レビュー

エアコンが壊れたのでダイキンに修理を依頼してみたよレポート


寝室で使用しているダイキンのエアコンが6月23日(土)の23時頃に動かなくなり、何やら運転ランプがアヤシゲに点滅を繰り返し始めたのでパニック状態に。

これが動かなくなったエアコン


運転ランプが点滅し、除湿も冷房も何もかも停止、ぐんぐん上昇して30度を突破していく室温


こんな感じで点滅するわけです。

ダイキンのエアコンが故障、運転ランプが点滅中 - YouTube


説明書を引っ張り出して読んでみたところ、「運転ランプが点滅するときは、電源プラグを抜く、またはブレーカーを切り、1分後、もう一度電源を入れ運転を行ってください」とのこと。説明書に従い、一度電源コンセントを抜いて1分間待つと、再び動作するようになったが1時間ほどするとまたしても停止。同じ作業をもう一度行ったのが2回目の24日深夜1時半頃。今度は1時間以上経過しても動き続けて元に戻ったので「なんだ、直ったのか」と思ったのが運の尽き。今にして思えばここで修理を頼むべきだったのです。


2度目の故障はそれから1週間後の7月1日(日)の午前9時。再びそこからあとは「一度電源コンセントを抜いて1分間待つ」をすると1時間ぐらいはおとなしく動くが、1時間が経過すると停止するように。さらに深刻化したのが7月2日(月)の22時頃で、1時間ぐらい動いている間もただの「風」が出てくるのみで、温度はまったく下がらなくなってしまい、もうにっちもさっちもいかない状態へ突入。

そして7月3日(火)。

15:41、冷房開始
16:47、ランプ点灯して停止

というようにして大体1時間ほど動かすと止まるので、修理依頼に必要な情報をメモることに。

まずはエラーコードの確認


リモコンを本体に向けて「終了/取消」ボタンを5秒間押すとエラーコードが表示されるらしい


「U0異常」とのこと


説明書を見ると、一番下の「上記以外のエラーコード」なので、指示に従って59ページへ


管理コードを表示し、必要事項をメモして、ダイキンお客様ご相談窓口へ連絡、ということらしい


そんなわけで保証書などを引っ張り出して、以下の事項をメモ。

1:品名「ルームエアコン」
2:機種名「AN22LRS-W
3:お買い上げ年月日:2009年12月8日
4:エラーコード「U0異常」、管理コード
5:電話番号、住所、名前
6:室外ユニットの設置場所「屋上」

翌日、7月3日(火)17時に「ダイキンコンタクトセンター」へ電話。自動音声案内に従い、出張修理なので「*1」を押し、ルームエアコンの修理なので「*8」、女性オペレーターにつながり、上記メモした情報を伝えたところ、「U0異常」は「ガス欠」なので電源コンセントを抜いて1分間待てと言われるが、既に6月23日(土)から繰り返していることを説明したところ、「出張点検」になると有料だがかまわないか?ということなので、OKと返事。どうやら「出張点検費」が発生する可能性があるらしい。その際に電話口で訊ねられたのは以下のような情報。

・電話番号
・住所
・名前
・漢字での名前
・機種名「AN22LRS-W」
・お買い上げ年月日:2009年12月8日

電話の結果、出張点検に来るのは7月5日(木)で、当日9時~10時に携帯電話宛に、当日の何時に来るかという情報がサービスセンターの当日担当員から電話で連絡が来る、とのこと。さらに実際の修理時間については、最も遅い場合は夜の19時台になることもあり得る、ということなので、この段階で覚悟を決めることに。電話を切って、エアコンの修理依頼はオシマイ。再び高温になっている室内で過ごすことに。

そしてついに7月5日(木)の午前9時半頃にダイキンから携帯電話宛に電話「13時~14時の間に来る、来訪前にもう一度電話する」とのことで、13時に待望のダイキンの担当者が来訪、調査開始。


そのときに聞いたところ「U0異常」というのは厳密には「冷媒ガスが漏れている」ことを示すエラー、とのことで、これがどこからか漏れたわけ。しかし、屋外機を調べても漏れておらず、今度はエアコンを見るがどうもなっておらず、パイプのつなぎ目もチェックしたが何も無い。


どんどんバラしてチェック


あちこち見るものの、場所が特定できず、あとはエアコン本体の中の精密機器部分から漏れたということになるらしい。また、エアコン自体はちゃんと動くので、電気系統が壊れて漏れたわけではない、とのこと。


ダイキンの中の人があちこち触ってチェックしたところ、エアコンの中のアルミのパーツ自体(細かいフィンのようになっているフィルターがくっついている部分)が普通の状態では無いことが判明、この部分を丸ごと交換することに。


話によるとこの部品は全部一体型なので、分解してココだけ修理、みたいなのは不可能。そのため、部品を調達するのに1日かかるので、次は7月7日(土)9時~10時の間に電話がかかってきて、そのときに当日の交換目処時間がわかる、という流れに。また、エアコン自体を取り外すことになるので、雨が降っていると取り外したパイプ部分から水が入って故障する原因になるため、雨が降っていると中止。ただし、当日のその時間になったら雨がやんでいるかもしれないので、一応来るには来ることに。なお、電気関係は1年保証だが、ガス関係は5年保証なので、今回の修理は出張代も含めて無償、とのこと。この段階でお金がかからないことが分かり、少しだけ気分が良くなるものの、冷房機能自体が逝っているので、冷房をオンにしても出てくるのはやはり風だけ。再び動かないエアコンを抱えたまま暑い部屋で過ごすことに。うあー。

しかもよく見るとこんな感じで動かすと水みたいなものがポタポタ


エアコンと壁のスキマからもダラダラと水が流れ出ており、よく見ると妙な跡が……どうやらこれが漏れた跡らしい。


そして7月7日(土)の9時15分頃に電話、16時~17時の間に来るとのことだが、あいにくとその時間帯は仕事で不在であるため、そんなに遅いと困ると伝えたところ、翌日の日曜の午前中にもう一度来てもらうことに。さらにその前に応急措置として、12時頃に来て冷媒ガスを補給する、とのこと。話によると「弱い圧力」と「強い圧力」の2つの部分が故障原因として一般的であり、今回は「弱い圧力」の方なので漏れている量もわずか、とりあえず冷媒ガスを入れれば動きはする、とのこと。

なので13時半頃に来てもらい、10分ぐらいで屋外機に冷媒ガスを補給完了、エアコンが動くように。


圧力調査中


今回は割と新しいエアコンなのでパーツも存在して修理もできるが、あまりにも古いエアコンの場合は修理できないケースもあり、そういう場合はこの冷媒ガスの補給を定期的にやってだましだまし使うというケースもある、とのこと。その話を聞きながら「よく考えたら前回の調査時に冷媒ガスを補給すれば良かったのではないか……?」とか思いつつ、また明日の午前9時~10時頃に電話が来て、午前中の間に部品交換を行う、ということを確認し、この日は終了。

そしてついに7月8日(日)、エアコンを全部ばらしてメイン部分を交換することに。

まずはベッドの上を汚さないようにこんな感じで敷きます


エアコンを運転させながら再度圧力チェック


取り外し開始


ドライバーであちこち回してバラしはじめます


どんどん取り外されて何やらむき出しっぽい感じに。


この前の水がポタポタたれていた部分はこんな感じ、明らかにアウト


そんなわけでどんどんその姿が変貌していくエアコン


手際よく作業があれよあれよという間に猛スピードで進んでいきます


取り外し完了


取り外されたあとはこんな感じ


そのまま外へ持って行って部品交換へ


これがクロスフィン熱交換器の部分、よく見るとホコリがいっぱい


なんだか錆びているような気がしないでもない


改めて見るとこのようにしてマザーボードっぽい基盤もあり、改めてエアコンというのはハイテク製品なのだということを実感


取り外されたフィルター部分


ガチャガチャとどんどんくっついているパーツを外していきます


こんなことになっていたとは……


どんどん外すので、どんどんネジも増えます


ごろりん


さらにサイドにくっついている部品も外します


うぎゃー!汚れすぎ。


というか、これは……


いっしょに取り外されたパーツたち


そんなわけで完全にバラバラになった後、新しいパーツを箱から取り出して、組み立て作業開始


新品の底フレーム組み立て品にクロスフィン熱交換器や取り外したパーツを付けていくわけです


なんというか、目の前でエアコンを作っていく感じ


新品のクロスフィン熱交換器、調べてみるとこの部品にダイキンの特許が使われているらしい


どんどんくっつけて元に戻っていきます


作業に来た人の自動車後部はこんな感じで、エアコン修理に必要な機材やら何やらがどっさり


とか言っている間に組み上がり、室内へ移動


なんだか新品チックな雰囲気に。


取り付け


ゼロからもう一度取り付け直す感じなので、エアコンと室外機をつなぐパイプもやり直し


真空ポンプを使って「真空引き」をすることで、パイプ内の水分を飛ばす作業もちゃんとしてくれました。


この「真空引き」をすると時間が少しかかるため、一件でも多くの案件を処理したい業者だと飛ばすケースも過去には多かったのですが、この真空引きを飛ばすと故障する確率が桁違いに上昇、というかパイプ内に水分が残って故障の原因になるため、もしも今回のようなパイプから取り外すレベルのエアコン修理や、エアコン新規取り付けの際には「真空引き」をしてもらうようにちゃんと事前に言っておきましょう。


こんな感じで室外機に接続して真空ポンプで空気を抜く感じです


今回はこのような電動タイプのポンプ


大体10分程度で完了、この間もエアコン取り付け作業を行っていました


実際に動いている様子は以下から。結構、爆音です。

エアコンの真空引き作業中 - YouTube


ついに修理完了、動作確認中。久々に冷たい風が出てきました。


最後に作業完了証明書にサインして、おしまい。修理代はゼロ円です。


そして、あれから1週間が経過したのですが、今も順調に稼働中、ちゃんと修理できたようです。めでたしめでたし。

やはり家電に限らず、こういうものは「いつかそのうち壊れる」ものなので、その製品自体の性能や機能、値段の安さだけでなく、こういうアフターのメンテナンス部分、修理の際の対応なども考慮に入れると、総合的に「あそこの会社の製品なら安心して購入できる」という信頼につながっていくのだなぁ、と実感しました。

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in レビュー,   ハードウェア,   動画, Posted by darkhorse

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