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YouTubeの月間ユーザー数が10億人を突破、原動力は「C世代」

By thms.nl

2004年にサービスを開始した動画共有サイトYouTubeの月間利用者数が10億人を突破しました。今やチャンネルを開設しているパートナーは数万単位にもなっていて、多くの広告キャンペーンが展開される一大メディアとなっていますが、ここまで伸びた理由は「C世代(Generation C)」と呼ばれる人たちの存在にあるそうです。

YouTube Blog: YouTube Hits a Billion Monthly Users
http://youtube-global.blogspot.jp/2013/03/onebillionstrong.html



「月刊利用者数が10億人」といっても数が多すぎてピンときませんが、そのメジャー度合いは「ネット上にいるユーザーの2人に1人はYouTubeを見たことがある」というレベル。もしもYouTubeが国家であれば、中国、インドに次ぐ世界第3位の人数がいるということになります。視聴率換算すると、アメリカで最大の人気を誇るアメフトのチャンピオン決定戦「スーパーボウル」の放送10回分にも相当します。

このYouTubeのエネルギーの源になっているのが「C世代」です。

AdWords Agency Blog: How does Gen C watch Youtube? On all screens, all the time
http://adwordsagency.blogspot.jp/2013/03/how-does-gen-c-watch-youtube-on-all.html



C世代というのは調査会社ニールセンが名付けたもので、4つの「C」を持った世代ということ。彼らはインターネットで、モバイルで、ソーシャルでと、ありとあらゆる時間帯にありとあらゆる場所でコンテンツを消費する世代です。

4つのCとは「Connection(接続)」「Creation(生成)」「Community(共同体)」「Curation(キュレーション)」のこと。


YouTubeでの動きで例えるならば、デバイスに制限されることなくYouTubeにアップロードされたありとあらゆるムービーを時間・場所を問わずに見て、自分たちでも新しいムービーを作ってはアップロードして、それらを家族や仲間たちと共有して盛り上がり、特に重要なものや面白いものを見つけ出してくる人々、ということになります。

こちらはYouTubeによるインフォグラフィックの一部で、C世代が場面を問わずにYouTubeを利用しているということがわかります。


面白いものをいち早く見つけてくるアーリーアダプターと呼ばれる人たちがいますが、C世代は単純に「文化的な先導者」というだけではなく、アメリカの商工会議所によれば年間5千億ドル(約48兆円)の消費を左右する存在だとのこと。

ちなみにデバイス別に見てみると、デスクトップとスマートフォンで利用のピークなどはほぼそっくりのグラフを描きます。


そもそもどうやってYouTubeに来るのか、というと「ソーシャルネットワークや友人からリンクを送られて見る」「検索エンジンで調べた結果たどり着く」というのはデスクトップ、スマートフォンいずれも1割~2割ほどで、デスクトップで57%、スマートフォンで47%のユーザーは「最初からYouTube上で検索をしている」のだそうです。


今後は、C世代のように生まれたときからデジタルデバイスが身の回りにある「デジタルネイティブ」が中心となっていって、ネットの世界は今までとちょっと姿を変えていくのかもしれません。

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in メモ,   ネットサービス, Posted by logc_nt

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