メモ

なぜ10代の少年少女は中二病のような愚かなことをしてしまうのか?

By stuant63

「若い時はバカをするものだ」と言われますが、少年少女が愚かな行動を取るのはリスクを好んでいるからではなく、大人より曖昧さを受け入れ、どのような結果が待ち受けているかがわからなくとも行動に起こすためだということが、新たな研究でわかりました。

Risky Business: The Real Reason Teens Do Stupid Things | LiveScience
http://www.livescience.com/23614-why-teens-do-stupid-things.html

研究を行ったニューヨーク大学のAgnieszka Tymulaさんは、「どのような結果になるかが分かっている時やそうなるであろうという見込みがある時、10代の子どもたちは大人に比べてリスクを選びません」と言います。「10代の子どもたちがよりリスクを選ぶのは、その結果がよくわからない時」とのことで、今回の研究でTymulaさんらは、未知のことへの容認が少年少女のリスキーな行動を引き起こしていると結論づけました。

By tochis

この研究では12歳から17歳の少年少女33人と、30歳から50歳の大人32人を被験者とし、被験者たちにゲームを行ってもらいました。ゲーム内容は三つの選択肢のうち一つを選ぶというもので、選択肢のうち一つは5ドルを支払うというもの、もう一つは50ドルを支払うか50ドルをもらうかが50/50の確率という選択肢、最後の一つは支払いを行わないというものです。この時、50ドルをもらうか、あるいはまったく支払いを行わない可能性は25%~75%でした。

160回のゲームのうち、勝率をあらかじめ知らせて行った時は、リスクのある選択を行う少年少女は大人よりも少数でした。例えば勝率が38%の時、賭けに参加した子どもは50%でしたが、一方で75%の大人は賭け事に参加しました。しかし支払いの確率を知らせずにゲームを行うと、彼らは賭け事に参加することが多かったのです。

By Www.CourtneyCarmody.com/

「少年少女はリスクを正確に理解しているし、リスクが大きい行動を取りたがらない、ということがこの研究によってわかったのです」と、Tymulaさん。

研究には参加していないのですが、リスクと意思決定の分析を行う非営利団体であるDecision Researchの設立者Paul Slovicさんによれば、曖昧な状況にはよい結果や楽観や希望といった要素が含まれており、結果の見通しがあいまいなギャンブルは熟考することなく即座に楽観的な考えに結びつくところ、勝率が50/50のゲームは希望を抑制し、大金を支払うという点に関して少年少女の前向きな感情を減らした、とのこと。


しかし、テンプル大学で教育心理学を教えているFrank Farleyさんは「この結論は非常に興味深くはありますが、行動の幅が狭く、サンプル数も少ないため、正確な検証が行われていたとは言えません。つまり、これだけで一般化するのは難しいということです」と述べています。また、大人と子どもではお金の価値観も異なりますが、この実験ではその点を調整していないという点もFarleyさんは指摘しています。

Tymulaさんはこの研究をさらに続け、人生のスパンにおける曖昧なリスクとはっきりわかっているリスクに対する行動がどのようなものかを解明し、人間は生物学的にどのようにリスクに対応しているのか、ということを脳の機能とも関連づけたいと考えているそうです。しかし現段階においてはこの研究を少年少女の飲酒運転を減らすためにシミュレーションを行わせる、といったような形で役立てる予定とのこと。

By drurydrama (Len Radin)

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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