レビュー

どの防水メモ帳がどれだけタフなのか水に沈めたり破ったりパワータンクでメモしたりして実力チェック


「大切なメモを雨に濡らしてしまって文字がにじんで見えなくなった」「ポケットの中にメモを入れたまま洗濯機に入れて読めなくなった」、あるいは「ポケットに入れていたら汗で蒸されてべろんべろんになってしまった」、さらには「お風呂に入っていたらいいアイディアを思いついたがメモを書く紙がない、風呂から出たら忘れてしまった、ウキャー!」というような経験を繰り返したので防水スマホを買ったところ、今度は「バッテリー切れ」……一体どうすればいいのだ!ということで「そうだ、人類の技術は日進月歩の勢い、ならばきっとメモ帳も防水のものがあるはずだ!」ということで、いろいろネット上の評判などを参考にして探していった結果、ある程度の候補を絞り込んだので、実際に買って試してみることにしました。

まずはOkina社の「ポケット防水メモ(税込み472円)」。3つのカラーバリエーションがあり、左から順にクリア、ブルー、グレーとなっています。


サイズは73(W)×118(H)で片手にスッポリ収まります。


中のページには両面に薄いブルーで5ミリ方眼が印刷されています。


裏側は厚みのあるしっかりとしたプラスチック製で、立ったままメモを取る際などでも安定して文字が書けます。


紙を束ねる輪の部分は金属製。指で思いっきり押してもつぶれない位の強度があるのでラフに扱っても紙がバラバラになることはなさそう。


正面には小さなポケットが付いています。丸い穴の部分から紙に触れるとススッと押し出せるのが便利。


質感は一般的な紙のメモ帳に近く、簡単にベリベリと破けてしまうのであまり荒っぽくは扱えません。


次も同じくOkina社の「プロジェクト耐水メモ オレンジ(税込み504円)」です。同社の独自規格によれば「ランクA」の製品となっており、「ポケット防水メモ」より耐水性が高いようなので詳細を見て行きましょう。なお、サイズは73(W)×118(H)ミリで、上記の「ポケット防水メモ」と全く同じ。


裏面はこんな感じ。透明の下敷きがついており、不安定な場所でも文字が書きやすくなっています。


指でも押しても曲がらないほど丈夫な留め具。これなら、足で踏んだりしても大丈夫そうです。


一般的な紙とは違うビニールのようなツルンとした質感で、破こうとしても指の力ではなかなか裂けない強度。切れ目はギザギザにならず、ナイフで切ったようにスパッとなります。


最後は「ライフ アウトドア メモ A7 (税込み399円)」。サイズは71(W)×110(H)と先の2つよりやや小ぶり。


両面ともに方眼のない真っ白なメモページ。


こちらも紙とは違ったツルリとした質感で指の力では破れないほどの強度でした。


◆ボールペン

よくよく考えるといくらメモが防水でも、肝心のインクが水で流れるようなものでは論外なので、いろいろ調べたところ定評のあるらしい「パワータンク(POWER TANK)(税込み210円)」を選択。


本体上部をノックすると芯が出てくる一般的なボールペンと同じつくり。深めのストロークでクリック感がハッキリしているので気持ちのいい押し心地。


中の芯はこんな感じ。加圧するのに強度が必要なためか、一般的な芯よりも太めです。


グリップには小さな溝が切ってあり、濡れた状態でもすべりにくくなっています。


ペン先0.7ミリです。


胸ポケットなどに入れた際に布地を挟んで固定するためのクリップ付き。太めの作りなので少し引っぱたりしたくらいでは壊れませんでした。


◆書き味の比較

実際にいろいろなペンを使って書き比べてみることにしましょう。上から順に「POWER TANK 黒」、「POWER TANK 赤」、一般的なボールペン、えんぴつです。


結果はこんな感じ。左から順に、「ポケット防水メモ」だけが普通紙に近い書き心地ですが、真ん中の「プロジェクト耐水メモ オレンジ」と右端の「ライフ アウトドア メモ A7」はシールの上に書くようなツルツルとした書き味で、全てのペンで筆跡がハッキリと出ました。


そのまま、水の中へ。


3分ほど待ちます。


「ポケット防水メモ」の結果です。指先でこすってもにじむこともなく、しっかりと線が残っていますが、少し時間が経つと吸水してシナシナになっていきます。


「プロジェクト耐水メモ オレンジ」はこんな感じ。同じくこすってみても大丈夫。こちらは吸水することなく張りのあるままです。


「ライフ アウトドア メモ A7」も同じくハッキリと線が残っており、紙が柔らかくなることもありません。


今度は「POWER TANK」を水中で使ってみたところ、3つのメモ帳全てにおいてなんと問題なく書くことができました。

まずは「ポケット防水メモ」。


次は「プロジェクト耐水メモ オレンジ」。


最後に「ライフ アウトドア メモ A7」です。


少し書くとかすれてしまいますが、普通のボールペンも利用可能。


えんぴつは全く問題なく書けました。


また、実際に水に放りこんでみたところ「ポケット防水メモ」は沈んでしまいましたが、「プロジェクト耐水メモ オレンジ」と「ライフ アウトドア メモ A7」は浮かんでいます。


水に沈めたり、強度をテストしたりする様子が見られるムービーは以下です。

防水メモ帳の実力をテストしてみた - YouTube


山や海などのアウトドアで使う際はもちろんキッチンや雨の日の使用にも向くので、紙を濡らしてしまいがちな状況でメモを取らなければならない人におすすめです。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
手のりサイズでフルHD動画が撮れる防水カメラ「HD HERO2」実機レビュー - GIGAZINE

ソニーが無線LANでスマホと連携+防水防塵耐低温+GPS+有機ELデジカメ「DSC-TX300V」を新発売 - GIGAZINE

フェリーから海へ転落した男性、「防水ケータイ」で一命を取り留める - GIGAZINE

iPod nanoを防水腕時計にするキット「Proof Nanowatch」 - GIGAZINE

スマートフォンにカバーを付けずそれ自体を防水加工する「Never Wet」 - GIGAZINE

in レビュー,   ハードウェア,   動画, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.