取材

数百人がオープン前に詰めかけた徳島県知事も期待の「ufotable CINEMA」オープンレポート


徳島出身のアニメプロデューサーが20年ぶりに故郷に帰ってきてみると、商店街の活気が失われてシャッター街となっていた。故郷には元気な姿でいて欲しい、なんとかして盛り上げていきたい……ということで作られたのが、徳島市待望の映画館「ufotable CINEMA」です。県庁所在地に映画館がないのはこの徳島市と奈良市の2つだけでしたが、奈良に先駆けて、本日、映画館がオープンを迎えました。

県知事なども顔を見せて期待の祝辞を述べた映画館にはオープン前から人だかりができ、「オープニングセレモニーを観覧したい人」「映画のチケットを購入したい人」「ライブビューイングチケットを購入したい人」「ショップで買い物をしたい人」という4つのグループに分けて整理券が配布されるほどでした。

ufotable CINEMA
http://www.ufotable.com/cinema/

工事中の写真と完成後の写真を比較して並べた様子はこちらの記事をご覧下さい



午前8時前、まだ商店街のお店は喫茶店ぐらいしか開いていないという時間なのですが……


すごい人の数です


この時点で集まっていたのはだいたい200人前後


張り出されていた注意書き。こういうイベント時には徹夜で無理をする人がちらほら出てくるのですが、徳島では2011年秋に行ったイベント「マチ★アソビ Vol.7」のときに徹夜した人に対してペナルティを科した実績があるので、今回そこまで無茶をする人はいなかったようです。


しかしさすがに人が多くて、このままでは通行の妨げになって怒られてしまうので、一度集まって列を形成することに。


行列は「オープニングセレモニーを見たい人」「映画鑑賞のチケットを購入したい人」など、4種類に分けられました。一番多かったのはセレモニー観覧希望の人。


アーケードにいると邪魔になるので、行列が大移動していきます。


近くの川べりの遊歩道に形成された待機の行列


案内を見ると2種類ごとに別の場所に分けられており……


先ほどとはまた別の場所にも2列の行列が作られていました


パトロールのおまわりさんが怒らなければならないような場面はありませんでした


待機列がなくなったシネマ前ではオープニング準備が着々と進められていきます


テープカット準備もこの通り、スペースのわりにはカットする人数が多め。


前日にスタッフがぺたぺた貼っていたバッジはこの通り、「Fate/Zero」の文字になりました。


また、前日にはなかったソファも搬入が完了していました。


Fate/Zeroのオリジナル柄を張ってあるソファで、展示品ではなく普通に座ってOK。記念写真ポイントになりそうです。


2階のロビーにもソファが置かれ、マスター&サーヴァントたちが待ち構えています。


3月18日の徳島新聞朝刊には……


見開きで特集が掲載されています。


「徳島の街に貢献できれば」という近藤プロデューサーの言葉も。


改めてシアター内部を見てみると……


ごっつい映写機。2スクリーン合計100席と決して大きくはない映画館ですが、プロデュースを担当した近藤プロデューサーが自らあちこちのイイ映画館を参考にしただけあって、しっかりとした機材を使用しています。


こちらがスピーカー。前列だとさすがにスクリーンとの距離が近いものの、かなり素晴らしい映画体験ができる劇場となっています。


お手洗いは男性用1、女性用1、男女兼用1の3つ。


当然ですがピカピカです。


そして映画館の目玉でもあるのが、テイルズオブグッズを取り扱う「テイルズオブショップ」と、Fate/Zeroグッズ専門の「Fate/Zeroショップ」。


ちゃんと品を手にとって購入検討ができます。クッションやタペストリーをこうやって並べられると揃えたくなります。


オープニングセレモニーが行われる時間になると、映画館前にセレモニー観覧希望者のうち先着100名が案内されました。さらに通路を挟んで、多くの人がセレモニーを待っています。


10時、セレモニーがスタート。


司会を務めたのは声優の高井舞香さん。アニメ「みのりスクランブル!」のオーディションに合格して役を勝ち取った地元の女子高生で、この3月1日に高校を卒業。4月からは女子大生声優になるそうです。


オープニングセレモニーには近藤プロデューサーのほか、飯泉嘉門・徳島県知事や声優の能登麻美子さんらも登場しました。ちなみに、映画館復活は2008年に再選を果たした徳島市の原秀樹市長の公約でしたが、ちょうどこの3月18日が2012年の市長選公示日と重なったため、今回は参加できず。


テープカットが行われて、徳島市内に6年ぶりに常設映画館が復活しました。


続々と入場していくお客さん第一陣。


杮落とし上映となったのは「アニメミライ」。


このあと、12時30分にはショップと地下1階のアニメイトがオープンし、さっそくお客さんでごった返していました。


本日は、このあと「アニメミライ」のほかに「アニメ店長×東方Project」「桜の温度」「PROJECT A」「ステキな金縛り」が上映されます。

今回はさすがに来られなかったという人も、5月3日から5日には「マチ★アソビ Vol.8」が開催されて、またいろいろなアニメやゲームにまつわるトークイベントやライブなどが行われる予定なので、参加がてらシネマに足を伸ばしてみてください。

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in 取材,   映画,   アニメ, Posted by logc_nt

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