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2012年11月時点の最強アンチウイルスソフトはどれなのかが判明

By Alberto+Cerriteño

AV-TESTが2012年9月と10月に実施したアンチウイルスソフト24種類のテスト結果が発表されました。ある程度の基準を満たしていれば「AV-TEST CERTIFIED」という証明マークが発行されるのですが、今回、24種類中1種類だけがこの発行を受けられないという事態になっています。

AV-TEST - The Independent IT-Security Institute: Sep/Oct 2012
http://www.av-test.org/en/tests/home-user/windows-7/sepoct-2012/



テストされたソフトは以下の24本。無料、有料を問わずに入っています。なお、テスト環境としてはWindows 7 SP1(32ビット版)のマシンが用いられています。

AhnLab: V3 Internet Security 8.0
Avast: Free AntiVirus 7.0
AVG: Anti-Virus Free Edition 2012 & 2013
AVG: Internet Security 2012 & 2013
Avira: Internet Security 2012 & 2013
Bitdefender: Internet Security 2013
BullGuard: Internet Security 12.0 & 13.0
Check Point: ZoneAlarm Free Antivirus + Firewall 10.2
ESET: Smart Security 5.2
F-Secure: Internet Security 2012 & 2013
Fortinet: FortiClient Lite 4.3
G Data: InternetSecurity 2013
GFI: VIPRE Internet Security 2012 & 2013
Kaspersky: Internet Security 2013(カスペルスキー)
Lavasoft: Ad-Aware Pro Security 10.2 & 10.3
McAfee: Internet Security 2013(マカフィー)
Microsoft: Security Essentials 4.0 & 4.1
Norman: Security Suite Pro 9.0
Panda Security: Cloud Antivirus FREE 2.0
PC Tools: Internet Security 2012
Qihoo: 360 Antivirus 3.0
Symantec: Norton Internet Security 2013(シマンテック)
Trend Micro: Titanium Maximum Security 2013(トレンドマイクロ)
Webroot: SecureAnywhere Complete 8.0

チェック項目は大別して3ジャンルに分かれていて、それぞれ3~4ある小項目の結果によって総合的な指数が算出されています。

まず、ウイルスやワーム、トロイの木馬といったマルウェア全般からの保護能力をチェックする「PROTECTION」の数値がよかった順で並べた結果はこんな感じ。テストは6.0点満点。

6.0点:Bitdefender、F-Secure、トレンドマイクロ、G Data
5.5点:カスペルスキー、シマンテック(Norton)、Check Point(Zone Alarm)、Qihoo
5.0点:Avast、BullGuard、Webroot、PC Tools
4.5点:AVG Internet Security、AVG Anti-Virus Free Edition
4.0点:Lavasoft(Ad-Aware)、Avira、Panda Security、マカフィー
3.5点:GFI(VIPRE)、Norman、Fortinet、ESET
3.0点:AhnLab
1.5点:Microsoft

テスト内容は「ウェブやメールなどを含むゼロデイ攻撃からの保護能力(サンプル102件)」「直近2~3ヶ月に発見されたマルウェアの詰め合わせに対する検出能力(サンプル27万2799件)」「広範囲に流行しているマルウェアに対する検出能力(サンプル5000件)」の3つで、それぞれ9月と10月の2回実施されています。


この中で、トレンドマイクロは2回のテストで、3つの小項目がいずれも100%という満点の成績。「広範囲に流行しているマルウェアに対する検出能力」はすべてのソフトが100%でしたが、ゼロデイ攻撃からの保護については、平均が89%ある中で、Microsoftは9月が69%、10月が64%という低い点数に終わり、総合で1.5点という低評価を受けています。

続いては、マルウェアの駆除とPC修復能力をチェックする「REPAIR」の結果で並べたもの。小項目は「ルートキットやステルスマルウェアなどアクティブな状態にあるマルウェアの検出能力(サンプル40件)」「マルウェアのすべてのアクティブなコンポーネントに対する削除能力(サンプル40件)」「より悪意を持ったマルウェアの削除能力、およびシステムの重要な部分の修復能力(サンプル40件)」の3つ。

6.0点:Bitdefender
5.0点:F-Secure
4.5点:カスペルスキー、AhnLab、シマンテック(Norton)、GFI(VIPRE)、AVG Internet Security
4.0点:Avast、Avira、Check Point(ZoneAlarm)、トレンドマイクロ、Lavasoft(Ad-Aware)、G Data
3.5点:Norman、AVG Anti-Virus Free Edition、Qihoo、BullGuard、Microsoft
3.0点:Fortinet、ESET
2.5点:PC Tools、Webroot、Panda Security
2.0点:マカフィー

6.0点満点だったのはBitdefenderのみ。差が出たのは「より悪意を持ったマルウェアの削除能力、およびシステムの重要な部分の修復能力」の部分で、製品平均は60%。マカフィーはこの部分は63%と平均を上回りましたが、ほか2項目で平均を10ポイント以上下回りました。

ソフトインストール時のコンピュータへの影響などをチェックする「USABILITY」の結果がこちら。小項目は「アンチウイルスソフトを日常的に使用している時のコンピュータ性能低下(サンプル5件)」「偽陽性マルウェアとして問題ないソフトウェアを誤検知(サンプル65万7250件)」「問題ないソフトウェアのダウンロード時、インストール時の誤警告(サンプル27件)」「問題ないソフトウェアのダウンロード時、インストール時の誤ブロック(サンプル27件)」の4つ。


5.5点:Fortinet、Microsoft
5.0点:カスペルスキー、Avast、Check Point(ZoneAlarm)、Webroot、ESET、シマンテック(Norton)、Bitdefender、マカフィー
4.5点:F-Secure、トレンドマイクロ、AVG Anti-Virus Free Edition、BullGuard、G Data、AVG Internet Security、
4.0点:Avira、PC Tools、Norman、Qihoo、GFI(VIPRE)
3.5点:AhnLab

全体的に微妙な性能だったMicrosoftのSecurity Essentialsですが、この項目に関しては優秀で、特に誤警告や誤ブロックは0件。もっとも点の低かったAhnLab V3 Internet Securityは誤警告3件、誤ブロック4件でした。

これらのテストの結果、Microsoft Security Essentialsを除く23種類のソフトは「AV-TEST CERTIFIED」となりました。中でも、ProtectionとRepairで満点を獲得し、Usabilityも高かったBitdefenderが現時点では最も使えるアンチウイルスソフトということになりそうです。なお、Microsoft Security EssentialsはMicrosoft製で無償提供されていることからコレを使えば他のアンチウイルスソフトがなくても大丈夫と考えている人がいるかもしれませんが、あくまでお守りレベルぐらいに考えておいてください。

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in メモ,   ソフトウェア, Posted by logc_nt

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