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ハリウッドの中心に最も近い俳優はケヴィン・ベーコンではなくデニス・ホッパー


映画「ミスティック・リバー」や「インビジブル」などに出演している俳優のケヴィン・ベーコンは、共演経験のある人物を辿っていくと世界中のほとんどの俳優が6人目までに出てくることから「ハリウッドの中心」と表現されることがあるのですが、新たな研究により、ベーコンよりもデニス・ホッパーの方が中心に近いことがわかりました。

Who is the Center of the Hollywood Universe? - The Oracle of Bacon
http://oracleofbacon.org/center.php



これは、ケヴィン・ベーコンと共演したことのある人物Aを「1」、Aさんと共演したことのある人物を「2」というように、ベーコンから遠ざかるほど数値が大きくなっていく「ベーコン指数」を調べられるサイト「The Oracle of Bacon」の管理者パトリック・レイノルズさんが明らかにしたもの。これまではベーコンを基準として考えていたものの、他にもっと中心に置くのに適した人物がいるのではないかということでInternet Movie Databaseの情報を使って調査を行いました。

その結果、データベース中にあった210万人のうち、ケヴィン・ベーコンより中心に適した人物が443名いることがわかりました。ベーコンの場合、ベーコン指数1の人物(共演者)が2511名、ベーコン指数2の人物(共演者の共演者)が26万2544人……と指数8までの人物の平均を取ると2.980でしたが、例えばショーン・コネリーで同様に平均を取ると2.889となり、ベーコンより若干ハリウッドの中心に近いということになります。

40 People With More Hollywood Connections Than Kevin Bacon
http://www.buzzfeed.com/tessastuart/40-people-with-more-hollywood-connections-than-kevin-bacon



◆1位:デニス・ホッパー 平均2.802166
指数の平均が最も低い「ハリウッドの中心に最も近い俳優」はデニス・ホッパー。ジェームズ・ディーンと共演した「理由なき反抗」「ジャイアンツ」以来、自ら監督・脚本も行った「イージー・ライダー」や「ハートに火をつけて(バックトラック)」、クレイジーな爆弾魔を演じた「スピード」など多くの作品で活躍。2010年にガンのため死去しました。

by antje verena

◆2位:ハーヴェイ・カイテル 平均2.812642
わずか0.01ポイント差で2位になったのはハーヴェイ・カイテル。マーティン・スコセッシ監督とは映画デビュー前からの付き合いで、スコセッシ監督初の長編映画「ドアをノックするのは誰?」でデビューし、「タクシードライバー」「テルマ&ルイーズ」などにも出演。「ピアノ・レッスン」ではオーストラリア映画協会賞主演男優賞を受賞しています。

by Mass Communication Specialist 2nd Class Edwin L. Wriston

◆3位:ドナルド・サザーランド 平均2.819748
2位のハーヴェイ・カイテルから0.007ポイント差だったのは、「M★A★S★H マッシュ」「普通の人々」「ミニミニ大作戦」「プライドと偏見」などに出演しているドナルド・サザーランド。名脇役として知られているほか、テレビドラマ「24-TWENTY FOUR-」でジャック・バウアー役を演じているキーファー・サザーランドの父親でもあります。

by Tom Sorensen

以下、40位までをずらっと列記すると
4位:デビッド・キャラダイン
5位:ウド・キア
6位:マーティン・シーン
7位:マイケル・ケイン
8位:マックス・フォン・シドー
9位:マイケル・マドセン
10位:シーモア・カッセル
11位:クリストファー・リー
12位:ロバート・デ・ニーロ
13位:マルコム・マクダウェル
14位:クリストファー・プラマー
15位:ハリー・ディーン・スタントン
16位:ウィレム・デフォー
17位:ジョン・ハート
18位:ロッド・スタイガー
19位:ダニー・トレホ
20位:エリオット・グールド
21位:サミュエル・L・ジャクソン
22位:ベン・ギャザラ
23位:カレン・ブラック
24位:クリストファー・ウォーケン
25位:ランス・ハワード
26位:ジョン・マルコヴィッチ
27位:ジェームズ・カーン
28位:ジーン・ハックマン
29位:アーネスト・ボーグナイン
30位:バート・レイノルズ
31位:ジェームズ・アール・ジョーンズ
32位:ジョン・サヴェージ
33位:ブルース・ウィリス
34位:ジェームズ・ホン
35位:チャールトン・ヘストン
36位:ロバート・デュバル
37位:マーティン・ランドー
38位:フェイ・ダナウェイ
39位:ジョン・タトゥーロ
40位:スティーヴ・ブシェミ

となります。

この分析の結果見えてきたのは、ハリウッドの中心に近い人物というのは、ベテランの白人男性俳優が多いということ。上位40位で白人以外の男性俳優はダニー・トレホ、サミュエル・L・ジャクソン、ジェームズ・アール・ジョーンズ、ジェームズ・ホンの4人で、女性はフェイ・ダナウェイとカレン・ブラックの2名だけでした。


上位に入った俳優の多くは性格俳優であり、タフガイや悪漢など、どんな役でも演じています。レイノルズさんはハリウッドと同じように、野球でも「ベーコン指数」のようなものができるのではないかと研究を進め、その結果、「多くの繋がりを持っている人物は、長いキャリアを持っているだけではなく、異なるチームでプレイしている」ということを発見。これを映画界で例えると、1つのスタジオだけで作品に出るのではなく、たとえばフランスなど海外の映画にも出演することが重要ということになります。

なお、当然ながら存命の俳優は今後も映画界で活躍することでさらに多くの俳優と共演する機会が多くなるため、2010年に亡くなったデニス・ホッパーがトップではなくなる可能性はあり、ケヴィン・ベーコンがトップに来る可能性もあるだろう、とレイノルズさんは語っています。

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in メモ, Posted by logc_nt

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