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Twitterが各国政府や権利者からの情報公開・削除要請件数をまとめた「Twitter Transparency Report」2012年下半期版公開

By Johan Larsson

Twitterが2012年7~12月までの間に各国政府や著作権利者から受けた情報公開のリクエスト数や削除要請数などをまとめた「Twitter Transparency Report」(情報の透明性のための報告)を公開しました。2012年上半期のレポートは2012年7月に行われたのですが、上半期に比べ政府からの情報公開の要請数は増加傾向にあることがわかりました。

Overview | Transparency Report
https://transparency.twitter.com/overview


こちらが概要。グラフは「政府からのユーザー情報公開の要請」「政府機関からのコンテンツ削除・非表示に関する要請」「著作権保有者からの著作権違反の報告」の3つを示しており、2012年の下半期における政府から受けたユーザー情報公開の要請は1009件で、上半期の要請849件から増加。政府機関からのコンテンツの非表示に関する要請も下半期は42件となり上半期の6件に比べ増加しています。一方、著作権保有者からの著作権違反の報告は全体数としては大きいのですが、上半期が3378件、下半期が3268件と下半期は件数が減少する結果となりました。


政府機関から受けたコンテンツ削除・非表示の要請には、政府だけでなく各当局から受けた削除要請を含みます。法律で禁じられている内容が削除要請を受けることもありますが、誰かを中傷する内容のツイートがあった場合は裁判所命令で削除が要請されることもあります。


また、ユーザー情報の公開要請は世界中の政府から求められるもので、犯罪捜査の資料とされるのが典型的です。


ユーザー情報の公開要請は国ごとの件数も公開されており、2012年7月~12月における日本政府からのユーザー情報公開要請は62件で、そのうち実際に情報提供がなされたのは5%。また、政府の要請によってユーザーのアカウントが明示されたのは75件です。なお、2012年7月に公開された1~6月までのレポートによれば、上半期は98件でした。


情報の公開要請はアメリカ政府からのものが圧倒的に多く、2012年下半期の要請総数である1009件のうち815件を占めています。


内訳は召喚状によるものが60%で、捜査令状によるものが19%、裁判所命令によるものが11%、その他10%となっています。


表によるとブラジルが34件、イギリスが25件、カナダが15件であり、日本からの公開要請がアメリカに次いで多いようです。


著作権違反に関する報告はTwitterヘルプセンターやFAXから送られた著作権利者からの著作権違反の申し立てですが、今回公開された3つの中で唯一上半期に比べ件数が減少しています。


月ごとの要請件数は以下のような感じ。


レポートを見るに政府からの要請は2012年上半期に比べ下半期は増加しているのですが、Twitterは「法律に違反していない限りはユーザー情報の提供は行わない」という方針としています。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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