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シャボンの膜が虹色に輝く巨大な壁を次々と作り出す「solace」


シャボン玉が虹色に見えるのは膜の表面で反射する光と内面で反射する光が互いに干渉しあって、光がより強調されるためですが、そんなシャボンを利用して虹色に輝く膜でできた壁を途切れることなく作り続けるアートが「solace」です。

Nicky Assmann
http://nickyassmann.net/

まるで映画館のスクリーンのようですが、こちらが「solace」。


シャボンなので、割れてしまうのもあっという間。一瞬の美しさです。


一時たりとも止まることなく、膜にはカラフルで複雑な模様が描かれ続けます。


実際にシャボンの膜で巨大な壁を作っている映像は以下から。

Nicky Assmann on "Solace" - YouTube


装置の下部にはシャボンの液があり、このように機械がゆっくりとロッドを上げてゆくと……


徐々に膜の面積が広がり、空間にシャボンの膜で壁を作ります。


膜の色は緑っぽい部分が減少し、赤に変化。


すると、手前にあるもう一本のロッドもゆっくりと上がってゆきます。


背後の膜ではシャボンの液がどんどん下に流れていっている様子。


このように二本のロッドが交互に上がったり下がったりすることで、シャボンの膜を作り続けるというわけです。


観客は、まるで夕焼けを見ているように、膜の色の変化を見ることができます。


この作品を作ったのはオランダ人アーティストのNicky Assmannさん。


Nicky Assmannさんはオランダの美術学校を卒業したばかり。学校ではアートサイエンスを専攻していました。


「solace」は彼女の卒業制作だったというわけです。


Nicky Assmannさんの作品のコンセプトは「wearable space(身につけることのできる空間)」。


彼女のテーマは「人の体はどのように空間と関わるのか」ということであり、現れてはすぐに消える膜が一瞬だけ空間を作り出す「solace」は、その一つの答えだということです。


またこのように、膜の正面からはライトが当てられており、


背面の壁にも幻想的な光が映し出されます。


まるでオーロラのように輝くこのような巨大な膜を家庭で作ることは難しいですが、色の付いたシャボン玉や二酸化炭素入りのシャボン玉は手軽に遊べるので、たまには童心に戻ってみるのもいいかもしれません。

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in 動画,   アート, Posted by darkhorse_log

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