スマホからラジコンっぽく簡単操作で水中をフォト&ムービー撮影できる「ZIPHIUS」
周囲を取り巻く現実環境に情報を付加して、人間から見た現実世界を拡張することを拡張現実(AR)と言い、Googleのメガネ型PC「Google Glass」などもAR機能を持ったメガネとして話題を呼んでいますが、デバイスを水面に浮かせてラジコンのようにスマートフォンやタブレットから操作、撮影した海面や海中などの様子などを使ってゲームなどをプレイできるようにするのが「ZIPHIUS」です。
ZIPHIUS™ - Coming Soon
http://myziphius.com/
製品の詳細を紹介したムービーは以下から。
Ziphius - Features - YouTube
Ziphiusはスマートフォンやタブレットなど、モバイル端末から操作して水中で動かすことのできるデバイス。
アプリ上のコントローラを動かして前や後ろにデバイスを進めたり……
くるんと方向をチェンジすることも可能。
高性能のタービンを2つ搭載しており、時速10kmで進みます。
流体力学に基づいたフォルムをしているため抵抗が少なく、パフォーマンスを上げることに成功しました。
波の揺れでデバイスがひっくり返ってしまっても、すぐにあるべき位置に戻るように設計されています。
Wi-Fiは90mの範囲内であれば使用できるので、遠く離れた場所に浮かんでいてもコントロール可能です。
HD画質のムービーをストリーミングすることが可能。
カメラは位置を調整できるので、水面だけでなく水中の様子まで撮影可能。
デバイスの下部にはフラッシュライト。
安全性の高いLiFe PO4バッテリーを使用し、約1時間の連続使用が可能です。
今後アプリを開発していけば、ZIPHIUSが撮影している映像を元にAR機能を使ってゲームをプレイすることもできるようになります。
本体のカラーや形を変更するとこんな感じ。
トップに設置されたLEDライトは赤・緑・青に点滅します。
実際にプレイしている様子は以下から見ることができます。
Ziphius keeps on practicing! - YouTube
プールに浮かべたZIPHIUSが捉えた映像はこんな感じ。スクリーンの左右にはコントローラが表示されています。
コントローラを操作し、どんどん水上を進めていきます。
プールの端からZIPHIUSを操作する女性。
コントローラをクルクル回すと……
水面の上を回転しだしました。
ZIPHIUSの一人称視点でものを見ることが可能なので、障害物があってもスイスイ避けていけます。
ZIPHIUSは現在Engadgetで行われているコンテストにエントリーされており、投票を募っている最中。優勝すれば2万ドル(約190万円)の賞金をゲットでき、晴れてデバイスの開発・商品化ができるようになるというわけです。
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