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WinRT時代の始まり、WinNT時代の終焉

By kaneda99

Windows 8の登場は新たな「WinRT(Windows Runtime)時代」の始まりであり、「WinNT時代」の終焉を告げるものになるだろうというレポートを、ITコンサルタント会社のガートナーが発表しています。

Gartner Says Windows 8 Marks the Beginning of the WinRT Era



Microsoftは2012年後半に次期OS「Windows 8」をリリース予定です。Windows 8ではWinRTプログラミングモデルと新たなUIが融合していて、ユーザーは新たなWinRTアプリケーションを利用可能になりますが、同時にWinNT時代の“遺産”のサポートも続くので、Win32アプリケーションも使用し続けることができます。(ここでのWinRTはARMアーキテクチャ向けのOS「Windows RT」とは別)

Microsoftは、今後もWin32アプリケーションが使えるようにサポートを続けていく予定であり、ユーザもWin32アプリケーションを使い続けていくことができますが、WinRTを新たな発展のための戦略的プラットフォームに位置づけています。そのため、今後、Windowsのデスクトップ環境とこれまでのWindowsアプリケーションは、将来的に新しいWindows OSがリリースされていく中で、その重要性を失っていくとガートナーでは予測しています。

ガートナー社副社長で著名なアナリストであるマイケル・シルバー氏は、企業は今後、アプリケーションをMetro対応モデルにするために多くの年月をかけることになり、少なくとも、ユーザが利用するアプリに浸透するまでには最低でも5年はかかるだろうと語っています。


Windows 8は名前だけ見ると「Windows 7の次のOS」という感じしかしませんが、モバイルコンピューティング担当のスティーブ・クレインハンス副社長は「これはメジャーアップデートを越えた“技術交代”だ」と評しています。かつてMicrosoftはDOS(Windows 9x系)だったOSのアーキテクチャを、1993年のWindows NT 3.1リリースから2001年のWindows XP(NT 5.1)まで8年かけてようやくNTへと転換を終えましたが、これと同じレベルということです。

By coldacid

ほとんどのビジネスユーザは、Windows 8の採用が進む2015年ぐらいまではデスクトップでWin32アプリケーションを動かしてブラウザを使い続けることになりますが、アナリストはこれらのユーザは2020年までに、Win32アプリケーションを使う時間が10%未満になるだろうと予測しています。この頃には、ほとんどのアプリケーションやブラウザはMetroから実行されるようになり、Win32デスクトップアプリケーションは、SBC(Server-Based-Computing)やバーチャルデスクトップぐらいでしか使われなくなります。

Windows 8の位置づけがユーザからの目線とMicrosoftの考えとでかなりズレがあるように感じますが、そう言われるとこれまでのデスクトップを捨てて、完全に刷新したMetroを推してきている理由もなんとなく納得。

スマートフォン、特にiPhoneの登場以降はPCの位置づけが変わってきているという側面も確かにあり、3年後、5年後に自分の身の回りのデバイス環境がどうなっているか、いまどれだけ頑張って推測しても、将来振り返ってみると「当時は予想もできなかっただろうなぁ」というレベルにしかならなさそう。

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in メモ, Posted by logc_nt