取材

純正品を圧倒するコストパフォーマンスで超望遠が可能な「ミラーレンズ」


肉眼では豆粒位にしか見えない被写体をフレームいっぱいに拡大できる400ミリズームができるKenko Tokinaのミラーレンズ。ソニーのEマウント用のものは純正品の約半額とコストパフォーマンスも高く、オートフォーカスができないなどの弱点はあるものの割り切って使用すれば運動会から野鳥の撮影まで幅広く使える強力な望遠レンズになっているようなので「CP+」の会場でその実力を確かめてきました。

カメラのレンズを連想させる円筒形デザインになっているKenko Tokinaのブース。


一番手前に見えるのがソニーのEマウント用のモデル。


Kenko ミラーレンズ 400mm F8 ソニーE(税込み2万円前後)」を横からみるとこんな感じ。


400ミリの単焦点でF値は8とやや暗め。晴れの日に野鳥を撮る、といった用途には問題ありませんが夜間の天体撮影などにはもう少し明るめだとありがたいところ。


オートフォーカスに対応していないので、ピント合わせは全て手動で行なう必要があります。


重量は約340グラムで、純正品で最も倍率が高い「SEL55210(税込み4万4100円)」(焦点距離が55-210mm)で最もズームインした時の、ほぼ2倍の焦点距離。


ニコン用の「ケンコー ミラーレンズ800mm F8 DX(税込み2万5000円前後)」もありました。


太くごつい見た目ですが重量は約840グラムとこのクラスの望遠レンズとしては軽め。


一般的な望遠レンズとは異なり、レンズ奥にある凸面鏡に光を集めてから先端に見えている黒いフタのようなものの裏側にある反射鏡でカメラの撮像素子に光りを送りこむ仕組みが特徴。このため、通常の望遠レンズのように多数のガラスレンズを用いる必要がないため、軽量化を実現できているとのことです。


実際に手元のカメラで試した結果は以下の通り。35ミリレンズでは先にある青い看板に映っている文字は見えませんが……


800ミリの望遠レンズならここまで寄ることができます。


ミラーレンズはやや暗めの画になることや写真の周辺部がリング状にぼけやすいといった特徴があるものの、一般的な望遠レンズより軽量で安価に購入できるのが魅力なので手軽に遠くのモノを撮影してみたい人はチェックしてみるべき製品です。

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in レビュー,   取材,   ハードウェア, Posted by darkhorse_log

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