YouTubeに対するバイアコムの著作権訴訟はまたしてもYouTubeに軍配

By ssalonso

2007年3月にバイアコムがYouTubeに対して著作権侵害だとして起こした賠償総額10億ドル(約980億円)の訴訟について、連邦地裁はバイアコムの訴えを退けました。この訴訟では、2010年にYouTubeに問題はないとする判決が出ましたが、控訴裁判所が判決を無効として地裁に差し戻していました。

YouTube Again Beats Viacom's Massive Copyright Infringement Lawsuit
http://www.hollywoodreporter.com/thr-esq/youtube-again-beats-viacoms-massive-442233


Court hands another defeat to Viacom in never-ending YouTube lawsuit | Ars Technica
http://arstechnica.com/tech-policy/2013/04/court-hands-another-defeat-to-viacom-in-never-ending-youtube-lawsuit/

今回の訴訟に対する判決文は、以下のリンク先で読むことができます。

Viacom v. YouTube
http://ja.scribd.com/doc/136774731/Viacom-v-YouTube


MTVコメディ・セントラルなどのテレビ放送局を傘下に抱えるバイアコム社は2007年3月、著作権侵害にあたる動画のアップロードを容認しているとして、YouTubeを相手とする賠償総額10億ドルの著作権訴訟を起こしました。

ニューヨーク州南部地区連邦地方裁判所のルイス・スタントン判事は2010年、バイアコムの訴えを退けましたが、2012年に第二巡区控訴裁判所がこの判決を無効として連邦地裁に差し戻しを行いました。

YouTubeは、最終的に著作権侵害にあたると判断された6万3060本の動画を裁判所に提出し、バイアコムに対してそれらの動画が著作権侵害であるとYouTubeの従業員が気付いていたという証拠の提出を求めていました。バイアコム側はそれを証明することはできないことを認めましたが、YouTubeの従業員が著作権を侵害している動画に気付いていたかどうかの立証責任はバイアコムではなくYouTubeにあると主張していました。

スタントン判事は、動画が著作権を侵害しているかどうか従業員が気付いていなかったことをYouTubeが証明しなければいけないという訴えは、あらかじめ定められた一定のルール、範囲のもとで行動する限り違法ないし違反にならないとされるセーフハーバールール(安全港規定)に反するとして、バイアコムの主張を却下しました。

今回の判決に対し、Youtubeの創設者の1人チャド・ハーリー氏はバイアコムのCEOであるフィリップ・ドーマン氏をからかうように、「よおフィリップ、お祝いにビールでも飲みに行くかい?」とツイート


バイアコムの広報担当者であるジェレミー・ツヴァイク氏はEメールで、「今回の判決は上級裁判所の見解およびアーティストの権利を完全に無視している」と発言。また、バイアコムは今回の判決を不服とし控訴することを決定したそうです。

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