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快感を保つ「次世代コンドーム」開発にビル・ゲイツの財団が100万ドルの出資援助

By Darwin Bell

Microsoftの会長ビル・ゲイツ氏が妻メリンダと創設したビル&メリンダ・ゲイツ財団が「次世代コンドーム」の開発に対し創業資金として10万ドル(約940万円)の援助、そして事業継続のために最高100万ドル(約9400万円)の出資を行うことを発表しました。

Next Generation Condom Round 11
http://www.grandchallenges.org/explorations/topics/pages/nextgenerationcondomround11.aspx


Reinventing The Condom | Impatient Optimists
http://www.impatientoptimists.org/Posts/2013/03/Reinventing-The-Condom


次世代コンドームの詳細についてゲイツは財団は言及していませんが、「男性から見て、コンドームの欠点はコンドームを使用していない時に比べて使用している時の方が快感が少ないということです」と述べており、財団の述べる「次世代コンドーム」は男性が喜んで付けるようなコンドームを想定しているようです。一方で、女性用のコンドームは男性用のものより高価で使い方も難しいため一般的ではないのが問題となっているので、もし安価で使用が簡単な女性用コンドームが開発されれば、それも効果的であるはず。

財団による「次世代コンドーム」の一例は以下のような感じ。

◆感覚を維持または向上させることができる安全な新素材を使用したもの
◆ユーザーエクスペリエンスの向上につながる新しいコンドームの形状/デザインの開発とテスト
◆神経生物学や血管生物学など、学術的なフィールドからコンドームの使用を推進する研究

2012年の国連合同エイズ計画の報告によれば2011年の世界のHIV感染者は約3400万人で、死亡したのは約170万人でした。コンドームは毎年世界で150億個生産され、使用者は7億5000人。98%の確率で妊娠を防ぎ、HIVの感染だけでなくクラミジアなどの性病も防ぐ有効な手段であるものの、快感が損なわれるとして使用が避けられることがあるのも事実で、過去50年間でコンドーム技術に進歩があまりなかったことを踏まえて、今回新たな挑戦に踏み出したというわけです。

By fisserman

今回の挑戦は世界の貧困層の健康改善に向けた探求を行うビル&メリンダゲイツ財団によるGrand Challenges Explorationsの試みの一つ。もしいいアイデアがあれば財団に対し「そのアイデアはどのように実験・確証可能なのか」ということと明確なデータを送ればOK。もしアイデアが妊娠や病気を防ぐのに十分ではなかったり、開発途上国で使用するには高すぎたりればアウトですが、そうでなかった場合、4カ月にわたる審査の後、財団から援助を受け取れるはず。


なお、締め切りは太平洋夏時間で2013年5月7日の午前11時30分です。

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in デザイン, Posted by darkhorse_log

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