アップルに勝訴した会社がポッドキャストの発明を主張し配信者たちを訴える

By Colleen AF Venabl

サーバー上に公開した音声や映像ファイルをRSSを通してインターネット上に公開する仕組み「ポッドキャスト」の発明者であると自称する会社に対して、デジタル社会における言論の自由などを守るために活動してるアメリカの非営利組織電子フロンティア財団(EFF) が対抗措置を取るため準備を行っていると発表しました。

EFF to help defend against troll with “podcasting patent” - granted in 2012 | Ars Technica
http://arstechnica.com/tech-policy/2013/02/eff-to-defend-against-troll-with-podcasting-patent-granted-in-2012/

今回、電子フロンティア財団(EFF)から特許権の乱用、パテント・トロール(patent troll)であると指摘された会社はPersonal Audio LLCです。


同社は1998年から製品の販売は一切行わず、他社を訴えライセンス料を徴収することで収益を上げています。2013年の1月には著名ポッドキャスト番組「Adam Corolla Show」「the Stuff You Should Know」などに対して訴えを起こしたとApple関連の話題を扱うニュースサイト9to5Macが伝えています。


なお、Personal Audio LLCが「ポッドキャストの特許」であると主張する【PDF】特許8,112,504号の内容は「ひと続きになったエピソードとしてのメディアコンテンツを配信するシステム」という内容で、この特許は2012年まで発行されなかったにもかかわらず同社は1996年に別のフォームに記入した特許がポッドキャストの元となり、最終的には特許8,112,504号に続いていると主張しています。


この問題に関して、ポッドキャストの仕組みの考案者の1人であるDave Winer氏は自身のTwitterアカウントで「2001年頃から存在しているポッドキャストのテクノロジーに関して、2012年に発行された特許がいったいどうやってカバーするっていうんだい?」というポストをしてPersonal Audio LLCに対して疑問を呈しているようです。


ちなみに、Personal Audio LLCが特許訴訟を起こしたのは今回が初めてではありません。同社は他の特許を使用してアップル、サムスン、RIM、モトローラー、HTCなどと争ったことがあり、2011年にはアップルに勝訴し800万ドル(約7億2000万円)の支払いを受ける権利を勝ち取っています。


EFFは「もし、あなたがポッドキャストの配信を行っておりPersonal Audio LLCから特許訴訟に関して連絡を受けているなら、我々が手助けします」と述べており、同団体のスタッフであるJulie Samuels弁護士は「予想以上に訴訟の対象となる人は多いでしょう。EFFはどれだけ事態が大きいかを把握しそれぞれの関係者が連絡を取り合えるように努めています」と発表。なお、DFFによればpodcasting@eff.orgに連絡をすると弁護士などを探す手伝いをしてもらえるとのことです。

というわけで、コンテンツの配信者が配信プラットフォームの特許をめぐる争いに巻き込まれるというのは訴訟社会のアメリカらしい話ですが、テクノロジー企業がコンテンツ配信する人をある日突然特許侵害で訴えるというのはいくらなんでもやりすぎな感があります。

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