サイエンス

オフィスで一番汚いのは男性の机、そして本当に雑菌だらけなのはどこなのか

By Microbe World

バクテリア(細菌)は土の中やホコリ、人間の表皮など、日常のいたるところに存在しますが、実際にどこがバクテリアの温床となっているかはいまいちイメージしづらく、どこを中心に除菌すればいいか分かりません。サンディエゴ大学のScott Kellyさんはそんな問題を解決するために、アメリカ国内の3都市にある10ヶ所のオフィスからサンプルを採取して、オフィスの中で最もバクテリアが繁殖している場所を明らかにしました。

Men Have Dirtiest Offices | Environmental Bacteria | Buggy Workplaces | LiveScience
http://www.livescience.com/20653-mens-dirty-offices.html

Scott Kellyさんの調査によれば、オフィスの中で最も多くバクテリアが見られたのは電話や肘掛けでした。

By fwaggle

デスクトップパソコンや、キーボード、マウスなどは肘掛け、イスに比べるとバクテリアの繁殖は少なかったそうです。

By naoyafujii

この調査はニューヨークやサンフランシスコ、アリゾナ州のトゥーソンにある10カ所のオフィスからイス、デスクトップパソコン、電話、マウスなど、場所ごとにカテゴライズされた450個のサンプルを採取して行わました。その結果、実に500種類以上のバクテリアが見つかったというわけです。

またこの調査では「男性のいる場所は女性のいる場所よりもバクテリアが多い」という結果も出ており、研究者たちはこの理由を二つ挙げています。一つは男性は女性よりも体が大きく表面積も広いため、バクテリアの寝床となる部分が多いということ。そしてもう一つの理由は従来の研究でも言われてきたように、男性が女性よりも汚いからだとしています。男性はあまり手を洗わず、歯を磨かないことも少なくないからだ、ということです。

By Victor1558

なお、「細菌は街のあらゆるところに繁殖している」という調査結果は以下から。

Germs Really Are Everywhere (Infographic) | Microbes & Bacteria on Everyday Surfaces | Hygiene Hypothesis & Contamination | Flu Virus & Infections | LiveScience
http://www.livescience.com/16787-germs-everyday-surfaces-infographic.html

病気をまん延させるのに十分なレベルで汚れているものには以下のようなものがあります。なお、パーセンテージが高ければ高いほど表面が汚れていることを意味します。

◆ガソリンスタンドにある給油機のレバー……71%
◆ポストの取っ手……68%
◆エスカレーターの手すり……43%
◆ATMのボタン……41%
◆パーキングのメーター……40%
◆信号のボタン、及び自動販売機のボタン……35%


そのほか細菌の多い場所は以下のような結果となりました。

◆携帯電話などの携帯情報端末
◆公共トイレなどにあるせっけんの容器
◆空港のトイレの蛇口やドアのハンドル


多くのウイルスは人々が物の表面に触り、その次に顔や、その他のツール、他人などに触ることによってまん延していきます。そのため病気を防ぐには1日のうちに何度も手を洗い、乾かすことが大切ですが、しかし一方で過度な除菌は人間の免疫力を落としたりアレルギーを発症させることもあるので、適度に清潔さを保つことが重要だ、と調査を行ったアリゾナ大学のCharles Gerba教授は結論づけています。

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in サイエンス, Posted by darkhorse_log

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