メモ

学研ムック「自然農法で野菜づくり」の中身がかなりヤバかったので販売中止へ


同僚が買った本がヤバい(校正的な意味で)」ということで、「20年以上この業界にいますがこんな本は初めて見ました」「もしウチがやったら全額負担で刷り直しレベル」と書かれてしまうほどのレベルに至ってしまった書籍が学研ムックの「自然農法で野菜づくり」です。

学研ムック『自然農法で野菜づくり』 | 学研出版サイト
http://hon.gakken.jp/book/1860666500

どれぐらいヤバいかというと、パラパラと流し見をしただけでも以下のようなものが発見されてしまうレベルとなっており、検証画像がアップロードされています。

もしウチがやったら全額負担で刷り直しレベル」ということで、「ここに文章が入りますここに文章が入りますここに文章が入りますここに文章が入りますここに文章が入りますここに文章が入りますここに文」のダミーテキストそのまんま。


ちょんちょんが両方閉じ


コロンなのか二点なのか


文章途中で消えてる


半角パーレンの混在多数」、パーレンとは( )の形のかっこのことで、「欧文用(半角)と和文用(全角)がある」わけです。


表組の罫線の太さがバラバラ


どこにも「①」が付いた写真や文章がない


小数点がバラバラ


同じ内容の見出し


ブログでこの事が指摘された当初は書籍名が分からなかったのですが、「校正的な意味でヤバい本の名前を調べてみた」ということで、検証写真の記述の断片から見事に書籍名が特定された結果、どこかの弱小出版社ではなく、きちんと名の通っている「学研」であったことで二重に驚愕の事態であったことが判明した、というわけです。

正しく読みやすい表記にするという「校正」は紙の出版物ではちゃんとできていて当たり前の部分であり、印刷物であるがゆえに間違っていたからと言ってすぐに修正して再発行できるわけではないので、だからこそかなり気をつけるべき部分。ですが、出版業界がなんだか段々と追い詰められているというようなことはずーっと言われ続けており、もしかすると、校正を一切通さずに出版せざるを得ないような事情があるのかもしれず。

実際、なぜここまでの事態になったのかという原因や今後どうするかという問題対策は公表されていないので不明ではあるものの、電子書籍サイトの方ではお詫びが出ており、「編集内容に不備があることが判明いたしました」「販売を一時中止させていただき、修正版の作成が完了次第、販売再開および、すでにご購入のお客様への無償アップデートを実施いたします。修正版の完成は5月下旬の予定となります」とのことです。


Amazon.co.jp: 自然農法で野菜づくり (学研ムック): 野菜だより編集部: 本
http://www.amazon.co.jp/dp/4056066655/

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in メモ,   ピックアップ, Posted by darkhorse

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