高度3万メートル以上から地上へ超音速で飛び降りるプロジェクトが10月14日実施へ


高度12万フィート(3万6576m)の成層圏から飛び降りて自由落下、音速を突破して地上を目指すというプロジェクト「レッドブル・ストラトス」が現地時間10月14日に実施されることが明らかになりました。

Red Bull Stratos :: Red Bull



このプロジェクトに挑戦するのはオーストリア人のフェリックス・バウムガートナーさん(43歳)。

計画は、バウムガードナーさんを乗せたカプセルを巨大な気球で打ち上げて成層圏(高度3万6576m)まで移動し、そこからフリーフォール(自由落下)するというもの。この高度になると気圧がほとんど存在せず、完全な真空ではないものの呼吸可能な空気分子が非常に少ないため、人間に適した加圧環境なしでは生存不可能な領域なので、カプセルと宇宙服は危険性を最小化するように設計されています。

計画の概要を解説したCGムービーはこちら。

Supersonic Freefall - Red Bull Stratos CGI - YouTube


空気密度が0%の領域を落下するとおよそ10万フィート(3万480m)で音速に達します。この高度だと、海水面との温度差からマッハ1は時速1100kmで、バウムガードナーさんは音速を通過して超音速に突入するとみられています。落下が続くと、やがて空気密度が増加し始めるので減速が始まり、地上5000フィート(1524m)あたりで最も低速になり、パラシュートが開くとのこと。

カプセル打ち上げは当初、10月8日に予定されていましたが、強風を伴う寒冷前線の通過により10月9日に延期されていました。10月9日は打ち上げ準備が整い、バウムガードナーさんはカプセルに乗り込んでいましたが、打ち上げ用の気球が飛ばされてしまうほどの強風が吹いたため、打ち上げ直前に再延期が決定。改めて、10月14日に挑戦することが決まりました。

宇宙服を着込み準備万端のバウムガードナーさん


こちらが打ち上げ用の気球


宇宙飛行士が出発するところを見ているかのようです。このあと、中止が決まりました。


飛び降りのテストのため、ヘリコプターからジャンプするバウムガードナーさん


これが実施されると、「最高高度の有人気球飛行」「最高高度からのスカイダイビング」「音速の壁を越える人類初のフリーフォール」「最長時間(約5分30秒)のフリーフォール」という4つの世界新記録が達成されます。

フリーフォールの様子は以下のサイトなどで完全生中継されることになっています。

Live Broadcast | Red Bull Stratos
http://www.redbullstratos.com/live/


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