JALの飛行機の機内食でモスバーガーのライスバーガーを出すとこうなる、「AIR MOS ライスバーガー」を食べてみました
飛行機の機内食というとおいしいものとおいしくないものの差がやたら激しいですが、この理由としては高度が高くなると味覚が鈍くなってしまい、繊細な味の差が感じられなくなってしまうため。さらに機内は乾燥しており、それが舌の味覚に悪影響を与え、より一層まずく感じるというわけです。かといって、できたての料理を作るためにガス火で調理したりするわけにもいかず、とはいえ、飛行機代はそうそう安いものではないので、「どうしたってまずくなるんです、我慢して下さい」では済みません。
そこで味付けを濃いめにして工夫したり、あまり温度が高くなくてもそれなりの味になるようにしてみたり、いろいろとがんばってきたわけですが、そんな修羅場の世界であの「モスバーガー」がどれほどがんばれるものなのか、JAL(日本航空)とモスバーガーがガッチリと手を組んで機内食として2012年6月1日から国際線欧米路線(一部を除く)で「AIR MOS ライスバーガー」というメニューを提供するということで、実際に食べに行ってみることにしました。雲の上ではなく地上で食べるのでハンデがある感じですが、果たしてどのようなものになっているのか、期待大です。
という訳で、羽田空港のスグ近くにある発表会会場までモノレールに乗ってやってきました。
これが発表会の行われるビル。
入り口はこんな感じ。
奥に進むと……。
古い機体の写真などがあります。
模型も置かれています。
会場への入り口はこんな感じ。
会場にはメディア関係者が集まっています。
「AIR MOS ライスバーガー記者発表会」と書かれたスライド。
JALの植木社長(左)とモスフードサービスの櫻田社長によるあいさつが済むと……。
飛行機の機内で使用されているのと同じカートに乗せられて機内食が登場。
キャビンアテンダントさんがトレーに配ってくれます。
これが、今回発表された「モス仕様」の機内食。
ポストカード大の説明書き。
「空の上のモスバーガーへ ようこそ」と日本語と英語で書かれています。
おしぼり付き。
食後にコーヒーやお茶をもらうためのカップ。
食器は金属製。ちゃんとつまようじも付いてきます。
◆ライスバーガー
そして、これがメインのライスバーガー。1987年12月に世界で初めて誕生したという歴史のある製品で、今回のライスバーガーの実態としては、店舗で販売が行われている「モスライスバーガー きんぴら」をアレンジしたもの。
「ペリペリ」と袋を破って開封。
中身はこんな感じ、ごぼう・にんじん・ひらたけ・鶏もも肉・れんこんを挟んでいます
機内食で2食目として提供するため食べ応えを重視。店舗で販売されているものより、具が30パーセント増量されているとのこと。
ごはんは割ときっちりと固められており、食べている時にバラバラになりづらくなっています。
具材全般は「淡口しょうゆ」米麹を大豆より多く使用したという甘口味噌を中心にオイスターソース、黒ごまなどで甘辛の味がきっちり付けられており、まさに「ごはんが進む」といった感じ。
袋に入った刻みのりが付いてくるので……。
「パサッ」とふりかけます。
こんな感じで袋に入れたまま食べられるのでこぼしてしまう心配がほとんどありません。
のりの香り、ごはんの食べ応え、甘辛に煮付けられた具材など、きっちりと和食を感じさせられる味になっています。
参考程度にどれぐらいの大きさなのか理解しやすくするため、マクドナルドの「ハンバーガー」と比較してみることに。
真上から見るとよくわかりますが、大体一回り小さいサイズとなっていました。
具は当然ながら「AIR MOS ライスバーガー」のほうがドッサリ入っています。
◆サイドメニュー
ほかにも、機内食限定のメニューとしてフレンチフライポテトの代わりに東ハトが製造する「ポテコ」のオリジナルパッケージ版が付いてきます。
裏面はこんな感じ
1袋で130.4kcal。
原材料は以下の通り。
袋を開けてみました。
濃いめの塩味がついています
なので、甘めのバーガーとコントラストが効いており、いい感じ。
◆スイーツ&ドリンク
デザートにはマンゴープリンが付きます。
甘味料たっぷりで強烈な甘み。
少しだけマンゴーの果肉らしきものが入っていますが、フルーツそのものの味は香料などにかき消されてしまっているのが残念。
飲み物は限定復刻版のキウイジュース。
夏場に食べる「チューペット」(今はもう販売されていない)を凍らせる前に飲んだような味で、マンゴープリンの後に飲むとかなり甘ったるくなってしまいます。
なお、このメニューは今後のモスバーガー店舗での販売予定はなく、日本発欧米路線のうちニューヨーク、ボストン(ボストン線は7月1日から8月31日まで)、シカゴ、ロサンゼルス、ロンドン、フランクフルトの6便で2012年6月1日から8月31日から10万食を目標に提供されるとのこと。つまり、日本からニューヨークに行くときは食べることが可能ですが、ニューヨークから日本に帰ってくるときには食べられない、ということです。
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