が多くあり、今国会に出すことができるか。ただし、衆議院法務委員会の内閣提出法案はあと1本しか残っていないので、審議入りの可能性あり
・参議院は野党が多数なので、法案審議せずに期限切れにさせるかどうか
・敢えて、参議院で審議し、廃案にさせるか

になります。


「コミックマーケット準備会」・「全国同人誌即売会連絡会」・「社団法人日本漫画家協会」・「一般社団法人 日本雑誌協会 人権・言論特別委員会」・「一般社団法人 日本書籍出版協会 出版の自由と責任に関する委員会」

また、弁護士に「児童ポルノ・児童買春の弁護をするな」という圧力が進んでいるという話もあります。

弁護士に「児ポや児童買春事件の弁護をするな」という圧力が進んでいるという話。 - Togetter
http://togetter.com/li/496107


また、韓国では今回の児童ポルノ禁止法と同じくアニメ・マンガなどを規制するため児童·青少年の性保護に関する法律、通称「アチョン法」を改正し、以下のようになっています。

表現の自由と ”子どもの性保護”の間で - すちゃもく雑記
http://d.hatena.ne.jp/beniuo/20130512/1368374349


2条5項を見ると、”児童·青少年利用わいせつ物”は、子供や青少年や児童や青少年に認識することができる人や表現物が登場して、第4号のいずれかに該当する行為をしたり、その他の性的行為を表現するものとなっている。その対象は、フィルム、ビデオ、マンガ、ゲームまたはコンピュータやその他の通信媒体を介した画像、映像などの形になったものである。


そしてどうなったかというと、「表現物の児童」を守るのに「実際の被害児童」は守らないということになり、以下のような事態に。

この判決は、アチョン法が「表現物の児童」を守るのに「実際の被害児童」は守らないという世論の詰問を受けました。実際の児童と青少年を保護してくれないのに、表現物の過剰な規制と取り締まりをするために人材と予算をかけるかどうかと問わざるを得ません。


むしろ、情報公開センターが明らかにしたところによると、法律改正後には違反して処罰された数は22倍に増加、「犯罪者が量産されただけで、国が児童と青少年を性犯罪から保護したものと見ることは難しい」という結果になっています。

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