レビュー

極限状況でもこれなら生存可能、小型防水ライト「イーライト」が半端ない実力をフルに発揮


キャンプや釣りでアウトドアに行く際はもちろん、防災用品としても1つあると安心なヘッドランプ。手に握って使用する懐中電灯とは違い両手が自由になるため暗闇での作業が可能になり歩行の妨げにもならないなど様々なメリットがあるのですが、お店には似たような製品があふれておりどれが優れているのかわかりづらいのも事実。

そこで今回は地震や台風で停電した際の明かりやアウトドアに行って夜間に手元を照らすなどといった用途を想定していろいろと調べてみた結果、以下の条件を満たすヘッドランプが優れているのではないかという結論に至りました。

・軽量でコンパクト
・防水性がある
・手袋などを付けていても操作しやすい
・1日5時間くらい点灯しても1週間以上連続使用できる
・長期間保管しておいても電池が切れない


このような条件を考慮して該当する製品を探してみたところ、どうやらPetzl(ペツル)の「イーライト(税込み3885円)」がベストの製品のようなので、実際に購入して明るさ、タフさ、使い勝手などを徹底的にチェックしてみました。

パッケージはこんな感じ。赤十字をモチーフにしたデザインになっており、いかにも「緊急時の備えに」といった印象になっています。


背面のスペックを見てみると輝度は16ルーメンとなっているので、遠距離や広い範囲を照らすことを重視した製品ではない点は注意が必要。


内容物はライト本体と保管用の容器、取り扱い説明書です。


手の上に置くとこんな感じで、非常にコンパクトであることがわかります。


電池を含めた状態での実測重量は約28グラムとヘッドライトとしては最軽量クラス。


実際に頭に着けてみるとこんな感じです。


製品の全体像はこんな感じ。


固定するためのバンドは伸縮性があり、キツすぎて頭が痛くなるようなことはありませんがフィット感が損なわれることもない絶妙なレベル。


頭の後ろ側にある留め具で自由に閉め具合を調節できます。


留め具はホイッスルを兼ねており、緊急時にはこれで大きな音を出して助けを呼ぶことが可能。


「SOS(救難信号)」を表す世界共通のシグナルである「短音3つ、長音3つ、短音3つ」が書かれています。緊急時にはこれに従ってホイッスルを「ピピピ、ピーピーピー、ピピピ」と吹けばより正確な遭難信号となります。


以下のように平らな場所に置いて使うことも可能。


台座とライト部分はフィギュアなどの関節に使われているのと同じ「ボールジョイント」になっているので角度の調節が自由にできます。


台座の部分はクリップにもなっており、様々な場所に挟んで固定可能。


ベルトに装着するとこんな感じ。


バックパックの肩ひもにも取り付けられます。


背面はこんな感じ。


電池ボックスの裏の溝はバンドの留め具の突起とサイズが合わせてあるので特殊な工具がなくても簡単に開けてしっかりと閉めることができます。


電池ボックスのフタにはゴム製のパッキンが付いており水深1メートルまでなら水没させても問題なく動作します。なお、気温マイナス30度から60度までの環境でも使用可能なので、日本で使用する限りではほぼあらゆる状況に対応できます。


電源はボタン型リチウム電池2個を使用。販売元によると、液漏れや自然放電がしづらい電池なので、長期間保管したあとでも問題なく使えるとのこと。公証データによれば、10年間保存したあとでも点灯させることができるそうです。


連続使用可能時間は以下の表の通り。11メートル先まで照らせるエコノミーモードでは約45時間の照射が可能で、1日5時間使い続けても丸9日は使い続けられる計算。


専用のケースに入れてみましょう。


フタを閉じた後はゴムバンドでガッチリと止められるので、カバンの中で容器から出てしまい勝手にスイッチが入って電池切れになる、という事故を防げます。


ケース込みの重量は約46グラム。「iPhone 4S」の3分の1以下と非常に軽量なので持ち歩きもラクラク。


ケースの横には緊急時に使えるハンドシグナルのイラストが描かれています。両手を挙げると「SOS」、左手を挙げると「大丈夫だ、問題ない」となるので、いざというときのために覚えておくといいかもしれません。


ライトを点灯させるには、正面から見て左側にあるツマミを反時計回りに動かします。


スイッチは大きめにできているので綿入りの手袋をはめていても操作でき、冬場に使う際に便利。


最初は白色光の弱。3灯のLEDが発光しているので、弱とはいえ直視できないほどの明るさです。


次は白色光の強。このレベルの光であれば足下や少し先を照らすのには十分なレベル。


手元にある本を照らすとこんな感じ。


暗闇の中、強すぎる光で照らすと、光が届かない部分が全く見えなくなってしまうため、弱い赤色の光で照らすことで視野を広く保てます。なお、点滅モードにすれば約70時間の連続使用が可能で、周囲に明かりがなければかなり遠くからでも視認できるはずなので救難信号として使う際にも心強いスペックです。


実際にモードを切り替えながら明るさをチェックしているムービーは以下にあります。なお、切り替えの順番は白色光弱→白色光強→白色光点滅→赤色光点滅→赤色光となっています。

軽量コンパクトなヘッドランプPetzl「イーライト」の明るさをチェック - YouTube


1メートル防水仕様ということなので、バケツの水に入れてみたところ、3分くらい漬けっぱなしても問題なく点灯していました。


かなり乱暴に水の中に投げ入れてもまったく問題なく動作している様子が確認できるムービーは以下で見られます。

軽量コンパクトなヘッドランプPetzl「イーライト」の防水性をチェック - YouTube


夜の河原を歩いて足下や周囲を照らしてみた様子は以下のムービーを見てください。なお、ビデオカメラで撮影した映像は肉眼よりやや暗く見えるので、実際の使用時にはもう少し周囲をハッキリと見ることができるはずです。

軽量コンパクトなヘッドランプPetzl「イーライト」を河原で使ってみた - YouTube


長期保管に向く上に軽量、コンパクトで防水機能も備えているという現在小型のヘッドランプに期待できる全ての機能を搭載したような仕様となっており、実際に使ってみたところスイッチ類の使い勝手なども優れていることがわかったのでキャンプや登山、夜釣りの際の使用はもちろん、地震や台風などで停電した場合に備えた防災グッズとしてもおすすめの製品です。

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in レビュー,   ハードウェア,   動画, Posted by darkhorse_log

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